晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

催芽

2021-03-26 06:12:50 | じねんじょ
昨日からは七十二候の一つ『桜始開(さくらはじめてひらく)』です。
桜始開とは全国各地から桜の開花の便りがが届く頃のこと。
本格的な春の到来なんだが、
あちこちで桜の花が満開の情報が聞こえて来ます。
暦より季節の動きが速いこと。

昨日は昼前から小雨が降り出して予定していた作業が出来なかった。
こんなこともあるかと前日に必須作業を済ませておきました。
自然薯の畑での芽出し作業です。

幅80cmの平らな畝を作っておいたところへ、
先ずもみ殻燻炭を1cm厚で敷きます。

その上に真砂土を1cm厚で敷いてから種イモを置きます。
発芽点となると思われる首部を交互に並べます。
これは発芽点から延びる根を絡ませないためです。

並べ終わったら上に真砂土を種イモが見えなくなる程度にかけていきます。

更にこの上にもみ殻燻炭を1cm厚で敷きのばします。
つまり燻炭・真砂土・真砂土・燻炭の間に種イモをサンドイッチすること。
燻炭の役割は発芽床の水分調節と乾燥防止です。

春到来とはいえ遅霜があったり強風で燻炭が飛散するのを防ぐため、
不織布をべた掛けします。
芽が出てきたらトンネル状にします。

この発芽処理を農業用語で「催芽」とも言います。
Web辞書には「播種 (はしゅ) の前に人為的に発芽させること。
鳥による食害を防ぐ外、他の雑草よりもいち早く生育するという利点がある」とあります。 
これは米作を想定した解説らしいが他の作物にも通じます。

この方法は人為的に加温して発芽促進させる訳でないので、
後はお天道様による地温と雨水による適度な水分が頼りです。
よって一ヵ月半くらい先が移植の目安です。

じねんじょの催芽はいろんな方法をやってきたけど、
今はこの方法に落ち着きました。
特別の加温装置が不要だし、
自然に任せる方法なので丈夫に育つのが利点でしょうか。

< 大きく育てと始まりは薯催芽 >
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初見参

2021-03-25 06:09:56 | 山野草鳥獣花
昨日の午後からはちょっと力仕事をしただけで、
汗が滴るほどの暑さでした。
体力の限界ほどの作業はないものの、
つくづくと体力が落ちてきているの実感です。

この暖かさで野鳥たちの活動も活発となり、
あちこちから小鳥の囀りが聞こえてきます。
朝ふと電線に留まる鳥を見てびっくりです。
ツバメさんもう来たの!って感じです。

一羽だけしか見かけなかったけど、
きっと先発隊なのだろう。
南の国からの長旅お疲れさんです。

今日から始まる「聖火リレー」に合わせたのでしょうか。
オリンピック・パラリンピックの終わるのを見届けてから、
南の国へ帰っていくなんて粋な鳥さんですね。

そう言えばここ数日いつも会っていたジョウビタキとツグミに会えていない。
まさかツバメに日本の野を託して北の国へ帰ってしまったのだろうか。
暖冬化は野鳥たちの渡りに影響を与えているかも。

片や散りかけた梅の木の中ではシジュウカラが、
世話しなに動き回っています。

日本に定住している鳥にとって、
今の日本は安住の地か聞いてみたいものだ。

< 燕舞いまた来たよとご挨拶 >
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防腐処理

2021-03-24 06:08:45 | 人生
暖かく穏やかな春の陽が注ぎます。
新型コロナさえなければ世の中もっと幸せであったろうに。
数年はこんな日々が続くのでしょうか。

とは言え季節とともに動く農作物への手当は、
コロナ禍であろうとなかろうと今やるべきことを進めねばなりません。
昨日は種イモとして整えた約500株を防腐処理しました。
先ずはベンレートTを水溶液にして10分間浸漬させます。

これは褐色腐敗病と青カビ病を防ぐためです。
数が多いため何回にも分けてやります。
浸漬し終わったら今度は切り口にあるものを塗布します。
それは皆さんもジャガイモの種を切り分けた時に塗るシリカです。
ジャガイモシリカの効果は腐敗防止・発芽・発根促進 と多彩です。

効果を高めるためにシリカとベンレートTをミックスさせます。
これを乾燥させてからいよいよ畑で芽出しです。
畑へはこの状態で数日置いてからがベストですが、
天候や予定を考えると今日の仕事となります。

< 黙々と農に勤しむ余生かな >

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何とかやれそう

2021-03-23 06:18:54 | じねんじょ
今朝はやや冷えているものの日中は暖かくなるとのこと。
平年より10日は早く季節が動いています。
入鹿池の桜もボート乗り場付近では満開です。

昨日は風が強くて外仕事には向かなかったけど、
陽だまりは太陽のぬくもりを十分に体感できました。

2月に冷蔵庫が故障暴走してその時点までに掘り上げて、
ストックしていた自然薯の種イモが全て駄目になってしまいました。
その後に掘り上げたのと他部会から買い付けたのを、
きのう出して調整してみました。


種イモの良しあしによるが大体10倍肥大生長するので、
50g~60gになるよう切りそろえます。
元が100g以内ならそのまま使うし100g以上だとカットします。
その際芽が出かかっている首部は数cmカットします。
これは発芽を標準化させるのと岐根を減らすためです。

やや難があるのを含めて約500株作れました。
本来は600~700株を栽培するつもりであったから、
残念だがまずまずかな。
だから今あるのを確実に発芽させ大きく育てねばならない。
今日はこの種イモに病気対策と腐り防止をします。

< 昔我が子今薯育てる親の愛 >
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春嵐に

2021-03-22 06:18:09 | 地域の文化や出来事
昨日は春の嵐の中、
年度末締めくくりとなる地区の総会でした。

我が集落も日本の農村風景にたがわず戸数は減る一方で、
30年前と比較すると二割減って45世帯となってしまった。
そして所謂「限界集落」一歩手前です。
その象徴が2人いる小学生が卒業すれば子供はいなくなります。

そんな小村に毎年駆けつけてくれ応援してくれる山田市長と原県議には感謝です。

ありがとうございました。

山と入鹿池に囲まれた集落は急傾斜崩落エリアがいっぱいあり、
現在も県の改修工事が続いています。
市の所謂「迷惑施設」もいっぱい請け負っており、
その行き先の議論も必要です。

この先若者たちが定住できるような環境をどう作って、
地域を活性化させていくか課題はいっぱいあります。
今回はコロナ対応で簡潔に済ませた総会であったが、
それでも委任状を含め全員が出席する熱意と結束力だけはあるので、
老僕も一助できる一年としよう。

< 春嵐に村の行く末語り合う >
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