はやり素直さは大切だと、最近感じることがありました。
とある中学生の数学を指導しているときのこと。前期中間のメインは計算ですが、計算力がいまひとつ。それで、率直にその点を伝え、毎日10~15分計算練習をするよう提案しました。
次の授業のとき、生徒から報告がありました。・・・早速いわれた次の日から計算練習を始めたこと。回を重ねるごとに、短時間でたくさん解けるようになり、しかも全部○がつくようになった・・・とこのことでした。
短期間にしてすぐに効果を実感したようです。
講師としては、提案をすぐに実行してくれたことに嬉しかったのですが、更にこの生徒は満面の笑みを浮かべ嬉しそうにこんなことも言いました。
「計算が楽しくなってきた~。もっとがんばる!!」
できるようになると楽しさを感じるようになります。こうなったら、あとは自らどんどん取り組むようになって自然に力がついていくので、「よい軌道に乗ってくれたなぁ。」と、講師としても満足です。
それにしてもこの生徒がここまで変化したのはなぜでしょうか。
ひとえに、言われたことを「とりあえずやってみる」という素直さに尽きます。
個別指導塾としてさまざまな生徒と接しますが、この素直さがあるかないかは、学力云々を抜きにして、本当に重要な要素だと感じます。短期間で成績を上げる子供に共通しているのは、この特性だからです。
講師はプロですので、最小限の努力で最良の結果になるために何をどのように取り組めばよいか、よく知っています。
与えられる指導を本人が取り組むところから道が開けます。先の生徒のように「面白い!」と思うようになるかもしれません。
本人が効果を実感するならやる気もでますが、そのためにはとにかくまずはやってみることです。
本当の学力をつけるには、魔法の力なんてありません。
まずは素直に実行してみることです。
長年指導に携わっていて、やはりこれはかかせないと思います。