知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『関東大震災、残る3つの謎「震源域」「発生頻度」「活動期の有無」』 『千葉県 房総 野島崎海岸隆起から解かる「繰り返す海溝型地震」』

2023-08-15 23:16:00 | 地震・津波
『関東大震災、残る3つの謎「震源域」「発生頻度」「活動期の有無」』
『千葉県 房総 野島崎海岸隆起から解かる「繰り返す海溝型地震」』

先日(2023/08/11)の日経新聞サイエンス・フロンティア蘭に表題の見出しの記事載っていました。 先ずは、その抜粋です。
10万人を超える死者が出た関東大震災から9月1日で100年。 関東の南岸で繰り返し起きる海溝型地震の一つ。 当時は近代的な観測網がなく『震源域』『発生頻度』『活動期の有無』の3つ謎が今も残る。解明が進めば、防災対策の練り直しを迫られる可能性がある。

❶震源域は東に長い?
 
ウキペディア情報から引用(地震調査委員会,2004)
大正関東地震(赤塗りの領域)と元禄関東地震(赤点線内の領域)の想定震源域

 
野島崎海岸隆起の歴史から解かる『繰り返す海溝型地震』;
海溝型地震には、海のプレートと陸のプレートとの間のずれによって生じる地震(プレート間地震)と、海のプレート内部の破壊によって発生する地震(スラブ内地震)があります

少し余談です
大地震の繰り返しで『島』から『崎』に『野⇒(陸繋島)⇒野島

ウキペディア情報から引用
陸繋島(りくけいとう、英語:land-tied island )とは、陸繋砂州の形成によって主陸地と陸続きになった過去の島のこと

古くは房総半島と離れた島であり野島と呼ばれたが、1703年(元禄16年)の元禄大地震で隆起し、地続きとなったという説がある。しかし、元禄大地震の7ヶ月後に書かれた法界寺(白浜海洋美術館付近にかつてあった寺院)届書に「野島崎は津波の後に地形が変わった」と記されているため、地震以前から野島崎は存在しており、すでに一部が陸続きであったという説(陸繋島)もある。

❷最短60年で再発も?
研究チームが房総半島の海岸段丘を調べたところ、元禄型の関東地震の発生間隔は数百~数千年とばらつきがあり、従来の定説より短い場合もあった。 大正関東大地震と同規模の地震については、地震調査委員会が2014年の公表の報告で『相模トラフのM8級の発生間隔は180年~590年』とした。 平均と言いながら約400年の幅がある。 

古文書によれば、M8級の地震、寺社に大きな被害の出た1293年の『永仁関東地震』、1495年鎌倉大津波の『明応鎌倉地震』、1703年の『元禄関東地震』は、相模トラフの地震は、ほぼ200年間隔で規則的に起きたことになる。 

このように、何を根拠にするかで発生間隔は『ばらつきが大きく絞り込むのは難しい』のが実情のようだ。(首都直下型地震、元禄型関東地震の発生間隔のバラツキ大きいが、横浜市民としては、相模トラフの地震のほぼ200年間隔は不気味です。)

❸地震活動期はある?
関東地震が近づくと、内陸直下地震が増えて『活動期』になり、直後は静寂になるという関係も不明。 1853年の『嘉永小田原地震』では小田原城大破。 その2年後には、江戸で7000人の死者を出す『安政江戸地震』が続いた。 さらに1894年の『明治東京地震』M7級が続き、クライマックスが大正関東地震が発生した。

『元禄関東から大正関東地震までの220年間のうち前半は静穏期、後半は活動期だった』との見方がある。 プレート境界で関東地震が起きると、広域で地殻に加わる力が変化する。 活断層の位置や向きによっては蓄えたひずみを開放して自信を起こしやすくなり、活動期と静穏期が生じるという。

次の大地震の発生確率は『今後30年でほぼ、0~5%」と低いものの、津波や土砂災害などを含めた複合災害になる公算が大きい。 地震学の見地からも『関東大震災と同タイプ地震はまだ先』とは言い切れない。 再点検する時だ。

昔から『地震・雷・火事・親父』と言いますが、やはり、地震(津波)が一番怖いのですが、今、最も恐ろしいのは、地球をどんどん住み難くしている人間と、それに無関心な『俺・僕・私関係ネー』の世情ではないでしょうか。
(記事投稿日:2023/08/15、#680)
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『宇宙船地球号・奇跡の星・水の惑星「人新世」時代へ 16(火新世の声も)』 『地質時期区分で「火新世」と呼ばせたくない「人新世」で十分』

2023-08-15 11:47:58 | 地球・火山・地震・津波
『宇宙船地球号・奇跡の星・水の惑星「人新世」時代へ 16(火新世の声も)』
『地質時期区分で「火新世」と呼ばせたくない「人新世」で十分』
『地球史上、人類は地質時期区分の分類に、「人」の時代現れる』

本日(2023/08/15)の日経新聞ビジュアル解説蘭で記事内容と同時に、表題関連の素晴らしいグラフィックスを見ました。 これをウエブ情報からやっと見つけ、備忘録に引用させていただきました。 

ウエブ情報から引用
 
先ずは、記事内容の引用です。
人間活動が地球環境に多大な影響を及ぼすようになった現代を「人新世(じんしんせい)」とする議論が大詰めを迎えている。 2024年にも専門家がつくる国際地質科学連合が、地球史に新たな年代を加えるかを決める。 地球史と人間の関係を3つのグラフィックとともに考える。

地球の歴史は海の誕生や生物の盛衰、気候変動などが節目になってきた。 歴史を塗り替えた事件の1つに小惑星の地球衝突がある。 白亜紀に栄えた恐竜が絶滅し、新たな章を刻んだ。 こうした過去の出来事を地層に残る痕跡からひもとき、地質時代と呼ぶ時代区分に整理してきたのが地球史。 

現代は直近の氷期が終わって、一万年以上続く、『新生代四紀完新世』の真っただ中。 だが2000年代から始まった『人新生』の議論は、『もはや現代は「完新世」とは別の時代だ』とする考えに基づく。 地球の環境にとって、今の人間の営みは決定的な変化(悪化)をもたらしているというわけだ。

19世紀までの産業革命以降、地球は温暖化している。 工業社会の進展は豊かな社会を築いたが、深刻な環境問題を招いた。 各地の地層からは環境を変えてきた証拠が見つかっている。 

国際地質科学連合は7月、『人新生』の始まりを象徴する場所、カナダのクロフォード湖を選んだ。 湖底の堆積物は地球の変化を克明に記録しているという。

世の中の学者・先生方は、アカデミックで『全体最適』を考えて活動されていますが、政界・産業界のリーダーたちは、産業・事業拡大優先で、結果的には、分かっていても『部分最適』になっています。

掛け替えのない地球に人間がいつまでも住めるように毎度の祈りですが、温暖化対策は、みんなでやれる『できるだけの節電・節水・節食、移動には自転車・バス・電車』と、政界・産業界のリーダーの皆様に頑張って頂く、温室効果ガス排出削減は次のビッグ3『発電業・製造業・運輸業』での喫緊対策です。 みんなでやる『節電・節水・節食、移動には自転車・バス・電車』も、『発電業・製造業・運輸業』の規模縮小につながります。 『規模縮小』以外に打つ手がない、限界のある狭い地球ですので、頑張りましょう。
(記事投稿日2023/08/15、#679)
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