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2021.9.7 『東山奥』(274m)  美しい巨木の森へ

 昨日は栗山町の未踏三角点に向かった。

栗山町東山で最も東寄りの町道を入って行くと、

「東山会館」と言うこの地区の寄合所が建つ。

ここの広い空き地に駐車させていただく。

もう何度もここに駐車したが、         

  

とがめられたことはない。

いつもありがとうございます。

 9時ちょうど、徒歩でスタート。

舗装された町道を南に向かって歩く。

するとすぐに「東山川」に架かる、

「さくら橋」が現れるので、

その手前を左に入る砂利道を行く。

この角には農家一軒があるが、

現在は空家となっているように見える。

但し、移住したらしい土地の所有者が、

日中はここに来て農作業を続けているようだ。

 農道を入って行くと間もなく田園地帯となる。

黄金色に輝く稲穂が、

重そうな頭を垂れて収穫を待っている。

もういつ稲刈りされてもおかしくない様子だ。

今年の夏は異常高温に加えて、

雨が例年に比べて極端に少なかった。

それが米の品質、収量にどう影響するのだろうか?

 田園地帯の一本道を東に向かって歩いていくと、

「東山会館」から1kmほどで、

エゾシカの防護柵と林道ゲートが重なる、

林道入口に到着。

この林道は「雨霧林道」で直進すると、

『雨霧山』(509m)の頂上基部をかすめ、

夕張市南清水沢に下って行く。

これを今回はすぐ右に続く、

「円山越林道」に入った。

ここに入るのは今回が初めてだ。

 「円山越林道」は路盤がしっかりしており、

現在も林業関係の車が行き交っているようだ。

この林道を初めて歩いてまず感じること。

それは森の美しさだ。

人が手を加える前の、

自然な趣が感じられる森だ。

整然と植樹された針葉樹林も素晴らしいが、

この自然な雰囲気は見ていてホッとする。

そして次に現れたのがカラマツの林だ。

そこで驚いたこと。

それはその太さだ。

そこに林立するカラマツの太いこと!

これまでこんなに幹の太いカラマツを見たことがない。

それもそこに付けられた表示板を見て納得。

そこには植樹が「昭和35年」と記されていた。

私が6歳の時だ。

それは私がこの近くに住み、

いつもこの山の方を見つめながら、

「いつかあの山の方に行ってみたい」、

と思い続けていた頃だ。

また、トドマツの植樹では、

「昭和12年」というのもあり、

ずいぶん早くから林業が盛んだったことを思わせる。

 ゲートから約1.5kmほど歩いた、

地形図上の「220m標高点」で、

林道を外れて尾根に取り付いた。

笹はそう濃くはなく容易に歩を進められる。

ところが少し登った先で送電線下に出ると、

樹木が刈り払われて太陽光を存分に浴びた笹が、

猛烈に濃く高くなった。

それでも大した距離ではなので、

笹をかき分けて一旦送電線の鉄塔下に出た。

そして更に奥の尾根を進んでいく。

すると再び樹林帯に入り、藪は薄くなった。

明瞭なピークに向かって歩き、

11時ちょうど、四等三角点「東山奥」

また一つ原風景の中の一座に立てた。

ちょっと早いがカップ麺の昼食。

樹林に阻まれ視界は利かないが、

木の間越しにわずかな部分、

南側の田園地帯が見えていた。

 下山は一旦送電線の鉄塔に出ると、

そこから林道まで作業道が付けられていた。

これは楽だ。

次回Hiromiを連れて「東山奥」を経て、

「板江別」(三等三角点・477m)まで縦走してみよう。

 また美しい樹林の風景を楽しみながら歩き、

田園地帯の黄金色に輝く稲穂を眺め、

12時25分、「東山会館」駐車地。

またいい山行だったことに、

満足して帰途に着いた。

 私の山登りはこれが今年199回目だった。

200回目の明日は久しぶりに、

Kaoruとの山行を予定しているが、

どうも雨になりそう・・・

 

 

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