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2021.9.13 『中山ノ沢』(187m)  標高のわりに苦労した~

 昨日「青山」から下山して、

同じ町道を更に1kmほど先に進むと、

右手に林道ゲートが現れる。

次はこの林道を利用して、

「中山ノ沢」の取り付き点まで歩を進める。

林道入口の向かい側に、

ちょうどよい駐車スペースがあった。

 林道入口からゲートに向かうと、

「立ち入り禁止」の警告板があり、

そこには車両の乗り入れに限らず、

歩行者の立ち入りも禁止する、とある。

この歩行者にまで言及するのは、

当別町独特の表現と思われる。

しかしそこは自己責任で立ち入るしかない。

 ゲートのすぐ脇には、

「中山ノ沢」のピークに続く尾根が張り出している。

藪は薄そうに見えるが、

実際に入ってみなければわからないので、

この尾根は下降に利用することとし、

とりあえず最短の藪漕ぎで登れそうな、

取り付き点を目指して林道を歩く。

そしてここだ、と思うところを入ってみると、

100mほど進んで樹林が切れ、

太陽光を燦々と浴びた笹が猛威をふるい、

進行不能となって林道に戻った。

その後もう少し歩き、

「ふくろう湖」に向かって、

まっすぐ伸びる尾根の末端に取り付いた。

今度は樹林が切れることなく続きそうだ。

急な尾根を片手にピッケル、

もう片手で笹を掴んで登って行く。

そしてCo.150で傾斜が落ちた。

尾根上から木の間越しに、

「ふくろう湖」の水面が見える。

笹は次第に濃くなって行き、

最後は結構な密度だ。

しかし今度はきっちり頭を、

地面に出していてくれた標石を発見!

ところがこれは斜めに傾いていた。

一昨日の「左股」では標柱ごと地面に横たわったものを目にし、

この直前の「青山」ではお目にかかれず、

今度は斜めに傾いてと、

変化に富んだ標石たちだ。

標石周りの笹を刈り、

カップ麺のささやかな昼食とした。

 下山は林道ゲートに直接下る尾根を利用する。

ところがこの尾根はすごい笹の海だった。

三角点ピークから急傾斜を下ると、

そのまま笹の海に突入。

あとは笹地獄!

もがき苦しんで「いよいよダメか、

強引に林道に下るか?」、

と思ったとき、

突然古い作業道跡に出た。

もうびっしり背の高い雑草に覆われ、

判別はしにくいが、

間違いなくそこには作業道があった。

それにのると笹の海を進むよりはるかに楽だ。

うまいこといい方へ下ってくれと願いつつ、

作業道を外れそうになりながら下って行くと、

ようやく林道に出た。

しかも目の前にはゲートだ。

ゲートのすぐ先にこの作業道があったことに気付かなかった。

それもそのはず、

林道から見上げるとただの草地だ。

 車に戻って着替えその他の後片付けを済ませ、

のんびり気分で帰途に着いた。

小さな三角点ピーク二座ではあったが、

思いの外苦労し、

山は標高が低いからといってバカにできない、

ということを改めて思い知らされた次第だ。

 

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