goo

2021.9.6『分監山』(ぶんかんやま・460m)  見た目よりきつい山

 昨日は月形町の『分監山』に登ってきた。

この山には積雪期に、

ずいぶん回を重ねて登ってきた。

短時間で登れる割には、

とびきり景色が良いので貴重な山だ。

この山に無積雪期に登って、

三角点標石を確認してみたいと思い立ち、

昨夏西側から挑んだ。

ところが頂上が近くなった地点で、

屈強な笹に行く手を阻まれ、

あえなくリタイアしてしまった。

そしてその時点で、

次回は東の「中小屋川」右岸から、

尾根に取り付いて登ると決めていた。

この東側からは、

積雪期に一度登ったことがある。

 『分監山』を麓から眺めると、

簡単に登れそうに映る。

実際に積雪期は労せずピークに立てる。

ところが無積雪期となると、

「登ってみると意外に手ごわい山」の一つだった。

 昨日の朝家を出て月形町に向かい、

月形町豊ケ丘から農道を経て、

「中小屋川」右岸林道に入った。

そして今冬まで護岸整備の工事が続いて、

綺麗になった河岸の空き地に駐車。

9時45分、徒歩でスタートした。

まだ先まで車を入れられるが、

この「中小屋川」の風景が好きなので、

それを眺めながら歩く。

歩き出すと正面に、

目指す『分監山』頂上部が見えている。

手を伸ばすと届きそうな近さだ。

「中小屋川」は水量が少なく、

いずれ涸れてしまいそうな気配だ。

この川を奥まで進むと、

『三角山』(708m)の基部に当たる。

積雪期に何度かこの川の最奥まで、

足を踏み入れたことを思い出す。

 10時45分、地形図に記された「126m標高点」の、

すぐ手前でイタドリの大木を分けて藪に入った。

樹林帯に入ると薮が薄いのでホッとする。

ところがすぐに急登となり、

足下がコロコロ転がる石ばかりなので、

滑って尻餅をつきそうになる。

片手にピッケルを持ち、

もう片手でブッシュや笹を握って、

一歩一歩登って行く。

それがきつくてなかなか進まない。

Co.250で斜度が落ち細尾根となった。

そして短い細尾根を過ぎると、

今度は笹漕ぎとなる。

この笹が次第に濃くなり、

しまいには山ぶどうのツルが、

笹の上に縦横無尽に伸びて絡んでくる。

深く濃い笹の海でザックからタチバサミを取り出し、

身体、脚に絡みついてくるツルを、

一本一本切断して進む。

きついが背後には次第に空知平野の、

素晴らしい風景が広がって行く。

そしてなんとか踏ん張って、

12時45分、『分監山』(三等三角点:分監山)。

駐車地から3時間を要した。

標石周りの笹を刈った跡が残っていたが、

かなり古いもので、

既に新しい笹がその周りを覆っていた。

それをきれいにしてやって、

カップ麺の簡単な昼食。

 

 下山は登りと違って楽だが、

濃い笹の海にはやはり難儀する。

それを抜けきると急下降だ。

両手で周囲の木の枝に、

つかまりながら下った。

そして「中小屋川」に下り立って、

「ホッ・・・」。

川原をのんびり歩き、

14時45分駐車地。

見た目よりきつい山を終えて帰途に着いた。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )