北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2021.9.28 『鬼首山』(641m) 西尾根を登る
夕張市の『鬼首山』には、
もうずいぶん回を重ねて登ってきた。
しかしルートはいずれも、
この山の東側となる、
夕張市沼ノ沢地区からだった。
それをヤマッパーに教えたところ、
積雪期に限りずいぶん人が入るようになってしまった。
そこで逆の西側から登ってみることを思いついた。
西側から登るルートについては、
昨年Hiromiに自分で、
計画立案をするよう課題を与えたのだが、
いまだ回答がないので、
一人で登ることとした。
ルートは夕張市滝ノ上から林道に入り、
林道終点から藪に入って、
『鬼首山』に続く尾根筋を登るというもの。
昨日の朝家を出て夕張に向かった。
そして夕張市滝ノ上の、
JR滝ノ上駅約1km手前で、
左手の林道に入った。
初めて入る林道なので、
どこまで車を入れられるのかわからない。
林道に入ると1km弱でゲートが現れたので、
その少し手前を駐車地とした。
そして9時10分、徒歩でスタート。
すぐにゲートが現れ、
この林道名が「草木舞林道」と判明した。
林道はしっかりしていて歩きやすい。
ただ、エゾシカのフンが落ちているので、
踏まないよう注意しながら歩く。
歩き出して間もなく、
左手の斜面が崩落している現場に出くわした。
「胆振東部地震」で崩れ落ちたのだろうか?
こういった光景を目にすると、
安平町の崩壊地を思い出し、
またそこに行って歩いてみたくなる。
林道は水量の少ない、
「草木舞沢川」の右岸に続く。
そこで次に目を引いたのが、
すごい規模の山ぶどうだ。
高いところから滝のようにツルが垂れている。
幅も広いのだが、
そばで覗き込んでみると、
ブドウの実がわずかしかないんだよねえ。
どういうこと?
ゲートから約1.5kmほど歩くと、
林道が右岸から左岸に移った。
と、同時に右手に支線林道が現れた。
これが予定の林道だ。
地形図上では短く2kmほどで、
林道終点となるので、
いまだ存続しているのか心配だったが、
どうやらまだ歩けそうだ。
支線林道を歩いていると、
前方に『鬼首山』の稜線が見えてくる。
なかなか遠いイメージで気が引き締まる。
10時20分、支線林道終点の少し手前で、
左手の斜面に取り付いた。
この斜面は結構な傾斜があり、
なかなかきつい登行を強いられる。
それに尾根の頭近くでは、
地表がザラザラと崩れるので、
四苦八苦して登った。
地形図上の「466m標高点」の、
すぐ東でようやく尾根の頭に出て、「ホッ・・・」。
あとは『鬼首山』から、
西に伸びるこの尾根を忠実に辿っていく。
はじめは背の低い笹に覆われていたが、
歩行を妨げるものではなく、
逆にラッキーっと喜んだ。
それをしばらく歩くと、
意外にも細尾根となり、
南側がスッパリと切れ落ちている。
ここからは樹木の切れ目から、
南側の風景を望むことができた。
そして再び笹原となるも、
今度は深い笹の海だった。
背丈が高く密度も濃い。
ただ茎が細いので、
諦めなければ必ず突破できる。
そんな笹の海が200m程続き、
『鬼首山』頂上部の基部に取り付くと、
ようやく笹は背丈が低く、
そして薄くなった。
最後は急登を経て、
12時35分、『鬼首山』(二等三角点:紅葉山)。
何度も立ったピークではあるが、
初めてのルートで立てたことに、
正直また違った喜びを感ずる。
私の手製サンドイッチと、
カップ麺の昼食をとった。
下山は登路のルートを戻り、
また泳ぐように笹の海を越える。
そして登路で利用した斜面を過ぎて、
しばらく尾根筋を下ってみることにした。
しかしブッシュが多く、
かなり煩わしいところがある。
登路で利用した斜面は、
絶妙の藪なし斜面だったようだ。
支線林道に下り、
本線林道に向かう。
若干ショートカットして、
「草木舞沢川」を渡渉した。
やはり水量は少ない。
そんな川沿いにも山ぶどうが、
広くツルを伸ばしている。
この辺りはずいぶん山ぶどうが多いことに、
改めて気付いた次第だ。
そしてまたエゾシカのフンを、
踏まぬよう気を付けて歩き、
15時30分、駐車地。
また大好きな夕張の山で、
新たなルートを確立できたことに感謝!
帰宅したのは17時少し前。
いつもより遅い帰宅に、
女房が少々心配していた。
どこかで倒れているんじゃないか、と。
う~ん、もういつ急性心不全で、
命を落としても不思議ではない年齢だ。
それはそれで本望だが、
捜索者のことを考えて、
できるだけ詳しく、
女房に山行予定を残さなければ。
それにしても、
うちの女房も心配するんだねえ・・・