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2021.9.12 『左股』(354m)  寝転んだ石が・・・

 今日は昼頃から雨が降り出すとの予報。

雨には当たりたくないが、

予報より早くに降り出したならしょうがない、

というつもりで朝Hiromiを迎えに行った。

夜間に雨が降ったので道路が濡れていた。

Hiromiを拾って栗山町桜山へ。

そして「桜山池」からエゾシカ防護柵の扉を開けて、

林道を車で走って伐採地の上に上がった。

いつもは歩いて高度を上げる林道だが、

今日は雨が降り出すので先を急いだ。

王子製紙が所有管理する山で、

東に伸びる林道のチェーンゲート付近に駐車。

7時55分、ゲートから徒歩で林道に入った。

この林道を利用して東進し、

尾根に取り付いて藪漕ぎで、

「左股」(三等三角点)を狙うことにした。

「左股」だとか「右股」だとかって、

魅力のない点名だよねえ。

もっと個性的な点名を付けてもらいたかった。

 栗山ダムから奥の山々は、

広く王子製紙が所有しているようだ。

従って何かにつけて「王子」の名前が出てくる。

 ゲートから先の林道は、

地形図上破線で記されている通り、

既に廃道でびっしり雑草に覆われていた。

そしてその雑草の緑がまた美しく、

歩くのがなかなか楽しい。

雨上がりで水を含んでいるので、

下半身だけ雨具着用で歩く。

しばらくは伐採地の広々とした風景が楽しめる。

また、その奥に目指す「左股」のピークが見えている。

今日もHiromiは元気いっぱいで、

ガシガシ前を歩いていく。

平坦な部分は容易に着いて行けるが、

ちょっと傾斜が出ると、

もうスピードが落ちて離されてしまう。

Hiromiにとって、

4日前に受けた二回目のワクチン接種は、

まったく副反応を残さなかったようだ。

 地形図上の「313m標高点」を過ぎて間もなく、

北に向かう尾根に取り付いた。

古い作業道跡が続いていたものの、

その上の尾根の頭に上がった方が笹は薄かった。

しかしまたその先で作業道跡と、

合流することにはなったのだが。

作業道跡は尾根上を忠実に伸びて行く。

笹は若干濃い部分もあるが、

概ね薄くて歩きやすい。

この藪漕ぎを心配していたのだが、

何の問題もなかったことに安堵する。

 いくつかのアップダウンを越えて、

先にピーク上がったHiromiが、

何か言っているのだが聞こえない。

続いてピークに立って驚いた。

なんと三角点の標柱が、

掘り出されて横たわっているではないか!

9時10分、三等三角点「左股」

いったいどうしてこんなことになった?

誰かがわざわざ掘り出した?

しかし掘った穴なぞ残ってはいないし、

横たわる標柱を起こそうとしても、

重くて簡単には動かない。

全く不思議なことがあるもだ。

しかしこの標柱はやはり、

土中に埋まっていた方がいい。

私は毎回三角点標石、

と表現している。

しかし国土地理院では「標柱」と表現しいる。

私は土の上に僅かに突出した部分だけを見て、

「標石」と表現しているのであって、

このようにその全てがむき出しになってしまうと、

これはもう「標柱」と表現するしかない。

 今回のルートは登り2時間以上を見込んでいた。

それは破線林道の状況が不明だったこと、

薮がもっと濃いことを想定しての予想だった。

ところが林道は快適に歩け、

薮も予想よりかなり薄かったことで、

ずいぶん短時間でピークに立つことができた。

 下山も同ルートをたどったが、

雨の心配ばかりしていた空から薄日が差し、

その影響で緑の林道が更に美しくなった。

そのためか足取りが軽く、

スタスタ歩いて、

10時15分、駐車地。

よかった、雨に当たらずに済んだ。

点名はつまらないが、

なかなか楽しい林道歩行と藪漕ぎだった。

一旦帰宅し、夕方いつものようにHiromiと反省会!

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