『宇宙船地球号・奇跡の星・水の惑星が「人新世」時代へ 13(地球防衛)』
『NASAの初の「地球防衛」実験、小惑星衝突回避へ前進』
先日(2022/09/28)日経新聞総合欄にありました表題のこと、宇宙関連では久々に、実用的な課題のニュースでした。 一方、宇宙開発の主たる目的は『宇宙空間を開拓し、地球環境や人類の生活をより良くするためです。 宇宙空間を研究し、その研究成果として人類の生活に役立てることを目指す。』と言われています。
昔、大航海時代に欧州人が、ガレオン船500~600トンの木造帆船で新たに発見した土地、新世界(New World)あるいは新大陸(New Continent)は、人類の生活をよりよくしました。 が、宇宙開発が『範囲と方法』によっては、人類の生活をより良くできるかどうか疑問です。 ましてや太陽系外惑星以外への移民などは、今の人類には精神的にも肉体的にも不可能です。
- 太陽系では火星や土星の衛星・タイタスが移住先の候補として挙げられる
- 地球から近いといっても移動には半年よりも多くの時間がかかる
- 実際に惑星移住をする際には全てにおいて莫大な費用がかかる
宇宙開発は『「費用対効果」面でも、可能性はほとんどありません。 お金があったら、地球上をもっと住みよくするのが先で、肝要だ』と、そんな話をすると、仲間から『夢のない奴』とよく言われました。
『今回のニュース『米航空宇宙局(NASA)は26日(日本時間27日)、小惑星の地球衝突を防ぐ世界初の実験を行った。 探査機を小惑星に衝突させて軌道を変える試みで、探査機は小惑星衝突に成功した。 将来、地球に衝突する可能性のある小惑星などは約3万個も見つかっており、世界的に対策が加速する。』
人類が広大な宇宙に対してできるのは、この『NASAの初の「地球防衛」実験、小惑星衝突回避へ前進』くらいが精いっぱいだと思います。
NASAの初の「地球防衛」実験映像(1)
ウエブ情報から引用
NASAの初の「地球防衛」実験映像(2)
ウエブ情報から引用
『欧州宇宙局は、今回の実験がどれほど成功したかを調べるために、2024年10月にHERAという名の探査船をここに送る。 HERAは2026年末にここに到着し、搭載した高解像度カメラと2台のキューブサットで、2つの天体にどんな変化があったのか、2つの惑星の物質は具体的にどんな成分なのかを調べる予定。』 やはり宇宙は、地球上とは異なり、時間軸のスケールが違います。
(記事投稿日:2022/09/28、#578)