子供達の勉強に対する向き合い方次第で、その後のはかどり方は全く違ってきます。
勉強を教える、つまり、問題の分を読み、考え方を組み立て、その仕組みを解いていくという作業が問題を解く、イコール「勉強をする」と仮に定義するなら、これ自体はそれほど難しいことではないような気がします。
これは理屈でそう思うのではなく、長年この仕事をして多くの子供達と接してきた経験から思うことです。
で、「勉強に対する向き合い方」ですが、これを前向きにさせるための工夫や方法には、所謂定型パターンはありません。
子供達の個性が千差万別であるように、或いは時期や季節ごとに状況が変化していくように、そこには常に臨機応変にこれらに対処していくことで初めて可能になるものがあります。
大変に手前味噌かもしれませんが、私達の教室でも、他の優れた学習塾と同様、ある時期を境に急に、或いは徐々に徐々に勉強に対する姿勢を前向きに変えて行ってくれる生徒が多いのです。
そういう状態になると、生徒はそれまでの「やらされている」という姿勢から、「自分で考えて勉強する」というように変化していきます。
講師に質問する場合でも、そういうところから出発してきますので、聞く内容も重く深いものがあって、受身の勉強で消費する10分が、ここでは1分の勉強でそれをはるかに上回る効果を生むことになります。
私達の立場から言うと、ここに安直なコツなどありません。
でも、ある程度の時間的猶予と、その間子供とその保護者の方の辛抱とがありさえすれば、殆ど総ての子がこうした経過を辿っていくことになる。
これも大変重い事実であることを明らかにしておきたいと思います。
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