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阿蘇高岳(左)と根子岳(右)
砂千里浜~中岳~高岳~天狗の舞台~高岳東峰~月見小屋(避難小屋)の周回
登山口となる、阿蘇山上のロープウエーの駅で待つ
最高の青空が広がり始めたが、中岳の噴煙が異常に鼻を付き入山禁止の恐れが・・・
間もなく到着した本日の相棒さん、MHさんにルートを確認すると未踏を熱望だった。
有料道路脇のゲートから、二硫化硫黄のガスに咽ながら、砂千里浜の牧道を歩き
ガスに悩みながらも行者松分岐へ、火口縁に沿って中岳の南尾根の岩場ルートを目指す
南尾根の裾野に着くと、ガスから開放される、着込んだ上着を脱ぎつつ空を見上げると
雲は愚か一点の淀みも無い、透き通るような青空になっていた
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砂千里の木道 南尾根から振り返る
今日はのんびり山歩きを愉しむぞと、自分に相棒に言い聞かせながら岩場を登る
いいねぇ~最高の山日和だねぇ~ 雨男?返上しても良いかなぁ~
ほらッ普賢岳が笑ってるよ ^。^ もしかして、韓国岳に高千穂の峰じゃないかな?
会話も弾み、あっという間に東尾根に登り、左の稜線の端に中岳の山頂が見えてきた。
この稜線に憧れたのが5年前か?、あれから幾度となく歩くが今だに魅了されっぱなし
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大のお気に入りの稜線 中岳山頂
青空に後押しされながら中岳に向うと、早くも下山する山人にすれ違う
どの顔も、素晴らしい天候に、満ち足りた笑顔が見られた。
相棒さんに先頭を譲り、00:00中岳山頂に到着し、杵島岳・往生岳を背景に証拠写真
中岳から東にゆっくり下り、ゴツゴツ溶岩の岩場の急登を登り返して高岳へ
高岳は、次々に登ってくる山人で行きつく暇も無く、九重連山を背景に証拠写真を撮影し
人ごみを避けるように天狗の舞台に向う。
天狗の舞台へは、今までと一変して登山道に迫り出したミヤマキリシマに閉口する
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久住を背景に高岳 天狗の舞台
黒土に足を掬われ、腕やザックがブッシュに掴まって、悪戦苦闘の道のりだった。
天狗の舞台の真下に来ると、北側の岩場にキラリと光る数本のツララが綺麗だった。
天狗の舞台に立つ、残念ながら期待していた相棒さんの舞いはみられなかった。
天狗の舞台で昼食を取りながら、見飽きる事なく久住の山など展望を愉しんでいると、
す^っと掃いたような箒雲が、真っ青な青空のキャンパスに見事な絵を描き始めた
山の素晴らしさ、自然が与えてくれる、数え切れない感動の出来事でいっぱいになる。
去りがたい気持ちを抑えながら、天狗の舞台から高岳東峰へ
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高岳東峰には、沢山の秋リンドウが咲いていて、心を和ませてくれた
更に、日の尾峠を挟んで対峙する根子岳の秀峰は、紅葉真っ盛りの色模様が映えていた
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癒してくれたリンドウの花 根子岳の勇姿と紅葉
高岳東峰からブッシュを掻き分けて、窪地へ下り阿蘇野避難小屋には珍しい木造の
避難小屋{月見小屋}を経由して、高岳と中岳の鞍部へと周回して往路へ戻った。
中岳に戻ると、紅葉も霞んでしまうほど鮮やかなフャッションと装備の一行さんが集ってた
中岳から東に稜線を下って、南に向う支尾根を砂千里ヶ浜に一気に下る
砂千里に降りると、忘れていたあの二硫化硫黄の臭気が喉を刺激する。
重喜の波を掻い潜りながら、水蒸気の噴煙を噴き上げる中岳火口縁にたどり着く
この日は、湖面から立ち上がる水蒸気が多くて、エメラルドグリーンの湖面は霞んでいた。
初めて見る人には、感動の火口湖の色だったと思うが・・・
火口湖から、ロープウエーを硬めに、山屋のプライドで歩道を歩いて登山口に戻った。
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水蒸気が多くてエメラルドグリーンが見えず
約5時間30分の山歩きだったが、好天に恵まれて感動の山歩きが出来た。
雨男(?)をカバーしてくれた、MHさん感謝しますね。