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アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

WBCプチナショナリズム

2009年03月24日 23時54分28秒 | ヘイトもパワハラもない世の中を
 今日は急遽予定を変更して、この話題を先にアップする事にします。

 私の勤め先でも、ご多分に漏れず、WBCの話題で盛り上がっています。尤も、私は元々野球には興味が余り無かったので、休憩時間にお付き合いでテレビ観戦していただけでしたが。
 そのWBCですが、最初はそうでもなかったのですが、第一シードが終わって第二シードの後半ぐらいになった頃から、テレビ観戦の時の雰囲気が微妙に変化してきたのを、肌身にしみて感じるようになりました。それまでの、純粋に野球のプレーを堪能していたものが、次第にプレーの中身とは無関係な、「韓国にバカにされたら癪なので何としても勝ちたい」といった、「ナショナリズムまず先に在りき」みたいなものに変わってきたのです。
 そんな「プチナショナリズム」的なモノとは無縁だと思っていたウチの職場でも、徐々にそういう嫌な雰囲気が出てきました。特に、今日の日韓決勝戦では、まるでもう、スポーツ観戦しているのか、戦争ゴッコしているのか、どっちか分からない様な、そんな空気が支配していました。

 ああ、嫌だ嫌だ。相手が米国だと何も言わない(言えない)のに、中国や韓国となった途端に居丈高になる、そんな雰囲気。その言動たるや、まるで魯迅の小説「阿Q正伝」に出てくる主人公そっくりだ。
 こういう展開になると、決まって出てくるのが、「イチロー暗殺Tシャツ」などの例を持ち出しての、中国や韓国の「異常な愛国熱」を揶揄する意見です。私とて、先方のそういう「愛国心の歪んだ発露の仕方」には、批判的な見解を持っています。しかし、それもこれも、日本がずっと過去の戦争責任を曖昧にしたまま、問題が起こった時だけ上辺だけの謝罪でお茶を濁して、その実、裏に回ればナショリナズムをガス抜きに体よく利用する、そんな真似を繰り返してきたからこそ、起こってきた問題ではないかと、考えます。

 中国や韓国の為政者も、日本のそういう悪い面を見習うようになったのです。そういう意味では、中国版ネットウヨクの「糞青」などは、元祖ネットウヨク・靖国派のコピーであり、「合わせ鏡」と言っても良い。
 それをまた靖国右翼がとらまえて、「あれが中国・韓国の真の姿だ、日本もこれに対抗しなくて良いのか、憲法9条の理想なぞ何の役にも立たない」と煽る。しかし、相手が泥棒してるからと言って、こっちも泥棒して良いのか。そうではなくて、泥棒をみんな(世論、国際社会)で捕まえるのが筋じゃないのか。もっと言えば、泥棒に走る人なぞ出さない、食いっぱくれの無い社会をみんなで作るのが筋じゃないか。
 劃して、中国・北朝鮮の人権問題も、日本の貧困・格差問題も、体よく脇に押しやられ、最後には国家の面子やエゴだけが、むき出しになってぶつかり合う様になる。後はもう悪循環。それで得をするのは誰で、捨て駒として使われるのは誰なのか、少し考えれば分かりそうなものを。

 第一、職場には在日コリアンと思しき人もいるに。また、別のセクションでは、日系人と思しき労働者も、我々と同じ仕事をしているのに。これだけグローバリゼーションが進んで来たら、従来の「島国根性の気安さ」も、今までみたいには通用しなくなります。今はもう、日常生活においても、「日本人当事者の人権感覚」が試される段階に、既に来ていると、私は思うのですが。
 元々野球には余り興味がなかった私でしたが、これでますます野球に興ざめしてしまいました。
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18 コメント

