結構な高倍率の中

2010-01-22 16:42:48 | 日記
前期選抜の願書を出し終えた生徒達に、学校から倍率を報じた新聞の切り抜き記事が配られたといって、彼らがそれを塾に持ってきて一様に言うには、

「先生、どうしよう。倍率がめっちゃ高い」


私はひとしきり彼らの嘆きを黙って聞いた後、こう言いました。

「かねがね言っているように、前期選抜というのはよく分からない制度であり、ここで合格を目指したいという気持ちはよく分かるが、だからと言って、ここに総ての情熱を込め過ぎるのはあまり賢いやり方ではない。

乱暴な言い方かも知れないが、ここで合格したらラッキー、位の気持ちで望むべきであって、本番はあくまで後期選抜にあるということを忘れてはいけないんだよ」


それでも彼らの中の何人かはまだ不安を口にし、それを顔にも出して尚その話題から脱せない様子でしたが、私の仕事は、そんな集団の中の一人ひとりの個性を見つめ、これをよく把握しながら更に受験の日々を彼らを引っ張り、押したり引いたりしながら共に歩んでいくことなのです。



●ACSはこちら●
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする