Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

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アッシュ(シルバ^-グレー)なヘアカラー

2019-05-11 07:32:33 | ヘアスタイル
年齢が若い方を中心にアッシュと言う色を希望される方が多い。
アッシュとは美容師の中でのヘアカラーの専門用語なのかもしれませんが、シルバーグレーやブルーグレーのことを言う。








ただ、ヘアカラーは難しいもので、白い紙の上ならグレーの鉛筆で書けばグレーに見えますが、髪の毛の色は基本的に黒です。黒い紙の上にグレーで描いてもグレーには見えないのです。
グレーを見せるには土台の髪の毛の色を白に近づけなければなりません。
白髪にカラーリングをするのであればまだしも、大半の方は黒です。
そうなると黒の色素を落としてしまわなければグレーには見えないのです。
よって脱色(ブリーチ)をして黒を落とすのです。
ただいかんせん黒髪の色素は複雑で、実は「黒」→「栗毛色」→「赤茶」→「オレンジ」→「イエロー」→「薄い黄色」と出てくるのです。
絵の具で考えてください。上記の色にグレーを混ぜてもグレーにはならないですよね?そうなんです、簡単にはならないのです。
そのために中学校の時に美術の時間に学んだ12色相のサークルを思い浮かべてください。上記の色と正反対にある(補)色を加えてその色を消して、希望のグレーを塗るのです。
~オレンジまでなら「青」、~イエローまでなら「紫」と言う風に。








しかし更に難しいことに青や緑などの「寒色」系は色落ちが早いのです。シャンプーなどで簡単に落ちてしまいます。
だから、4回ほどブリーチをして金髪までして、群青色のような黒を塗っていきます。そして3,4週間後にグレー系の髪色になるように設定します。
写真はその1週間毎に撮影した写真です。
ジャスト希望するグレーカラーにも仕上げられますが、そう仕上げるとすぐに金髪になるので、そのカラーの命が短いので、さらに濃い色を入れて仕上げます。
そんな、なかなかアジア人には大変なグレーカラーの説明でした。