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続・コミュニストにはセックスが大問題 (バッジ@ネオ・トロツキスト)
2009-03-30 09:33:41
何でナショナリズムや南米左翼政権にかこつけてこんなことをグダグダ書くかというと、20世紀社会主義や儒教文化のアジア諸国では個人と社会の問題の捉え方がおかしいんじゃないかと思うからですよ。ヘーゲル、マルクス的な「個別性と普遍性の統一」の問題でさえも、20世紀には「性」の問題が等閑視されていたもんね。20世紀マルクス主義的なフェミニズム論や男女関係論でも「性」の問題は労働を介した社会制度形成の系論や従属函数でしかなかった。つまり、「個別と普遍の統一」が、無性的な(性差を捨象した)抽象的な個別性とその普遍性の統一でしかなかった。

しかし、マルクスも「熱帯地方では子どもの養育にカネを必要としない」とか「資本の母国は温帯地方である」というようなことを書いていたように、男女関係とか子どもの養育のような社会形成領域(=2種類目の生産)では、剰余労働→私的所有→相続のような労働タームの問題以外の究明課題があるんだよね。ロシアの農村共同体以前の「アフリカ土人と共同体」みたいな問題が。
そして、我々アジア人には「官能的社会主義」にみえる中南米社会では、資本主義文明の浸透と共に、この種の残滓もあるようにみえる。

人類社会の未来を展望するためには、『資本論』以上に史的唯物論の再検討や再研究が必要なんじゃないかな?
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コミュニストにはセックスが大問題 (バッジ@ネオ・トロツキスト)
2009-03-29 21:59:27
オレは、政治の窓からだけじゃなく、ゲイジュツ・ゲイノウ文化の窓からも人間や社会を眺めるのがクセになっているから気がついたんだろうけど、マルクス主義で言う「人間関係とは生産関係だ」という命題の「生産」は、物財生産だけじゃなく生命の生産でもあるということなんですよね。

つまり、人間や社会の問題とは、生命の生産における個別性と普遍性の統一の問題でもある。ナショナリズムのようなイデオロギー問題について考える場合も、この観点は外せない。群婚制社会なんかと一夫一婦制社会では個人と社会の統一の問題でも天地ほどの違いが生まれるはずじゃないか?ということです。
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「チンコでタイーホ!」の左翼映画版 (プレカリアート)
2009-03-29 20:56:05
>中南米諸国における「個人と社会」の関係は、男女・家族関係からの影響もある。つまり、生涯に2、3度以上の結婚、離婚を繰り返すことが当たり前になっているような社会での「個人と社会」の関係性のこと。「社会主義」的社会保障制度の存在だけにはけっして解消出来ないラテン社会特有の男女関係が、集団への帰属意識を市場経済下の私的諸個人ともまた違ったかたちでつくっているらしい。
>アジア民族は男女関係の未熟(=性的個人の未確立)からも集団依存→ナショナリズムの傾向があるんだってさ(泣)(バッジさん)

 ふむ。「性に厳格で男尊女卑の、タリバンみたいな組織・社会が、個人独裁や人権抑圧を生み出す」という事ですね。確かに、タリバンや北朝鮮の事例や、靖国右翼の性教育攻撃・DV被害者虐めを見ていると、私もそう思いますが。しかし反対に、勝共連合・統一協会の「血分けの儀式」の例もあったりするし。あっ、あれも個人の人格を否定している点では、タリバンや北朝鮮と同じか。

 そういえば、「コミュニストはセックスがお上手?」という、「チンコでタイーホ!」の左翼版みたいな映画もありましたよね。情報鎖国で人権抑圧がきつかった筈の東独の方が、資本主義国の西独よりも、セックスに関しては開明的だった―とかいう話しの。私はまだ見た事がないけれど。
 http://cinesc.cplaza.ne.jp/db/review/mo6064/
返信する
金正日も田母神も反人権という点では同類 (プレカリアート)
2009-03-29 18:02:44
 バッジさんがラテンアメリカの現状にも触れだしたので、関連するミクシイでの議論内容を、ブログにもエントリー記事としてアップしました。「反日か愛国か」なんて「偽りの対立軸」で議論しているよりも、下記の議論の方が、よっぽど重要な問題提起が含まれていると思います。
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/b5769f95319d7ed347d60e2c951db722

