『恒温動物は寒いところでは大型化する(ベルクマン規則の計算が合っている!)』
『ベルクマンの規則:「同じ種で比較すると、寒い地方に住む個体ほど体が大きい」(表面積の体積比は大型化するほど小さくなる)』
和名はホッキョクグマで、俗にシロクマと呼ばれることも多い絶滅危惧種です。 気候激甚化の中で大変な事態になっています。 映像を見るたびに辛いです。
ウキペデイア情報から引用
昔、読んだ本、『ゾウの時間ネズミの時間』は、動物生理学を専門とする生物学者、本川達雄氏の新書です。 1992年に中公新書から発行された。 動物のサイズから動物のデザインの論理が数理的に解説されている。 1993年の講談社出版文化賞の科学出版賞を受賞したものです。 この本は、中国に商用出張中に、今は亡き友人から頂いたものです。 この博識の方からは随分、情報や知識を頂き、今でも感謝をしております。
この本の中の、四つの規則を抜粋・引用します。
❶コープの法則:「同じ系統の中では大きなサイズの種は進化の過程でより遅れて出現する傾向がある」(大絶滅がなかったら、もっと恐竜は大型化したかも? 昆虫は三億年継続、恐竜も一億年生存した。)
❷島の法則:「島に住む動物と大陸に住む動物とではサイズに違いが生じる」(大陸の動物はだんだん大きく、島の動物はだんだん小さく、初めて米国で見たスズメの大きさに驚きました。)
❸ベルクマンの規則:「恒温動物では、同じ種で比較すると寒い地方に住む個体ほど体が大きい」(表面積の体積比は大型化するほど小さくなる。)
❹哺乳類はサイズに関係無く、「一生に打つ心拍数は約20億回、呼吸数は約5億回である」(これが本のタイトル「ゾウの時間ネズミの時間」、これはこの本のタイトルにもなっており、素直に納得です・)
ベルクマンの法則は、感覚的には納得できるのですが、数値で証明して、地元の図書館で会う小中学生にも説明できたらと思って計算してみました。
①直径10ⅿの水球 ベルクマンの規則 値; 0.6
体積 V=4πr³/3=500π/3
表面積 S= 4πr²=100π
⓶直径20ⅿの水球 ベルクマンの規則値: 0.3
体積 V=4πr³/3=4,000π/3
表面積 S= 4πr²=400π
③直径30ⅿの水球 ベルクマンの規則値: 0.2
体積 V=4πr³/3=13,500π/3
表面積 S= 4πr²=900π
この規則恐竜にも適用できるものと思いますが、恐竜の一億年と歴史と気候を調べたくなりました。
掛け替えのない地球を守り維持するためにも、人間・ヒト・人類の『自由・平等・博愛』の実践に、リーダーの方々は常に『部分(自分)最適』だけではなく『全体最適』を考えて頂きたいと思っています。
(記事投稿日:2022/01/27、#467)
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