語るに落ちた。「第1自民党と第2自民党が改革合戦をして国家・国民のために競い合う」?改革合戦ではなく汚職・利権・軍拡・弱者切り捨て合戦だろう。まあ、それを批判している立憲党首も第3自民なんだが。
防大教授が告発した自衛隊内の虐めや犯罪行為も、大部屋での寄宿舎生活の中で先輩による後輩虐めが隠蔽されて起こった。第1自民と第2自民の密室での馴れ合いもこれと同じ。似た者同士が馴れ合う中で利権を分け合い、批判者はファッショで異論排除。これでは「改革競争」どころか「日本沈没」しかない。
ビッグモーターの不祥事もこれと同じ。中古車メーカーが車検で車を故意に傷付け保険金詐取。それを見抜かなければならない立場の損保ジャパンもビッグモーターに大量出向で隠蔽に加担、顧客も互いに融通。第1自民と第2自民の馴れ合いもこれと同じ。「越後屋、こちもワルじゃのう」「いや、お代官様こそ」にしかならない。
森友事件もそうだった。幼稚園児に軍歌や教育勅語を斉唱させる塚本幼稚園が「安倍晋三記念小学校」設立を企て国有地をタダ同然で購入。政権側で関与したのは安倍昭恵だったが大阪で学校認可したのは維新知事の松井だった。こんな偏向教育を維新は美化して議員に視察までさせていた。まさに目糞鼻糞。
大阪府が美術館に展示した作品を手狭になったからと言って咲洲庁舎の地下駐車場に放置。保管とは名ばかりの仮柵で囲いシート被せただけの粗大ゴミ扱いで。維新にとっては美術品も所詮は金づるでしかなく。用済みになればこの有様。万博やカジノも、用済みになれば費用負担だけ府民に押し付けトンズラ。
馬場は「第2自民」だけでなく「立憲ぶっ潰す」「共産いらない」とも発言。立憲内ではむしろ中道右派の原口一博でさえ、この発言にはマルティン・ニーメラーの詩まで引用して反論。松竹伸幸の共産党除名を異論排除と批判した者こそ、それをはるかに上回るファッショ丸出しのこの発言を批判すべし。
私も実際に美術品放置の現場を覗いて来た。咲洲庁舎地下駐車場の一角にブルーシートで包んで置かれていた。工事現場でよく見かける鉄板の仮柵で囲って。しかし隙間から幾らでも人が出入り出来る。監査カメラも設置されず、月2回職員がアリバイ的に見回りに来るだけだ。とても貴重な美術品の保管場所とは思えなかった。
報道によると、80年代のバブル崩壊で新美術館建設計画が頓挫。行き場を失った美術品がたらい回しにされた挙句、今の状態に。確かにそれは維新府政の責任ではないが、それでも2億円以上もする美術品を、こんな粗大ゴミ扱いして良い筈はない。それを是正する責任は現府政にある。
ついでにコスモタワー(咲洲庁舎)の展望台に上って眺望を堪能して来た。800円の入場料が必要だが、1500円もするあべのハルカスと比べたら安い。ハルカスは平日でも観光客で大混雑だか、こちらはそんな事はない。展望台のレストランも決して安くはないが、ハルカスのぼったくり価格よりはまだマシだ。(左写真の左端が夢洲の万博工事現場、右写真左端の観覧車が回っている所がUSJ)
コスモタワー6階には咲洲庁舎の職員食堂がある。私も覗いてみたが安い値段でメニューも豊富。事前に知っていたらバカ高いATCの飲食店で昼食食べる事もなかったのに。ここは夜景スポットとしても有名。海岸べりにあるのでUSJ等の観光地だけでなく工場夜景も堪能出来る。仕事帰りに立ち寄っても良いかも。
話を馬場の発言に戻すと、奴は自民よりも立憲や共産を目の敵にしている。逆に自民は良きライバルとして互いに切磋琢磨する仲なんだと。維新の自民批判も「自民ではだらしないからダメだ」と言う物でしかない。我こそは「本物の保守」と言う訳だ。こんな物、どっから見ても自民党の補完勢力じゃないか。
でも現状はそんな維新の方が人気だ。立憲や共産は影が薄い。何故か?一般大衆にとっては「理想」を振り回す後者よりも「現実的」な前者の方が頼りがいがあるからだ。私からすると現状に胡座をかいているだけなのだが。競馬でもそうだろう。来るかどうか分からない穴馬より1番人気の馬券を皆買うだろう。
現実に胡座をかいているだけでは何も変わらず。理想を説いているだけでも人は付いて来ず。ではどうするか?例えば、天皇制廃棄なんて畏れ多いと思っている人でも、今の元号強制に不便を感じている人は大勢いる。昭和だけでなく平成・令和となるともう訳が分からなくなる。それを何故問題にしないのか?
