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2021.9.14 『千代田』(362m)~『400m峰』  二つのピークを林道と藪でつなぐ

 昨日は久しぶりに夕張に出かけた。

道々3号線を栗山町から夕張に向かい、

夕張市街に入る直前の、

「夕張トンネル」手前を駐車地とした。

ここから道々を横断して、

向かいの林道に入る。

するとすぐに施錠されたゲートが現れ、

これが「千代田林道」だ。

この林道を利用し、

まず「千代田」(四等三角点)に登り、

その後更に南に位置する『400m峰』を目指す計画だ。

「千代田」~『400m峰』は、

今年の3月にスノーシューで歩いている。

ただ、積雪期は最短ルートで目的を達成できるのだが、

雪がない今は半分「出たとこ勝負」で挑むこととなった。

地形図を見る限りは、

『400m峰』まで、

林道がつながっていることになっているが、

それは破線林道であり、

実際にそこを歩いてみなければ何とも言えない。

 9時50分、駐車地をスタートして、

すぐ向かいの「千代田林道」に入った。

ゲートを越えて少し行くと、

前方が開けて南から西にかけての風景が広がる。

いい眺めだ。

そしてすぐ下を道々3号線が走っている。

しばし好天下の美しい風景を眺め、

林道歩きを開始した。

すると頭上の枝を、

蜘蛛の巣のようなものが包んでするのを目にした。

いったいこれは何だい?

木はクルミのようだが・・・

 ゲートから1kmも歩かないうちに、

「千代田」への取り付き点となる。

「千代田」には複数回登っているが、

いずれも晩秋か初冬のため、

この時期に登るのは初めてだ。

シダ類が発達した中を登って行くと、

古い作業道が現れる。

これを少々利用したあとは、

笹の中を登っていくのだが、

背丈が低くたいした抵抗はない。

辺りのトドマツの幹には、

ヒグマの爪痕がたくさん残されている。

 10時35分、四等三角点「千代田」

去年きれいにした標石周りも、

一シーズンで笹がはびこる。

改めてきれいにしてやった。       

さて、ここから『400m峰』へのルートだが、

地形図には尾根上に、

破線林道が記されている。

それでまずは笹の尾根筋を歩いてみる。

しかし林道どころか、

古い作業道の痕跡すら残ってはいない。

そのまま尾根筋を辿っても、

時間がかかりすぎるので、

一旦林道に下りることにした。

林道は遠回りになるが、

『400m峰』近くまでは続いている。

この「千代田林道」を、

約1kmほど歩いた地点で、

南から大きく回り込むのを避け、

左手の針葉樹林に入って、

ショートカットを狙った。

針葉樹林の中は、

ほとんど藪がなく快適だ。

そしてここにも至るところにヒグマの爪痕が残る。

この辺りから東の尾根一本を乗っ越すだけで、

夕張の市街地に下りられるというのに、

ヒグマがずいぶん活発に活動しているものだ。

林道にも複数の個体と思われる足跡も残っていた。

 ショートカットを終えて、

林道に戻ると急に日差しが強くなった。

暑い中汗をかきかき歩いて行く。

林道は3月雪の上を歩いた、

尾根のすぐ下に続いていく。

これを忠実に歩いて行くと、

地形図では林道終点を迎える地点から、

更に奥に向かって続いていた。

周辺に伐採地が現れだしたので、

造材作業のため林道を新たに開削したのだろう。

そんな伐採地から作業道跡を辿って藪に入った。

東側の尾根上に上がるためだ。

藪は最初ひどく濃かったが、

やがて薄くなり斜面に取り付いて、

尾根の頭に上がった。

すると笹が薄くなって歩きやすい。

尾根上からは東側に、

夕張市街が見え隠れする。

そして前方には『400m峰』の、

頂上部が見えてくる。

あとは藪を一漕ぎして、

12時20分、『400m峰』。

このピークは地形図で、

その標高点のみが記され、

山名も点名もない。

しかし南から西にかけての斜面が伐採され、

ひじょうに眺めがいい。

これまでに登ってきた夕張市内の山々が、

手に取るように望まれる。

私にしては珍しく、

どっしりと腰を下ろして昼食とした。

 ゆっくり風景を眺めて下山を開始。

林道から伐採地の取り付き点には下らず、

しばらく尾根上を歩いてから、

適当なところで林道に下った。

その後は針葉樹林のショートカット部分を除き、

一貫して林道歩きでゲートまで戻った。

そして14時10分、「夕張トンネル」前の駐車地着。

なかなか面白い山行だった。

やはり夕張の山はいいねえ・・・

 

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