アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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アルジェリア人の同僚とお近づきになった

2011年03月06日 21時56分20秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 新しい職場に異動して早2週間。一応引き継ぎ期間も終わり、形の上では一人立ちしましたが、忙しい時はまだまだ周囲の社員や先輩バイトの手を借りなければならない状態が続いています。
 今、私が担当しているのはソーター作業と言って、2階から自分のレーンに流れてくる商品を配送先の店舗に振り分ける仕事です。見なければならないのは、あくまでも一つ乃至二つのレーンだけなので、今までの様に、広い作業場の中を駆けずり回る必要はなくなりました。しかし、今度は機械が流す商品のスピードに付いていかなければならないので、逆にシンドクなった面もあります。今までの様に毎日何万歩も歩き回る必要は無くなった代わりに、今度は腕や上半身に取り分け負担がかかるようになりました。
 でも、このご時世に、その程度で仕事を選り好みなぞしていたのでは、何処にも就職出来ません。超早出からは解放されて食堂で飯が食えるようになったし、何よりも前の所とは違い、社員や先輩が丁寧に教えてくれるので助かっています。準備作業が時間外にまで食い込んだりなど納得行かない面もあるものの、それ以外には特に不満はありません。

  
(注)ソーター作業のあらまし:自分の受持ちレーン(写真左上)に流れてきた商品の店名ラベルを見て、更に5~6箇所の店舗に振分け(同じく真ん中)、カゴ車が満タンになったら所定の待機場所に収納(同じく右上)。基本これの繰り返し。

 私が担当しているのは、基本的には上記写真のレーンですが、研修中という事で時々違うレーンに移る場合もあります。先日もそうでして、レーンによって商品の流れ方やカゴ車の収納レイアウトが変わるので、慣れるまで一苦労でした。その時に隣のレーンに入ったのがアルジェリア人の若者でした。その若者の氏名がフランス流だったので、彼がアラブ人だとは最初全然気付きませんでした。隣同士色々教えあううちに、彼がアルジェリア出身だという事を初めて知りました。
 アルジェリア出身という事で、俄然ジャスミン革命の話で盛り上がりました。それからアルジェリアの話になり、1990年の地方選挙でイスラム政党が多数を制したのに軍のクーデターで鎮圧された歴史や、独立戦争の話題にも話が及びました。
 そして翌日も、休憩時間に彼とアルジェリアの話をしました。彼は日本語は普通に喋れるものの、漢字は全然読めないので、昨日自宅のパソコンで印刷した英文のアルジェリア地図を見せて、色々母国の事を聞きました。それによると、生まれたのは西部にあるアルジェリア第二の都市オラン(下記地図参照)で、当地は「国内で最も美しい街」と呼ばれた事や、1830年から1962年まで130年余もフランスの植民地下にあった事、19世紀の民族英雄アブデルカーデルや1954年から始まる独立戦争の話など、色々教えて貰いました。
 ただ、教えて貰ったと言っても、僅か15分間の休憩時間内だけだったので、大まかな話だけで、余り詳しくは聞けませんでしたが。それで二日間ぐらい、その彼と隣同士のレーンで作業しました。

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 そこで感じたのが、アラブ人の人懐っこさ。私は9時15分から18時15分までの勤務で、その後は12時半からのシフトのアラブ人の彼に作業を引き継がなければなりません。自分の責任範囲を明確にする為に、それまで仕分けしたカゴ車・ドーリーの台数をカウントして彼に引き継ぐのですが、それまでとは違うレーンでの作業で、一部置き場所が分からない分があったので彼に聞こうとしたら、何と彼は自分も仕分け中であるにも関わらず、私のカウント場所までやって来て、台数を数え始めたのです。
 オイオイ、まだコンベヤーも動いていて商品もどんどん流れて来るのに、そこまで私に付き合っている暇なぞ無い筈なのに(冷や汗)。かと言って、彼の言うままの数を書いて申し送ったとしても、一応それは私がやらなければならない作業なので、数え間違えたら私の責任になるし。でも、折角彼がカウントしてくれたものを、また私が数え直して彼の気分を害してしまい、「アラブ人をバカにした」と思われても適わんし。さて、どうしたものか・・・。
 今までブログで偉そうな事も書いてきましたが、実際の私はドメスチックそのものの田舎者でして、外国人と膝突き合わせて一緒に仕事したのはこれが始めてで。でも、これを機に、これからは外国人とも一緒に仕事が出来るように、少しはなったと思います。今までは、送迎バスの車内で中国人のバイトと乗り合わせた事はあっても、一緒に膝突き合わせて仕事をした経験がなかったので。
 そう思うと、ネットでやれ「反日」だの「外国人出て行け」だのと騒いでいる連中って、多分そんな経験がない人ばかりなのだろうと、つくづく思います。否が応でも一緒に仕事をしていかなければならない中で、反日だの何だのと言っていたら、仕事になりません。

 在日コリアンの支持者から個人献金を貰っていたという事で前原外相が辞任するそうですが、この問題についても、何故そこまで大騒ぎになるのか、私には全然理解出来ません。毎年5万円づつ4年間貰っていたとの事ですが、全部合わせてもたった20万円。そんな金額で牛耳られるほどヤワなのですかね、この国は?それが大問題だと言うなら、小沢献金問題や過去のロッキード・リクルート事件は一体どうなのか?まさか外国人献金はダメだが企業献金はOKという事ではないでしょうね。寧ろ、純然たる個人献金の前者よりも企業・団体献金の後者の方が、賄賂性もずっと大きいのに。
 また、外国人の政治関与がダメだと言うなら、普天間問題やらTPPやら対日年次改革要望書やらで、悉く日本を属国扱いしている米国や、企業献金をエサに「法人税下げろ、消費税上げろ」と政治関与しまくっている財界代表の発言は一体何?その最大の「政治関与」を等閑にしたまま、一在日の僅かばかりの個人献金ばかり論うのは、在日差別じゃないのか。在日コリアンが全て北朝鮮の工作員みたいな論調にも、正直言って反感を覚えるし。政治資金規正法違反?そんな出来損ないのザル法の方こそ早く見直せよ。
 私は前原も菅も小沢も民主党も全然支持しませんが、ことこの問題に限って言えば、今回の自民党の対応は、単なる民主党への嫌がらせ、ネガティブ・キャンペーンでしかないと思います。マスコミはどれもこれも、NZ地震と京大受験カンニングの次は、このニュースばかり流していますが、もっと他に取り上げるべきニュースが一杯あるでしょうに。
コメント (2)
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