今回のHPからブログへのリニューアルに際しまして、「拙ブログのリンク集」の項目の中に、後述の沢村板へのリンクも復活させました。
北朝鮮・拉致問題を専門に扱うサイト・掲示板(所謂「拉致板」)の一つに、沢村圭一郎さんのサイト「拉致の背景」があります。当該HPの他に掲示板「声よ届け!波濤の彼方に!!」(通称:波板、沢村板)とブログ「草履編む日々」を併設しています(それぞれ下記URL参照)。
・「拉致の背景」 http://www11.ocn.ne.jp/~rachi/index.htm
・「声よ届け!波濤の彼方に!!」 http://6827.teacup.com/sawamura/bbs
・「草履編む日々」 http://blog.livedoor.jp/nakasendou/
実際に彼のサイト・掲示板を見てもらえれば分かりますが、私とは全く思想を異にするサイトです。「拉致問題と北朝鮮の人権問題の解決」と「拉致被害者の支援」という二点を除けば。彼のサイトとは、2002年の拉致問題顕在化を契機にお互いにネットで知り合うようになり交流を続けていたのですが、その後はやはり思想上の違いもあり、沢村板の一部常連の投稿が引き金となって、2005年以降は事実上の断交状態が続いていました。
それが何故今回また彼のサイトへのリンクを復活させたかというと、今回の私のサイトにおける旧掲示板閉鎖という事態に対して、思想もサイト・掲示板の性格も異なる上にそれまでの経緯があるにも関わらず、わざわざ自らの波板において、拙掲示板に対する惜別の辞を載せてくれたからです。ただそれだけです。それ以上でも、それ以下でもありません。
それに対しては、「何だ、たったそれだけの事でリンクを復活したのか」「何て単純で現金な奴なんだ」と思う人もいるでしょう。また中には、「旧掲示板で今まで散々、拉致板に対して『ラ帝』『ラチラチ詐欺』と罵倒していた事と、どう整合性を付けるのか」と訝しがる人もいるでしょう。それぞれ尤もな疑問だと思います。
しかし、やっぱり人との付き合いの上で最後の決め手になるのは、その人の人間性だと思うのです。いくら思想が同じで立派な事を言っていても、裏に回ればいい加減な事をやっていたり人を見下したりするような人物は、やっぱり信用出来ません。これは現実世界だけの事には止まりません。ネットでも、現実世界におけるその人の人柄が、得てして滲み出てくるものです。
そういう点で言うと、彼の掲示板の運営における、不規則発言への厳しい対処姿勢については、思想的には相容れない部分が多かったにも関わらず、私は少なからず評価していました。たとえ自分の立場に親和的な内容の意見であっても、荒らしや煽り、モラルを逸脱した投稿に対しては結構厳しかったように思います。
それは時として窮屈さを感じさせる場合もありましたし、中には私から見たら公平とは言いがたい場合もありましたが。
いずれにしろ、そういう意味では、自分で言うのも何ですが、私と彼のサイトとは、左右で好対照を成していたのではないか、とすら思っています。私などは、そういう原則的な対応を最後まで貫く事が出来ずに、下手に色気を出してしまったばかりに旧掲示板閉鎖の憂き目にも遭ってしまったのですが。
以上の点も踏まえて考えてみると、彼の前述の惜別の辞は、それなりに彼の心情が吐露された、虚偽や打算の無いものでした。少なくとも私は、ことこの件に関してはそう思います。
ただ、お互いの思想上の立脚点や、サイト・ブログ・掲示板の性格の違いも、厳然としてあります。彼のサイト・掲示板は拉致板であり、「拉致問題の解決」「拉致被害者の支援」を第一義に考えていく所です。それに対して私のブログは、先の開設宣言や旧サイトでも明言している様に、「反戦・反リストラ」があくまで根本にあって、「その観点から北朝鮮問題についても向き合う」というスタンスを取っています。具体的には、あくまで「反戦・反リストラ」の延長線上で、「社会主義国」内の人民抑圧やスターリン主義的専制についても向き合っていく―というスタンスです。