天皇制廃棄には躊躇する人でも、履歴書は元号だけでなく西暦も使用できるようにして貰いたいと誰しも思っている。ところが維新は「改革」を叫ぶ割には「天皇」「安保」となると自民以上に現状維持となる。方や共産も、共和制移行を将来に先延ばしするだけで、現状維持という点では自民・維新と変わらず。
どちらも現状維持で変わらないなら1番人気の維新を選ぶ。しかし安保の問題も、「沖縄を見殺しにするな」と叫ぶだけでなく、米軍基地から漏れ出すPFAS(ピーファス=有機フッ素化合物)の水道水汚染も取り上げれば、本土の人間も変わらざる得ない。その為にはどうするか?今の立憲や共産に欠けているのはその戦略だ。
景気対策も然り。万博やカジノに不安を覚える市民が多いのに、選挙では常に維新が勝ってしまうのは、それで潤う層がいるからだ。外資やゼネコンばかりではない。黒門市場の商店主も外人観光客で確実に潤う。それに対し、外需頼みのぼったくり価格で馴染客からそっぽ向かれたと、批判するだけではダメだ。
それに代わる内需モデルを提示出来なければ人は付いて来ない。その答えは簡単には出ないかも知れないが、決して答えがない訳ではない。現に千林や天神橋筋の商店街は外需に頼らなくても充分やっていけているのだから。近くの西成の商店主とタイアップして安売り弁当売るとか、方法は幾らでもある筈だ。
日本や大阪をブラック企業に例えるなら、さしずめ自民は無能上司、維新はヤリ手上司、立憲・共産は無能社員だ。幾ら無能上司がトンデモでも、無能社員が頼りにならないのでは、ヤリ手上司に頼らざるを得ないだろう。「ヤリ手上司と言えども所詮ブラック企業の手先に過ぎない」と、薄々勘づいてはいても。
咲洲庁舎の美術品放置も吉村は早くも見直し表明。この行動力があるからこそ維新人気が衰えないのだ。このままでは失点すら手柄にすり替えられてしまう。しかし維新の強みは同時に弱みでもある。ブラック企業の枠内でしか行動出来ないという弱みが。でも無能社員のままではブラック企業の変革なぞ不可能。
更に追記。
共産党は破防法対象の暴力革命の党だから弾圧されて当然と、戦前の特高警察みたいな事を維新幹事長の馬場が言うなら、お前とこはどうなんだ?埼玉で、2月まで選挙区外に住んでいて3ヶ月の居住実態もないのに4月の県議選に平気で出馬して当選詐欺やらかすお前らこそ、民主主義破壊で破防法適用対象だ。
そう言えば馬場は以前、菅直人が維新の事をナチスと言ったら失礼だと噛みついていたわな。そのくせ自分は特高史観丸出しで治安維持法ばりの発言するのは良いのか?この醜いダブスタ男が。憲法に保障された思想の自由を否定するのは、もはや失礼どころか「自由の敵」で、「中国共産党」と同じではないか。
鈴木宗男が松竹伸幸氏の共産党除名を引き合いに馬場幹事長の「共産党無くなったら良い」発言を擁護。しかし松竹氏は党を除名されただけで、党外での発言まで禁じられた訳ではない。それに対し、馬場の発言は共産党の存在自体を否定したものであり、完全な言論弾圧だ。だから維新は「現代のナチス」と呼ばれるのだ。