『日本語のこと 3(金水敏氏編集のミネルヴァ書房刊「よくわかる日本語学」で、難しい言語「日本語」を、分かりやすく解析!』
『最近「地球上で一番難しい日本語」などと、被害妄想的な発想が自分の言語音痴によるものだと分かり、傘寿プラス3でショック、この本で、じっくりと「素晴らしい日本語」の勉強しなおしを!』
中国語圏・漢字語圏とスペイン語圏の20年以上も住んで、生活した傘寿+3爺にとっては、しみじみと思う、日本語は『表意文字の漢字と、表音文字の平仮名+片仮名+ローマ字+略語と濫造される新造語』と、『新聞読むのに苦労する、「カタカナ英語」と「英語略語」の氾濫』しており ”日本人にも” 難しい言語だと被害妄想的な考え方をしていたところでした。
そんな時、国会図書館通いから足が遠のき、通い詰めている地元の市立図書館で見つけた本が、金水敏氏編集のミネルヴァ書房の『よくわかる日本語学』でした。
ウエブ情報から引用
この本には、
- 日本語学・国語学を専攻する大学生、またひろく一般読者に向けて書かれた、日本語学の奥深く豊饒な世界を堪能できる入門書。 具体的な例をあげ、日常生活に潜むことばの法則を読み解く。 日本語の定義から始まり、音声、形態、語彙、統語・意味、表現、言語行動、日本語史まで、
- 第一線で活躍する執筆陣が、それぞれの項目について研究の最前線のエッセンスをやさしく、楽しく学べるように解説。』されています。
[ここがポイント]
◎ 日本語学関係の諸分野(日本語学、言語学、方言学、日本語教育他)を専攻する大学生、関心を持つ他分野の研究者や一般読者に、日本語・言語研究の面白さと言葉の不思議さを伝える
◎ 第一線で活躍する研究者が、それぞれの項目について研究の最前線のエッセンスをやさしく、楽しく解説。
◎ 日本語学関係の諸分野(日本語学、言語学、方言学、日本語教育他)を専攻する大学生、関心を持つ他分野の研究者や一般読者に、日本語・言語研究の面白さと言葉の不思議さを伝える
◎ 第一線で活躍する研究者が、それぞれの項目について研究の最前線のエッセンスをやさしく、楽しく解説。
この本の目次と執筆陣は、30名の名だたる(錚々たるではない)先生方です。
【目次】
はじめに(金水 敏)
1 日本語の定義
1 標準語・共通語(高木千恵)
2 日本語が話される地域(高木千恵)
3 日本語の話者(高木千恵)
4 日本語の方言・日本系言語(高木千恵)
5 日本語の近隣の言語(千田俊太郎)
2 音声・音韻と表記
1 音声・音韻概説(黒木邦彦)
2 母 音(黒木邦彦)
3 子 音(黒木邦彦)
4 音節構造(シラブル・モーラ)(黒木邦彦)
5 日本語のアクセント(平子達也)
6 イントネーション(平子達也)
7 日本語の表記(深澤 愛)
3 形態論(金水 敏)
1 動 詞
2 形容詞
3 名詞述語・形容動詞
4 語彙論
1 語 種(岡島昭浩)
2 和 語(岡島昭浩)
3 漢 語(岡島昭浩)
4 外来語(岡島昭浩)
5 混種語(岡島昭浩)
6 品詞と語彙(中俣尚己)
7 オノマトペ(小野正弘)
8 指示詞・代名詞(岡﨑友子)
9 新語・流行語(橋本行洋)
5 統語論・文の意味論
1 統語論概説(金水 敏)
2 語順とかき混ぜ・省略(金水 敏)
3 主節と従属節(金水 敏)
4 条件節(有田節子)
5 連体修飾節・準体節(金水 敏)
6 格と格助詞(竹内史郎)
7 主題・焦点(金水 敏)
8 動詞文(金水 敏)
9 形容詞・形容動詞文(金水 敏)
10 名詞述語文(金水 敏)
11 取り立て(衣畑智秀)
12 受身文(志波彩子)
13 自発・可能(志波彩子)
14 使役文(鄭 聖汝)
15 アスペクト(福嶋健伸)
16 テンス(福嶋健伸)
17 ムード・モダリティ(金水 敏)
18 終助詞と文末イントネーション(白岩広行)
19 疑問文(志波彩子)
6 文章・文体・表現論
1 口語体と文語体(西田隆政)
2 話し言葉と書き言葉(西田隆政)
3 位相と位相差(西田隆政)
4 話し言葉・書き言葉のスタイル(金水 敏)
5 役割語とキャラクター(金水 敏)
6 ヴァーチャル方言(田中ゆかり)
7 やさしい日本語(庵 功雄)
7 言語行動・社会言語学・応用日本語学
1 敬語とポライトネス(森 勇太)
2 命令と依頼(森 勇太)
3 さまざまなヴァリエーション(高木千恵)
4 言語変化(高木千恵)
5 方言と共通語化(高木千恵)
