子供たちがテストに向けて勉強するとき、彼らはよくこんなことを聞いてきます。
「何点取ればいいの?」(←たぶん、親はじめ、周囲が褒めてくれるであろう点数)
けなげですね。
正確に言えば、テストの点数なんて、それ自体に人間性を測るものなどないですし、テストは所詮テストでしかありません。そこでとった点数など、単にその時の一時的な結果に過ぎません。
でも、そういってしまうと身も蓋もないので、こういうときは当面次の三つの指標というか、目標を示したりします。
①前回の結果(点数)に対しての伸長度
②事前に立てた目標点への到達度・達成度
③同じテストを受けた他の人たちとの相対的な位置(偏差値)
そうして、これがたとえ蜃気楼のような目標であったとしても(勿論そんなことは言いませんが)、彼らには当面の目標を示します。
でも、改めて書きますが、そうしてとった点数は、それがどんな点数であっても、それ自体それを受けた人の人間性や人としての価値を表したものではありません。
ACSは学習塾ですので、ここで教えることの前面には本来学校や家庭で子供たちに教える人間教育的な側面を出すことは必ずしも優先順位の初めにはありませんが、テストとか成績とか、そういった言葉が子供たちの口から出るのを聞くたびに、「君たち、そんなものに惑わされるな」といってやりたい気持ちに駆られます。