先日、入会説明に来られた親子は、去年まで他の塾に通っていたそうです。
何故そこをやめて新しい塾を探しておられるのかを尋ねたところ、こんな答えが返ってきました。
「その塾では、『当塾に入れば、それだけで必ず成績が上がります。上げて見せます』などと言ってくれたので、私はすっかり安心してしまったのです。でも、結果は全くでした」
その塾の言われたことがどうであるかは私のコメントするところではありません。
この場合、はっきり申し上げて、問題はこの言葉を鵜呑みにされた保護者の側にあると思います。
塾に入っただけであたかも成績が自動的に上がるなどということがそもそもあり得る話ではないことをどうして理解できなかったのかという意味です。
私は、なにもこの話を受けて言ったわけではありませんが、このときこうお話しました。
「塾に入っただけでは成績なんか上がりませんよ。塾では勉強の仕方、問題に対する考え方や解き方を指導しますが、それは『教える』と言ってもよい部分であって、それを家で励行して頂かなければ、つまり『家で勉強』して頂かなければ成績は上がりません」
敢えて言いますが、大言壮語して後でこんな筈ではなかったというような、そんな事態は招きたくありません。
塾で万全の指導をしたとしても、それに伴う自学の習慣と励行が無ければ成績面での効果は上がらず、たとえ上がったとしても限定的にならざるを得ないものです。
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