昨日の夜、ネットニュースで70代女性が八ヶ岳2800メートル手前ぐらいで20メートル滑落の記事を読みました。 記事から察するに、美濃戸を出て行者小屋を過ぎて 文三郎尾根を登り、その上の地点に到達したところでの滑落かと思いました。
文三郎尾根に入ってからしばらくすると鉄の階段があり、それを登り詰めると急峻な 岩の連続となって、そこからは 鎖を使い、自らの手足を慎重に駆使してよじ登って行く感じになります。多分その辺りでしょう。
こういう記事が出ると、決まって いろいろな批判コメントが殺到します。年齢を考えろ、天候を見ろ、勇気ある撤退も必要、などなど。
しかし、それは結果論であって、 もしこれが何ということもなく 成功した登山であるなら誰も注意を払わないし、そもそもニュースにもならないでしょう。むしろ70代女性が よく頑張ったね、で終わるのではないかと思います。
チャレンジに失敗すると途端にコメントが群がるこの辺りが日本人的と言うかおせっかいと言うか、 どうもあんまり 私は好きではありません。
こじつけでもなんでもなく受験が近づくと、 そして受験が終わると、 塾界隈でもこういう会話が飛び交います。 身の程を知らずに そんな学校を受けるから失敗するんだとか、逆に、 難しい難しいと言われたところによく成頑張って合格したねとか。
何の準備もせずに、無謀なチャレンジするというのではない限り、 仮に失敗しても プラスの面を見て評価してあげるということを これからもしたいなと思ったニュースでした。
それにしても、滑落した女性のその後の無事を祈るばかりです。