 何故なら、私がWBCで引き合いに出して、この欄でも議論が続いている(プチ)ナショナリズムって、結局は靖国右翼の主張に寄り添うものでしかないからです。

 『日本は第二次大戦に負けたから、朝鮮人・日系人・イラン人などの在日外国人に頭が上がらなくなったのだ。このままでは日本人は彼らに職まで奪われてしまう。今こそ日本古来の伝統(と勝手に思い込まされているもの)の復興を果たせ!』というのが、彼の人たちの主張でしょう。

 それで、南京大虐殺や従軍慰安婦問題だけでなく、3.1独立運動や関東大震災での朝鮮人虐殺の事実すらきちんと教えられず、高砂義勇兵や霧社事件の悲劇も知らずに、金美齢や小林よりのりの書いたものだけを一知半解に、「台湾は親日だ」と勝手に思い込んで、「日本は良い事もやったのだ」と思い込まされて。
 
 或いは、ガダルカナルやインパールや、ビルマの白骨街道で、消耗品のように使い捨てられて、日本兵の半分以上が戦死ではなく餓死で死んでいった事も知らずに、桜井よしこや曽我綾子あたりがふりまく「沖縄戦の犠牲は祖国に殉じた尊いものだった」なんて見え透いたウソに、自分自身を無理やり納得させて、「戦争そのものを否定する広島・長崎の原爆展示を改めろ」なんて事を言ってみたり。

 それで、中国の天安門事件や北朝鮮の拉致問題で、彼の国々の建前だけでなく実情も明らかになってきた途端に、今まで敗戦国の後ろめたさから頭が上がらなかったそれらの国々に、「それ見た事か」と居丈高に振舞うようになって。
 或いは、「我々の生活が苦しいのは、反日の中国・韓国や在日外国人が、日本国内で特権をむさぼり我々から職を奪うからだ」と、何となく思い込むようになって。

 それに対する憂さ晴らしの、ちょっとしたはけ口として、東京オリンピック招致やワールドカップ、WBCなどのイベントに、「よくわからないまま、何となく、その時の雰囲気で」、便乗しているだけじゃないですか。

 私が一番納得がいかないのは、それらの便乗分子が時として口にする、北朝鮮難民の悲劇や、中国における農民工に対する搾取や、チベット弾圧に対する怒りが、何故、国際的な人権確立の方向に向かわないで、在日外国人やDV被害者を虐めまくっている靖国右翼や在特会の主張になびいて行くのか、という事です。
 http://list.jca.apc.org/public/aml/2009-March/024257.html

 実際こいつらは、「日本から虐めや搾取が無くなってしまうと、日本人から生存競争への免疫が奪われ、国際競争に打ち勝てなくなってしまう」「ある程度の虐めや搾取は、寧ろ積極的に残すべきだ」なんて、変な屁理屈までつけて、私のマイミクさんに圧力を掛けてくるような真似までしています。
 一度その屁理屈を、派遣村のみんなの前で言ってみたらどうかと、思いますね。それでも彼の人たちを支持するワーキングプアが居るとは、私には到底信じられないのですが。

 中国における農民工の搾取を論う同じその口で、「派遣切り」にあった失業者を怠け者と貶め、中国共産党と結託して暴利を貪る国際資本を擁護するような似非議論が、何故この日本で堂々とまかり通るのか。
 中国・ロプノールにおける核実験の被害を告発するその同じ口で、過去の侵略戦争を正当化し日本の核武装まで説く田母神・元空幕長の言説や、プルトニウムの再処理技術も確立されていないのに「日本の核利用は平和で安全でエコだ」との給う原発企業を擁護するような珍論が、何故この日本で堂々とまかり通るのか。
 http://www15.ocn.ne.jp/~jungata/index.html

