必要のないようにするのが賢い大人

2021-04-06 19:08:45 | 学習塾・勉強の仕方

分別をわきまえるべきいい年をした大人であれば、ごくごく内輪以外では政治と宗教について、その思うところや心情を声高に話すことはしないものです。それが一種の社交性というものです。

私もそういう考え方に同調しますので、今回書くことは決してそれに反することではありませんが、今、この国の総理大臣をしている人物については、私はどうしてもそのやり方が素晴らしいとは思いません。

思わないどころか、こと総理という立場の人間に備わっているべき資質の点では、はっきり落第だと思っています。そんな人間がやることがマトモと思えないのも、だから自分の中では至極当然です。

何が落第か、などは、ネットでこの政権についてのそういう語句を検索すればわんさか出てきます。

それらの中で最も私が「こいつはダメだ。落第だ」と思うのは、それこそバカのひとつ覚えのように口にする「必要なら躊躇なくやる」です(他にもたくさんありますが。例えば「批判はあたらない」とか)。

少し考えただけでもこの言い方には問題がたっぷり含まれていて、私にはあたかも悪臭が漂ってくるセリフです。

「必要ならやる?」

時節柄、このおじさんが直近でこう述べた話題は、いわゆるまん防対策を今よりも広い範囲に広げるかどうかについてですが、「必要ならやる」程度のことならば、別に総理大臣でなくたって言える話であって、逆に「必要があってもやらない」なら、本当の意味でただのバカ、ただの無能です。だから、この人はごくごく当たり前のことをただもったいぶって言っているに過ぎません。

そもそも論かもしれませんが、このおじさんは、就任後、タイミングのピッタリ合った施策というものをしてきたでしょうか?

学術会議の人選なんか一般国民にはどうでもよいし、GoToナントカなんてのも、能天気にコロナを振りまいたに過ぎない。無能頭の眼にはそう映っているのかもしれないが、この国にあるのは飲食業だけですと言わんばかりのあまりに偏った支援金三昧。発令しては辞め、また発令しては辞めのナントカ宣言。「必要ならちゅうちょしない」←今ココ。

私がこの愚かなセリフで思い出すのは、稀にではありますが、入会説明会などで、「わからなくなるまで全く考えもしなかったんですが、いよいよわからないようなので塾にいれようかと。まずは週1回、数学から。後は※自習で教えてください」などといった人の出現です。

※自習は自習。教えるなら授業ですよね(苦笑)。

これなど、私には時の総理大臣サマのお得意のセリフと重なって聞こえます。

「必要ならやります。まずは●●から」

子供じゃないんだから、「必要ならやる」ではなく、「そもそもそういう必要が発生しないように予め手を打って備えておく」のが賢い大人ではないのでしょうかね。



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