Viedel/KukiHairDesign/ヴィーデル/クキヘアデザイン 四条烏丸 美容室

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今年は衝撃が少ない

2018-02-23 07:44:06 | 映画
ミュージカル映画は音楽次第で古いものを新しくリノベートすることができる。
19世紀半ばのアメリカで、人と違うルックスを持つ人間ばかりを集めた見世物ショーで大成功を収めた実在の興行師、P・T・バーナムの成功物語は、衣装やセットはもろ19世紀でも、代表的なミュージカルシーケンスはヒップホップ。8ビート、16ビートで刻まれるリズムに合わせて、バーナム役のヒュー・ジャックマン以下、メインのパフォーマーたちがキレキレのダンスを披露する。
その古くて新しい感覚が、当初は戸惑う観客をいつしか不思議な幸福感で満たし始める。
今年のアカデミー主題歌賞受賞が期待されるメインテーマ“THIS IS ME”を始め、全9曲を書き下ろしたベンジ・パセック&ジャスティン・ポールの作詞作曲コンビが、前作「ラ・ラ・ランド」と同じくまたも音楽で時代を超越。
それらポップな曲に連動して演じられる、360度どの位置からも歌と踊りと空中ブランコが楽しめる立体パフォーマンスは、現代最高の総合芸術“シルク・ドゥ・ソレイユ”の原型?
「グレイテスト」という謳い文句はあながちホラでもない気がする。
実物のバーナムは、興行師になる前は事業に失敗。
その後、創刊した新聞で取り上げた記事が名誉毀損訴訟に発展し、訴追を受けて収監されたこともある。
やはりホラ男、山師と呼ばれても仕方がない人物だった。
そもそも、見た目が人と違う人間を見世物にすることが芸術と呼べるのかという疑問はある。
しかし映画では、バーナムの純粋に人々を楽しませたいと願う無垢な情熱が、個性的なパフォーマーたちを劣等感から解放していくプロセスを、ストレートに抽出して行く。
そこに嫌味がないのは、一重に、ヒュー・ジャックマンが放つ“いい人オーラ”のせい。
今も賛否が分かれる興行界のレジェンドを理解するため、関連の書籍を36冊読み漁り、演技の手助けにしたというジャックマン。
そんな彼の情熱が役柄にも乗り移って、作品はポップで心和む最新ミュージカルとして完成したという次第。
ここ数年は役作りで体も顔も過剰にマッチョ化して、まるで別人のようだったザック・エフロンも、ジャックマンにつられて古巣のミュージカルへと帰還して、何だか生き生きと楽しそう!?



女性の奥底

2018-02-21 07:40:56 | 映画
ソフィア・コッポラの魅力や映画に対する関心は彼女自身のセンスだろうか?
ガーリーカルチャーとしての「ヴァージン・スーサイズ」や、ちょっと普通に見るには、ピンとこない映画も多いと思う。
でも新作のたびに気になるのは、ならではの美意識が創りあげる世界観に惹きつけられるからなのかも。
それは、今回の映画でも同じ。
清廉潔白で清潔感が漂う中に一つの泥が流れ込む。
そして理解しがたい緊張感に満たされる。
白を基調に色あせたパステルカラーのドレスを纏った女たちが、鬱蒼とした森に囲まれた白い瀟洒な館で暮らす。
そのビジュアルの美しさ。
フランス宮廷さえもポップに描いたソフィアが、ポップチューンを排し、抑制の効いたトーンの中で淡々と描くからこそ、女たちの胸で蠢きはじめる欲望や嫉妬の陰影も深まれば、残酷さのインパクトも増すことになる。
今回は心理スリラーだが、そもそも女の集団は彼女好みの題材。
その集団の年齢の幅が、まだ幼さの残る少女から母親世代の学園長にまで広がったあたりにも、教師を演じるのが、「ヴァージン・スーサイズ」、「マリー・アントワネット」と閉塞感を抱える女たちの中心にいたキルステン・ダンストであるあたりにも、自身が監督としてというよりも1人の女性として重ねてきた歳月が託されているかのよう。
一人の女性としての成長を意識させる作品は、映画作家としての原点も意識させる。



勝った 負けた

2018-02-20 08:29:22 | ボクの私生活
勝った負けたの中でも色々とあります。
直に体と体がぶつかり合って勝敗を決めるモノ。バレーボールや卓球のように体のぶつかり合いは無いが勝敗を決めるモノ。
将棋や囲碁のように頭脳での対決、これは試験などの点数の結果でも同じようなことが言えますね。フィギアスケートなども点数ですね。
そして時間の短さや距離で競うもの、水泳や陸上などもそうですよね。
僕はどちらかと言うと、身体接触があるスポーツを多く行っていましたので、汗をかき、痛みを伴い、相手に対しての闘志がメラメラと沸いてくる系です。
ただ、年を重ねると変わるものなんですかね~
身体接触があるスポーツを行っていても、身体接触を避けて、争いを避けたり...
熱くなったりすることが減ってきました。
今回のオリンピックもそうですね。
リアルタイムで見るよりは、結果を分かってからのほうが、勝っていても負けていても、なんか心に平穏を覚えながら見れます。
人によっては見方はバラバラですが、僕は結果を知ってから派。
心が整って見られるのは平和です~