 そんな、「反日か媚中か」「真保守か媚中か」と言った、まるで19世紀の「女工哀史」「蟹工船」の時代に戻るような後ろ向きの議論や、「自民か民主か」と瓜二つの「偽対決」の議論ではなく、「沖縄でもバグダッドでも、ノースコリアでもチベットでも、民衆に自由を!」という視点から、国際的な人権確立を目指すにはどうすれば良いか、という議論こそ、この21世紀のグローバリゼーションの時代に相応しい議論だと思いますね、私は。
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通俗的唯物史観の盲点 (バッジ@ネオ・トロツキスト)
2009-03-29 16:52:42
K・マルクスの言説によれば、人類史発展の究極の規定要因は「物質的生活の生産」であり、それは換言すれば「直接的生命の生産と再生産」、つまり、労働による自己と生殖による類の再生産なんですよね。
そして、この「生殖」は、後のレーニンとミハイロフスキーによる論争(『人民の友とは何か?・・・』所収)によって、労働に媒介された特殊人間的な生殖・繁殖=「子どもの養育」だと定式化されている。
つまり人類社会は、「物質的生活の生産」の①普遍動物的側面である類の繁殖と、②特殊人間的側面である物質的労働(=①性交→保育、医療などの超歴史的な物的サービスの生産と②各種財貨の生産)の様式によって規定され発展していくということらしい。

しかし、従来の通俗的唯物史観は、この①の観点からの社会分析が非常に弱い。男女関係論も①の系論的議論に貶められちゃっている。だから民主主義論・男女論や社会分析が階級ターム一本槍に矮小化され一面化されちゃってんじゃないのかな?
したがってナショナリズムの問題をはじめとする精神文化(=上部構造)の問題を視る場合も、階級関係や市場-私的所有制度-相続関係などの枠内に視座が限定されてしまう。

オレ、まだ詳しく展開出来ないけど、市場や議会制度の歴史が浅い中南米諸国を見ていると、何かその辺にも秘密があるように感じてしまうんです。
精神文化の領域の問題は、剰余労働の取得・階級関係視座だけからは解明出来ないんじゃないかと。

エンゲルスに挑戦せよ!
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ラテン社会の効用(高揚?w) (バッジ@ネオ・トロツキスト)
2009-03-29 11:16:52
>キューバに限らず中南米諸国全体に感じるのですが、あちらのナショナリズムは、日本や中国・韓国と違って、もっとケロッとしているというか、楽天的というか、そういう感じがするのですが。

ナショナリズムや他民族排外思想の問題を考える場合、家族や国家という特殊歴史的な共同体と個人の関係性がよく問われるけど、この場合、民主主義の成熟度と共に男女関係の陶冶度も重要な要素らしいんですよね。つまり、F・エンゲルスの『起源』の世界。

中南米諸国における「個人と社会」の関係は、男女・家族関係からの影響もある。つまり、生涯に2、3度以上の結婚、離婚を繰り返すことが当たり前になっているような社会での「個人と社会」の関係性のこと。「社会主義」的社会保障制度の存在だけにはけっして解消出来ないラテン社会特有の男女関係が、集団への帰属意識を市場経済下の私的諸個人ともまた違ったかたちでつくっているらしい。

アジア民族は男女関係の未熟(=性的個人の未確立)からも集団依存→ナショナリズムの傾向があるんだってさ(泣)
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Re:ある程度のナショナリズムは当然 (プレカリアート)
2009-03-29 08:00:51
>ちなみに今のナショナリズムは郷土愛からくるナショナリズムがほとんどだと思う。(けけけさん)

 その郷土愛ですが、これも暴走すると、「クリスタル・ナハト」並みの猛威を振るう場合があるよ。私の地元の例で言うと、岸和田の「だんじり祭り」で、過去にパトカー3台ひっくり返されたりした事もあったとか。また、過去に阪神優勝した時も凄かった。ケンタッキーの店頭にあったカーネルサンダースの人形が道頓堀川に投げ込まれたのも、あの時だったっけ。中には、そういうファンの乱暴狼藉を諌めた勇気ある人もいたらしいけど、その人は、何と「巨人のスパイ」扱いされて、寄って集ってボコボコにされたのだとか。

>WBCで一番感動したのは素直に褒め称えてくれたキューバのカストロ前議長ややアメリカ人の懐の深さですね。
日本が勝ったのはその次でしょう。(同上)

 カストロって大の野球ファンらしいですね。私も、これを機にWBCのニュースを見るようになって、初めて知りました。
 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/jpn/headlines/20090325-00000035-kyodo_sp-spo.html

