自転車のパンクを直してもらっていたときのこと。
直されていく工程をずっとみていると
自転車屋のにーちゃんのほうもやりづらいかなと思って
道端に視線を落としていました。
そのとき、弱ってとぼとぼ歩くナナホシテントウが視界に入りました。
内羽が収納できておらず、円を描くように何度も同じ場所を歩いていました。
あの羽ではきっと空を飛ぶこともかなわなかったと思います。
最初はかわいそうだと思ったけど、
そう考えるのは間違ってると思い直しました。
ナナホシテントウは迫ってきている死について考えることなんて無いだろうし
まして、これまでの生を回顧することもないだろうから。
かわいそうだと思うのは、擬人化するから。
価値観の押し付けみたいなもので
おそらく、ナナホシテントウ自身の視点とはかけ離れてしまっています。
それどころか、個としての命よりも種としての命を生きているだろうテントウムシは
むしろ自分の役目を果たして「満足」しているかもしれません。
秋風が吹きすさぶ中、しばらくテントウムシを眺めていました。
いつまでもおぼつかない足取りでよろよろと歩き続けていました。
でも、しばらく後で自転車を受け取ったときには
テントウムシのことなんてすっかり忘れてしまっていました。
今ふと思い出したので、書いてみました。
直されていく工程をずっとみていると
自転車屋のにーちゃんのほうもやりづらいかなと思って
道端に視線を落としていました。
そのとき、弱ってとぼとぼ歩くナナホシテントウが視界に入りました。
内羽が収納できておらず、円を描くように何度も同じ場所を歩いていました。
あの羽ではきっと空を飛ぶこともかなわなかったと思います。
最初はかわいそうだと思ったけど、
そう考えるのは間違ってると思い直しました。
ナナホシテントウは迫ってきている死について考えることなんて無いだろうし
まして、これまでの生を回顧することもないだろうから。
かわいそうだと思うのは、擬人化するから。
価値観の押し付けみたいなもので
おそらく、ナナホシテントウ自身の視点とはかけ離れてしまっています。
それどころか、個としての命よりも種としての命を生きているだろうテントウムシは
むしろ自分の役目を果たして「満足」しているかもしれません。
秋風が吹きすさぶ中、しばらくテントウムシを眺めていました。
いつまでもおぼつかない足取りでよろよろと歩き続けていました。
でも、しばらく後で自転車を受け取ったときには
テントウムシのことなんてすっかり忘れてしまっていました。
今ふと思い出したので、書いてみました。