先程、所長宛に送ったLINEメールの全文です。↓
TさんとUさんから聞きました。午後からの日配ケース仕分け作業にまた一つ新たな手順が加わるそうですね。
別紙の作業報告用紙に、商品コードと仕分けケース数、仕分け店舗の店番号を書かなければならないのだとか。例えば、オレンジジュースを45ケース積みのカート1台と35ケース積みカート1台仕分けたら、用紙にそれぞれの仕分け店舗の最初の店番号と最後の店番号を記入して帰りに事務所に提出しなければならないのだと。
そうする事で、例えば93番店のオレンジジュース1ケースが誤って隣の94番店のカートに仕分けされ、店に誤配されてしまった場合、この用紙を基に、誤仕分けしたバイトをあぶり出し、個別指導や仕事の適性判断に活かすのだと。
そんな事しても無駄です。何故なら、
①ただでさえ、狭い場所で大量の商品を時間に追われて仕分けしなければならないのに、そんな物書いていたら仕分けが遅くなります。
②狭い場所で混雑する中で、用紙を持ち歩いて記入なぞしていたら、気が散って更に事故や作業ミスが起こりかねません。
③よくミスする人は大抵が横着な人です。そんな横着な人に、こんな細かい記録なぞ取れる筈がありません。
④逆にベテランバイトのミスを誘発しかねません。ベテランバイトは、ただ自分の商品だけを仕分けしている訳ではありません。自分の前に仕分けした初心者のガタガタに積まれた商品も、いちいち手直ししながら仕分けしているのです。そうしなければ、自分の商品がカートに積めないから。その中で、余計な作業手順を増やされたら、更に精神的負担が増えます。これ以上、ベテランバイトの精神的負担を増やさないで下さい。
最初は誰でも初心者です。でも普通は慣れるに従い、最後は誰でも、ある程度は早く綺麗に正確に作業出来るようになるものです。
ところが、この物流センターでは、下手な人はいつまで経っても下手なままです。社員がちゃんと仕事のコツを教えないから。
「重たい物を最初に下に積み、その上に軽い物を積め」と、朝礼で言うのは簡単です。でも、初心者と言うのは、何が重い商品で、何が軽い商品なのかも、よく分からないのです。また、同じ重い商品でも、もっと重い商品ばかり入荷して来たら、軽い商品として扱わなければなりません。それに、同じ重い商品でも、小さくて重い商品の場合は、土台になりませんので棚の上に積まなければなりません。そういう事は場数を踏まなければ分かりません。
それは、朝礼で通り一遍の訓示で済ませているだけでは、初心者には分かりません。社員がこまめに現場巡視して、初心者に個別・具体的に注意・指導しなければなりません。
ところが、このセンターでは、その個別指導をずっとベテランバイトだけに押し付けて来ました。社員は朝礼で通り一遍の訓示で済ますだけで、個別指導は一切やりません。事務所にこもってパソコン打っているか、他のバイトと一緒になって一作業者として作業に埋没してしまっているか。そのどちらかです。
しかし、ベテランバイトと言えども、ただのバイトです。自分の作業もあるのに、そうそう社員の代行みたいな事ばかり出来ません。ど素人のお守りばかり出来ません。
こんな状態だから、素人はいつまで経っても素人のままで、何年経っても上達しないのです。その悪循環を断ち切らない限り、事故もミスも減りません。なのに、この会社と来たら、いつまで経っても、こんな「その場しのぎの弥縫策(びほうさく=一時逃れの対策)」「やってる感演出だけのアリバイ工作」で誤魔化そうとするばかり。
いつまでも、ベテランバイトに社員の代行みたいな事ばかりさせないで下さい。
今、Tさんから電話がありました。本日2便で47番F店のカットフルーツ1ケースが49番K店に誤配されてしまったと。
先検した後は仕分けしてそのまま出荷される商品なので、誤配の責任は検品者でなく仕分け者にあります。
そこで、当日の作業配置を聞いたら、T(検品)・E(1〜50番店仕分け)・H(51〜109番店仕分け)という内容でした。
しかも、当日は玉葱も後出しがあり、玉葱のラベル紛失やモヤシのイレギュラー入荷もあり、作業が混乱してダダ遅れになってしまったと。
「モヤシのイレギュラー入荷」と言うのは、同じ店に8ケースと3ケース等の様に、今までなかった形で出荷用カードが記載されていたので、Tさんが慌ててしまったようです。私なら今までの応用で難なく仕分けするのですが、Tさんは、この作業には偶にしか入らないので面食らってしまったようです。
これ、はっきり言って会社のバイト配置ミスによって引き起こされたミスですね。HにEと、作業が遅い上にミス常習犯のバイトを2人も回されたら、負担が全部、Tさんに降りかかるのは目に見えています。
直ぐにパニックになるTさんも確かに問題ですが、それをフォローするのが社員の仕事なのに。玉葱の後出しも、度重なる改善要請にも関わらず、全然解消されません。それなのに、2人のお守りをTさん1人に押し付けた会社の責任は重大です。人手不足の責任はバイトにありませんから。
※所長宛LINEメールの内容は以上です。早めに対応したのは、このままではバイトにミスの全責任を押し付けられると判断したからです。だから早めに所長にメールで報告し、所長に釘を刺しておいたのです。所長がどこまで聞いてくれるか分かりませんが。
当初、維新の馬場発言の続報をブログで取り上げようと思っていましたが、職場のトラブル発生を受けて、急きょ職場ネタに切り替えました。こんなニッチな職場ネタを取り上げても、大多数の人にとっては取るに足らない小事である事は分かっています。
でも、こんな小事でも職場の読者にとっては切実な問題です。こんな身近な職場の労働問題も提起出来ずに、格差是正も自民党政治の転換もないと考えます。
ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所です。
>「やってる感演出だけのアリバイ工作」で誤魔化そうとするばかり。
本当に、ニッポンのあらゆる職場で「やってる感だけ出したい仕事」=ブルシットジョブが多すぎます。
私は今年初めに職場をやめてしまいましたが、その原因もまた「やってる感だけ出したい仕事」をいろいろと押し付けられたからです。
一例を示しますと、新型コロナウイルス対策として社内のあらゆるところにアルコール消毒装置を置き、それも自動(電動)式なものだから電池交換に気を配らねばならず、また装置自体が壊れやすいものでいちいちチェックしなければならないのが苦痛でした。むろんほかの仕事もこなさなければならない中で、です。
私は仕事をやめる直前、何とも知れない腹立たしさでいっぱいになり、そしてうつになりました。
ほんま、この国で生きるのはしんどい…
熱中症にはお気をつけて。それでは。