例えば、使用している電気製品の具合がよくない場合などに、メーカーに問い合わせたり、時には苦情を言ったりするために電話をした際、向こうのメッセージで
「品質向上のために」
などといった名目で、その電話の内容を録音させて頂きます、といった音声が流れることがよくあります。
「品質向上」ということも確かにあるのかもしれませんが、もしかしたらそれだけではないかもしれません。
これは想像ですが、どこの誰が何を言ったかということの記録を残すこと、それ自体が目的ではないかと思います。
学習塾の現場でも、時々その必要の緊急性というか、そうした方法の導入に対して衝動的に必要性を考えることがたまにあります。
先日、無責任な電話による問い合わせ、或いは明確に日付・曜日・時間帯・目的を絞ってアポイントを入れてこられたにも拘らず、当日のその時刻になって何の連絡もなくこれをすっぽかして知らん顔という、実に迷惑な人のことを書きました。
割合から言えばごくごく少数ではありますが、それでも、たとえ少数でも、そういう人が現れると本当に迷惑ですし、実に残念に思います。
仮に、電話で問い合わせしている最中に「やっぱりやめておこう」と思われるなら、それをすのまま言ってアポイントをキャンセルすればよいですし、電話を切った後で考えが変わったのだとしても同じことです。
そんな簡単なこともしないか、或いは出来ないということが信じがたいですし、そういう方が、それで子供に対して約束を守れだの、言ったことはやり通しなさいなどと説教しても、果たしてそこのどれだけの重みがあるでしょうか。
前回書きましたが、大多数の「普通の感覚」や「常識」をお持ちの方には、真に申し訳なく思いますが、学習塾としての正常な業務の運営のために、今後、ケースによっては、お名前や連絡先などをしっかりとお伝えいただけない方からのお問い合わせや、塾説明・体験授業などのお申し出は、そのままの形ではこれをお受けできないことがございます。
流石に電話内容の録音などは考えてもいませんが、当分の間、こうしたことも想定しつつの運営になろうかと思いますので、何卒宜しくお願い申し上げます。