だから、拉致板での、「日本再生」や「日本人としての意識の回復」や、況してやブッシュや小泉や安倍や西村真悟などのネオコン・ネオリベ政治家を応援していくなどという主張には、当ブログとしては絶対に組する事は出来ません。また、当ブログはあくまでもそういう問題についても「考えていく」というのがスタンスですので、拉致板のように自らの第一義目的の実現に向かって「声を合わせていく」というスタンスとは異なります。
以上の大前提を踏まえて鑑みると、今後の両者のお付き合いというのは、ある程度限定されたものにならざるを得ないのも事実です。他の左翼系友好サイト・ブログとは違い、あくまでも節度を持ったお付き合いという事になります。
最後に、「ラ帝」「ラチラチ詐欺」規定との整合性について。
私は過去に於いて、拉致板に大なり小なり共通して見られる、《拉致問題が「国民すべての課題」であると言っておきながら、特定の戦争・帝国主義賛美史観や国家主義的主張をその中に巧妙に持ち込んで、それに同意できない者をその「国民すべての課題」から排除する》《そういう拉致板の世界での価値観や基準を、拉致板外のサイト・ブログにまで持ち込んで強要する》傾向に対して、それを「拉致板帝国主義(ラ帝)」「ラチラチ詐欺」と規定しました。
それらの認識については、私は実は今でも、拉致板全般に対しては大なり小なり持っています。ただ例外もあると思います。少なくとも沢村さん個人に対しては、今回の「惜別の辞」を契機に、前記認識については改めたいと思います。
※尚、2005年の沢村板との断交に至る経緯、並びに「ラ帝」「ラチラチ詐欺」規定の詳しい内容については、下記の過去ログを参照の事。
・拉致板との関係清算について改めて表明する-拙板は拉致板の植民地ではない。(1・2)(旧掲示板、同年2月4日付拙稿)
http://afghan2004.hp.infoseek.co.jp/kakolog70.htm
・「ラチラチ詐欺」の記事によせて(1・2)(同上、同2月6日付拙稿)
http://afghan2004.hp.infoseek.co.jp/kakolog70.htm
北朝鮮・拉致問題を専門に扱うサイト・掲示板(所謂「拉致板」)の一つに、沢村圭一郎さんのサイト「拉致の背景」があります。当該HPの他に掲示板「声よ届け!波濤の彼方に!!」(通称:波板、沢村板)とブログ「草履編む日々」を併設しています(それぞれ下記URL参照)。
・「拉致の背景」 http://www11.ocn.ne.jp/~rachi/index.htm
・「声よ届け!波濤の彼方に!!」 http://6827.teacup.com/sawamura/bbs
・「草履編む日々」 http://blog.livedoor.jp/nakasendou/
実際に彼のサイト・掲示板を見てもらえれば分かりますが、私とは全く思想を異にするサイトです。「拉致問題と北朝鮮の人権問題の解決」と「拉致被害者の支援」という二点を除けば。彼のサイトとは、2002年の拉致問題顕在化を契機にお互いにネットで知り合うようになり交流を続けていたのですが、その後はやはり思想上の違いもあり、沢村板の一部常連の投稿が引き金となって、2005年以降は事実上の断交状態が続いていました。
それが何故今回また彼のサイトへのリンクを復活させたかというと、今回の私のサイトにおける旧掲示板閉鎖という事態に対して、思想もサイト・掲示板の性格も異なる上にそれまでの経緯があるにも関わらず、わざわざ自らの波板において、拙掲示板に対する惜別の辞を載せてくれたからです。ただそれだけです。それ以上でも、それ以下でもありません。
それに対しては、「何だ、たったそれだけの事でリンクを復活したのか」「何て単純で現金な奴なんだ」と思う人もいるでしょう。また中には、「旧掲示板で今まで散々、拉致板に対して『ラ帝』『ラチラチ詐欺』と罵倒していた事と、どう整合性を付けるのか」と訝しがる人もいるでしょう。それぞれ尤もな疑問だと思います。
