夏期講習の振り返り その2

2022-08-30 23:27:07 | 学習塾・勉強の仕方

今年の夏期講習では、次のような試みもしてみました。

テストに弱い子にはいろんなパターンがあって、単に学習理解度が足りていないだけではないことが前から分かっていました。受講生の中にもそういう傾向の子がいて、これはただ学習指導をするだけでは不十分という観点から、テストに臨むに際しての具体的対応策をいくつか試しました。その一つは、時間の配分の仕方です。言い方を変えれば、問題を解いていく途中で分からない問に当たった時にどのタイミングで一旦それをスルーして次の問いに向かうかという具体的見極めの仕方の伝授です。

実際、これが出来ないあまりに問題の後半に行くにしたがって残り時間が速度を上げて減っていき、これが心の中にパニックを引き起こして結局持っている力を十分に発揮でできないままそのテストを終えてしまうという苦い経験をする子が少なくありません。ここでやったのは、精神論ではなく、具体的な手順でこれ以上この轍を踏まないワザを身に付けることでした。

一通りこれを行った後で試しに時間を区切って大量の問題を解かせてみたところ、これをする前に比べて多い子で50%、平均して20~30%得点がアップしました。このことから、今までいかに多くの子が実際の学力以外のところで失敗して(テストで失点して、という意味)来たかが分かりました。ですが、これは言うは易しで、そうそう簡単に治る癖ではなく、定期的或いは継続してこの時間配分の訓練をしていかなければならないことも分かりました。これについてはもう既に講師達とも認識を共有し、そして日々の授業カリキュラムの中に取り入れている最中です。

 


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夏期講習の振り返り

2022-08-30 16:58:38 | 学習塾・勉強の仕方

今年の夏期講習が終わりました。

今回はそれを振り返ります。

夏期講習の目的は、これが始まる時点で本来身に着けている筈であった単元の知識のうち、忘れてしまっていたり、そもそも理解できていなかったものの中から、当面近い将来の学校の勉強やテストで必要なものを抽出して細かな意味で復習することと、特に公立中学性の場合、学校で出された夏休みの課題を処理するアシストをすることです。

誤解を避けるために敢えて書きますが、あくまでアシストであって、決して代行ではありません。これのやり方は、はじめに生徒本人に着手させ(←国語社会英語は、この時点で本人の発想やアイデアが極めて大切なポイントになります)、こちらは適宜ヒントを与えたり時間の有効活用の為に、明らかな間違いが見られた時の修正を図ったりしました。

こうした進め方は、出された課題を使った学習そのものであり、国語(作文)でいえば、文章の構成、正しい表現方法(←文法知識の確認になります)、漢字の学習などの勉強に相当します。

社会では、国調べや人物調べをする中で歴史や公民の知識習得を図りました。雨温図の特徴と、それが世界のどの気候帯のものなのかの判読の仕方も勉強しました。

英語では、この時点で当然に備わっているべき単語や熟語の定着度、習熟度を確認したうえで、足りていないものを時間を区切って練習するとともに、各学年・各単元で習う文の形について、設問を処理する中で力のアップを目指しました。

数学は、計算と図形、それに文章題とを組み合わせた各種問題を講師がほぼ横について指導することで、考え方や解き方の手順やパターンをやって見せました。

理科は、映像解説による基礎的事項のおさらいの上で講師による細かな部分の解説を加えて問題への対処の力を養いましたが、正直な感想で言えば、この部分は少し時間が足りなかった観がないではありません。

それでも、全体を通じて夏期講習に込めた目的のほとんどの分野は概ね達成できました。

昨日からは、これを受ける形で、授業の内容を来週予定されている前期末テスト対策の色を濃くしたものに変えて行っています。

 


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費用だけが気になる方は

2022-08-30 10:12:04 | 学習塾・勉強の仕方
続き  
他の塾、 正確には集団塾との費用の比較は、 してみること、注意を払うことに 意味はあるのかなという別の意味だでの問題も あります。 そこでやっている事や目指すものが違うのであれば、 費用の違いはむしろ当たり前のことであって、ことさらそういうことを気にする 人であるなら、細かいことは言わず 機械的に 費用のかからないほうに 行けば良いのではないかという考え方です。

これは多くの参加者の 考えの一致するところでした。そもそも学習塾にやって来る子達の条件は 千差万別です。効果を上げて行くために時間も費用も多くを要する子もいれば、 ほとんどそれをかけずに 効果をあげることのできそうな子もいます。 自宅学習の習慣をしっかり持っている子もいれば 学校の宿題すら 真面目にやろうとしない子もいます。 色んな子達がいて、しかし目指す大まかな方向は 一致しています。 つまり できるようになりたい ということ。しかしこれとて 千差万別です。 当面の学校の授業でできるようになりたいという程度の人もいれば、 成績をオール4以上にしたいという子もいます。特定の 学校に何としても合格したいという強い目的を持った子もいます。

個別と集団の違いを考えることはなしで、こうした千差万別の状況の上に立って千差万別の目標を目指して行こうとするときに、 単に費用だけが 高いか安いかの二択で決めようと 考える方がそもそも 間違っています。 

この際、塾の側としては、営業方針が許す範囲内でのサービス提供を超えるような過剰な対応、いわばディスカウントのようなことは、結局は自らの価値を低下させることになるのだということを自覚することが大切です。  

「1ヶ月無料」等といった刺激的(←最近ではもはや陳腐ですらありますが)なキャッチの看板や旗を日常的に掲げるのは、言い方はよくないですが、子供たちを十把一絡げに扱うことの出来る集団一斉式塾の営業方法の一つであって、これが何を意味するのかもしっかりと考えることもまた必要(誰にとって、とはもう言いますまい)なのではないでしょうか。
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