 それも、キューバに限らず中南米諸国全体に感じるのですが、あちらのナショナリズムは、日本や中国・韓国と違って、もっとケロッとしているというか、楽天的というか、そういう感じがするのですが。但し、これはあくまでも、私の主観に基づくものですが。
 確かに、あちらも国を挙げての熱狂振りは凄いですが、それでも「米国チームのプレーでも良い物は良い」と素直に賞賛し、まかり間違えても、「韓国に負けたら恥だ」や「非国民」呼ばわりとか、或いは「巨人のスパイめ」みたいな変な方向に行ったりは、余りしない様な。流石はゲバラを生み出した国だけあるというか。
 中国・韓国が過去に日本から受けたのと同じ仕打ちを、キューバも米国から散々受けた(今も経済封鎖などの形で受けている)にも関わらず、この違いは一体何だろうか、みたいな。
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遠隔地ナショナリズム (まこと)
2009-03-29 00:28:37
>ちなみに今のナショナリズムは郷土愛からくるナショナリズムがほとんどだと思う。

郷土愛―すなわちパトリオティズムとナショナリズムは一概に「ほとんど同じ」とは言えませんよ。

例えば、生まれも育ちも日本の在日韓国人などの場合、郷土としての日本という地に愛着を持っていても、「韓国民」「朝鮮民族」という点にアイデンティティを持っている場合もあるわけですし。
返信する
無知と抹殺・捏造 (バッジ@ネオ・トロツキスト)
2009-03-29 00:00:48
>抑圧(された)民族が抑圧民族に反感を抱くことは、別に珍しい現象でも無いでしょう?

どうも、被抑圧経験の問題だけじゃ無いようですよ。

最近、国際交流イベントで知ったんですけど、ベトナムではベトナム侵略に加担した韓国人(軍)への怨念が国民レベルでかなり残っているのに対し、一方のコリアン系は近年の日本の若い子やウヨみたいに自国の過去の悪業に無知・鉄面皮だもんねwww99年の金大中大統領の「お詫び」についての報道で韓国・ベトナム間の歴史問題の存在を一応は知ってるハズなのにね。

中国の若い連中も侵略者としての「社会主義中国」の歴史を知らないみたいだし、まぁ、どの国民も、無知は敵、独善は犯罪、のようですねwww
返信する
ある程度のナショナリズムは当然 (けけけ)
2009-03-28 20:10:49
ナショナリズムを全否定するのはどうかと思う。
ちなみに今のナショナリズムは郷土愛からくるナショナリズムがほとんどだと思う。
問題なのは行きすぎたナショナリズムなわけで…
こんなことで非国民呼ばわりするほうもするほうだけど
日本に熱くなってるとこで
「キューバを応援してる」
なんて言うのはどうかな
「おまえはキューバ人か」
って言われるくらいまでは当然でしょう

WBCで一番感動したのは素直に褒め称えてくれたキューバのカストロ前議長ややアメリカ人の懐の深さですね。
日本が勝ったのはその次でしょう。

スポーツなんだから「韓国に負けたら恥だ」とかそういうのは違うと思います。
たとえ相手が嫌な国でも
勝っても天狗にならず礼、負けても礼
(剣道のような)
それが日本の清いスポーツマンシップじゃないかな。

返信する
それは当然なのでは? (まこと)
2009-03-28 09:14:26
>標準的な日本人の韓国への反感や憎悪と韓国人の日本人へのそれとを比べると韓国人の方が甚だしい。

抑圧(された)民族が被抑圧民族に反感を抱くことは、別に珍しい現象でも無いでしょう?