しかし、やっぱり人との付き合いの上で最後の決め手になるのは、その人の人間性だと思うのです。いくら思想が同じで立派な事を言っていても、裏に回ればいい加減な事をやっていたり人を見下したりするような人物は、やっぱり信用出来ません。これは現実世界だけの事には止まりません。ネットでも、現実世界におけるその人の人柄が、得てして滲み出てくるものです。
そういう点で言うと、彼の掲示板の運営における、不規則発言への厳しい対処姿勢については、思想的には相容れない部分が多かったにも関わらず、私は少なからず評価していました。たとえ自分の立場に親和的な内容の意見であっても、荒らしや煽り、モラルを逸脱した投稿に対しては結構厳しかったように思います。
それは時として窮屈さを感じさせる場合もありましたし、中には私から見たら公平とは言いがたい場合もありましたが。
いずれにしろ、そういう意味では、自分で言うのも何ですが、私と彼のサイトとは、左右で好対照を成していたのではないか、とすら思っています。私などは、そういう原則的な対応を最後まで貫く事が出来ずに、下手に色気を出してしまったばかりに旧掲示板閉鎖の憂き目にも遭ってしまったのですが。
以上の点も踏まえて考えてみると、彼の前述の惜別の辞は、それなりに彼の心情が吐露された、虚偽や打算の無いものでした。少なくとも私は、ことこの件に関してはそう思います。
ただ、お互いの思想上の立脚点や、サイト・ブログ・掲示板の性格の違いも、厳然としてあります。彼のサイト・掲示板は拉致板であり、「拉致問題の解決」「拉致被害者の支援」を第一義に考えていく所です。それに対して私のブログは、先の開設宣言や旧サイトでも明言している様に、「反戦・反リストラ」があくまで根本にあって、「その観点から北朝鮮問題についても向き合う」というスタンスを取っています。具体的には、あくまで「反戦・反リストラ」の延長線上で、「社会主義国」内の人民抑圧やスターリン主義的専制についても向き合っていく―というスタンスです。
だから、拉致板での、「日本再生」や「日本人としての意識の回復」や、況してやブッシュや小泉や安倍や西村真悟などのネオコン・ネオリベ政治家を応援していくなどという主張には、当ブログとしては絶対に組する事は出来ません。また、当ブログはあくまでもそういう問題についても「考えていく」というのがスタンスですので、拉致板のように自らの第一義目的の実現に向かって「声を合わせていく」というスタンスとは異なります。
以上の大前提を踏まえて鑑みると、今後の両者のお付き合いというのは、ある程度限定されたものにならざるを得ないのも事実です。他の左翼系友好サイト・ブログとは違い、あくまでも節度を持ったお付き合いという事になります。
最後に、「ラ帝」「ラチラチ詐欺」規定との整合性について。
私は過去に於いて、拉致板に大なり小なり共通して見られる、《拉致問題が「国民すべての課題」であると言っておきながら、特定の戦争・帝国主義賛美史観や国家主義的主張をその中に巧妙に持ち込んで、それに同意できない者をその「国民すべての課題」から排除する》《そういう拉致板の世界での価値観や基準を、拉致板外のサイト・ブログにまで持ち込んで強要する》傾向に対して、それを「拉致板帝国主義(ラ帝)」「ラチラチ詐欺」と規定しました。
それらの認識については、私は実は今でも、拉致板全般に対しては大なり小なり持っています。ただ例外もあると思います。少なくとも沢村さん個人に対しては、今回の「惜別の辞」を契機に、前記認識については改めたいと思います。
※尚、2005年の沢村板との断交に至る経緯、並びに「ラ帝」「ラチラチ詐欺」規定の詳しい内容については、下記の過去ログを参照の事。
・拉致板との関係清算について改めて表明する-拙板は拉致板の植民地ではない。(1・2)(旧掲示板、同年2月4日付拙稿)
http://afghan2004.hp.infoseek.co.jp/kakolog70.htm
・「ラチラチ詐欺」の記事によせて(1・2)(同上、同2月6日付拙稿)
http://afghan2004.hp.infoseek.co.jp/kakolog70.htm