6 日本語教育(庵 功雄)
7 国語教育(清田朗裕)
8 日本語の歴史
1 日本語の起源・系統(五十嵐陽介)
2 日本語史の時代区分(金水 敏)
3 古代日本語の資料(乾 善彦)
4 中世日本語の資料(キリシタン資料)(岸本恵実)
5 中世日本語の資料(キリシタン資料以外)(岩田美穂)
6 近世日本語の資料(岩田美穂)
7 近代・現代日本語の資料(岩田美穂)
8 音声・音韻の変化(黒木邦彦)
9 表記の変化(深澤 愛)
10 形態の変化(金水 敏)
11 語彙の変化(岡島昭浩)
12 指示詞・代名詞の変化(藤本真理子)
13 ヴォイスの変化(岡部嘉幸)
14 テンス・アスペクトの変化(福嶋健伸)
15 モダリティの変化(高山善行)
16 統語構造,構文の変化(高山善行)
17 敬語の変化(森 勇太)
18 文章の変化(岩田美穂)
19 話し言葉の変化(金水 敏)
20 標準語の誕生(金水 敏)
はじめに(金水 敏)
1 日本語の定義
1 標準語・共通語(高木千恵)
2 日本語が話される地域(高木千恵)
3 日本語の話者(高木千恵)
4 日本語の方言・日本系言語(高木千恵)
5 日本語の近隣の言語(千田俊太郎)
2 音声・音韻と表記
1 音声・音韻概説(黒木邦彦)
2 母 音(黒木邦彦)
3 子 音(黒木邦彦)
4 音節構造(シラブル・モーラ)(黒木邦彦)
5 日本語のアクセント(平子達也)
6 イントネーション(平子達也)
7 日本語の表記(深澤 愛)
3 形態論(金水 敏)
1 動 詞
2 形容詞
3 名詞述語・形容動詞
4 語彙論
1 語 種(岡島昭浩)
2 和 語(岡島昭浩)
3 漢 語(岡島昭浩)
4 外来語(岡島昭浩)
5 混種語(岡島昭浩)
6 品詞と語彙(中俣尚己)
7 オノマトペ(小野正弘)
8 指示詞・代名詞(岡﨑友子)
9 新語・流行語(橋本行洋)
5 統語論・文の意味論
1 統語論概説(金水 敏)
2 語順とかき混ぜ・省略(金水 敏)
3 主節と従属節(金水 敏)
4 条件節(有田節子)
5 連体修飾節・準体節(金水 敏)
6 格と格助詞(竹内史郎)
7 主題・焦点(金水 敏)
8 動詞文(金水 敏)
9 形容詞・形容動詞文(金水 敏)
10 名詞述語文(金水 敏)
11 取り立て(衣畑智秀)
12 受身文(志波彩子)
13 自発・可能(志波彩子)
14 使役文(鄭 聖汝)
15 アスペクト(福嶋健伸)
16 テンス(福嶋健伸)
17 ムード・モダリティ(金水 敏)
18 終助詞と文末イントネーション(白岩広行)
19 疑問文(志波彩子)
6 文章・文体・表現論
1 口語体と文語体(西田隆政)
2 話し言葉と書き言葉(西田隆政)
3 位相と位相差(西田隆政)
4 話し言葉・書き言葉のスタイル(金水 敏)
5 役割語とキャラクター(金水 敏)
6 ヴァーチャル方言(田中ゆかり)
7 やさしい日本語(庵 功雄)
7 言語行動・社会言語学・応用日本語学
1 敬語とポライトネス(森 勇太)
2 命令と依頼(森 勇太)
3 さまざまなヴァリエーション(高木千恵)
4 言語変化(高木千恵)
5 方言と共通語化(高木千恵)
6 日本語教育(庵 功雄)
7 国語教育(清田朗裕)
8 日本語の歴史
1 日本語の起源・系統(五十嵐陽介)
2 日本語史の時代区分(金水 敏)
3 古代日本語の資料(乾 善彦)
4 中世日本語の資料(キリシタン資料)(岸本恵実)
5 中世日本語の資料(キリシタン資料以外)(岩田美穂)
6 近世日本語の資料(岩田美穂)
7 近代・現代日本語の資料(岩田美穂)
8 音声・音韻の変化(黒木邦彦)
9 表記の変化(深澤 愛)
10 形態の変化(金水 敏)
11 語彙の変化(岡島昭浩)
12 指示詞・代名詞の変化(藤本真理子)
13 ヴォイスの変化(岡部嘉幸)
14 テンス・アスペクトの変化(福嶋健伸)
15 モダリティの変化(高山善行)
16 統語構造,構文の変化(高山善行)
17 敬語の変化(森 勇太)
18 文章の変化(岩田美穂)
19 話し言葉の変化(金水 敏)
20 標準語の誕生(金水 敏)
良い本に出合いましたので、これからも『素晴らしい(世界で一番難しいのではない)日本語を勉強しようと再認識しました。
(記事投稿日:2024/12/07、#983)
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