前学期の成績が「5」で、前々回のテストでもよい点を取った生徒が、今回のテストで思わぬ不振に終わった例がありました。
本人の落胆もそうですが、保護者の方のそれも同じでした。落胆というよりも、驚きといったほうが適切かもしれません。
今回のテストでは、各自が概ね好結果をたたき出した観が強かったので、そういう友達の声を聞くにつけ、余計にそう感じたのかもしれませんが、しかし、こういうことは稀にあるものです。
ここでは、個別に今回の不振の原因を探ってみることで、ほぼ確実に次回のテストで挽回できると確信できますが、大事なことは目先のテクニックに走らないことです。
それはそれで対症療法的に効果を挙げることに役立つとは思いますが、それよりも肝心なことは、生徒自信の心の中に知らず知らずに芽生えていた「自分は出来るから大丈夫」という、いわば慢心をしっかり自覚して、今後それが二度と再び頭をもたげることのないように気持ちを引き締めて臨むことです。
この部分さえしっかりしていれば、大抵の小手先のテクニック以上の効果を挙げられることは間違いありません。