昨日この欄で書いた事の続きです。
卵の内側から殻を突いて自ら外の世界に出てこようとする努力と、それと同時に外から卵の殻を突いてこれを助ける努力とが相まって、ここで初めて最大の力が発揮されます。
そして、これはこと勉強だけに留まらず、生きていくうえの多くの場面で共通して言えることだと思います。
しかし、ともすれば、これを拡大解釈して、このようにさえすれば、つまり常に誰か他人の助力がそこにあれば物事が上手く運ぶという安易な方向へと走ってしまうというリスクがここには潜んでいます。
ですから、「そったく同機」という考え方は、実際にこれを真理たらしめるに当たっては、まず初めに自分で努力することが先に立たなければなりません。卵の例で言えば、その中にいる雛の方の努力ですね。
勉強するということにおいても全く同じです。
まずは何を置いても、これをする子ども自身の努力が何より大切且つ欠くべからざるものであって、それがない場合には、単なる他力本願に堕ちてしまいます。