それに、ヨン様にお熱を上げていた韓流層や逆に一部のネットウヨク嫌韓層を別にすれば、多くの日本人にとって韓国という国はそうそう関心のある国では無いでしょうし。

ナショナリズムとは民族共同の記憶が想像された生まれる面がありますし、そもそも民族とは自分達とは違う集団を意識して生まれるものです。ですから、日本に被害者感情を持つ韓国人が自国の歴史を意識すればするほど、そのナショナリズムが日本人のそれよりも高揚するのは当然のことです。
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前段と後段の間が飛躍している (プレカリアート)
2009-03-28 00:29:28
>そしてあきれたのは中央日報朝鮮日報も日本右翼と同じだから・・日本右翼が悪いという超論理。(修正資本主義者さん)

 上記の文章ですが、前段と後段の間が飛躍していますね。確かに「中央日報・朝鮮日報も日本右翼と同じ」という事は書きましたが、「それは日本だけの所為だ」とか「日本だけが悪い」なんて、私は一言も書いていませんが。「日本の右翼やマスコミは、それに悪乗りする事で、更にそれを煽る結果になっている」という趣旨の事は書きましたが。

>(中国・韓国ナショナリズムの問題点として)第一には、集団心理特有の現象・・・第二には、旧帝国主義植民地・半植民地に特有の「鬱屈」ナショナリズムの問題・・・第三には、右翼メディアによる世論扇動の問題・・・。(2009-03-25 23:22:45の拙コメント)

 上記が、中国・韓国ナショナリズムに関する、私の現時点での見解です。その根底にあるのは、「中国や北朝鮮の個人崇拝や人権抑圧を、何故日本の左翼がきちんと見抜き、批判し切れなかったのか?」という問題意識です。それを考えるに当たっては、「何故、その様な人権抑圧が起こったのか?」という事に対する考察が不可欠でしょう。それを、20世紀社会主義の歴史的制約(暴力革命方式の絶対化、党内民主主義の欠如)と、地理的制約(アジア的封建制の残存、東西冷戦の残滓)の両面から考えた延長線上に、上記の見解があるのです。
 それの一体何処が「日本だけが悪い」という事になるのでしょうか?

 しかし、それはまた、「あれは中国・韓国の問題で、日本は一切無関係」という事でもないでしょう。日本が今も戦争責任に頬かむりしているのは、最近の中山成彬や田母神俊雄の妄言一つとっても明らかです。その事を抜きにして、中国・韓国の問題点を、まるで他人事の様に面白おかしく論う資格が、今の日本にあるとは到底思えません。

 日本の戦争責任と、中国・韓国ナショナリズムの問題点とは、それぞれに大事な問題で、独自に究明されるべき課題だと言っているのです。それを、短絡的に後者の責を前者に求めたり、またその逆に、前者は一切無関係と居直るのも、どちらも誤りだと言っているのです。

>国民の根本的利益をかかえた喫緊の課題、問題と斯様な休み時間に親しいオッサン同士が世間話で軽くしている話題とを同じ勢いで右翼とか国際連帯とか言い出すのも遠近法のズレのようなものを感じます。(修正資本主義者さん)

 「休み時間に親しいオッサン同士が世間話で軽くしている話題」を、只の「世間話」のレベルに止めていたら、「たかじんのそこまで言って委員会」や「2ちゃんねる」と同じです。そんな「バカウヨの居酒屋談義」で暇つぶしをする為に、私はこのブログを立ち上げたのではありません。
 それを単に「世間話」のレベルに終わらせず、「国民の根本的利益をかかえた喫緊の課題、問題」とも結びつけて考えるのが、物事を社会的視野で捉える、社会科学の立場ではないのですか。当ブログの開設趣旨を今一度ご確認なさって下さい。
返信する
問題点を自国に求める (修正資本主義者)
2009-03-26 23:06:36
プレカリアートさんはあまりにも日本国内の右翼、あるいは右派マスコミに問題の根源を求めすぎている気がします。そしてあきれたのは中央日報朝鮮日報も日本右翼と同じだから・・日本右翼が悪いという超論理。あまりこの話を蒸し返していると今度は私までウヨの擁護をする寝返り右派かとレッテルを貼られてしまいそうなのでもう終いにしますが、たとえばある問題が発生したときに、それが対人関係の場合に「もしかして自分の側に失礼があったのではないか?」という咄嗟の反省と自己省察、これは大事なことで人間性の中では美点と言えると思います。しかしたまにいる「ヒトをのんでかかる詐欺師の論法」ではこの「相手が怒っている場合もしかしたら自分が悪いかも」という善人論理の虚をついてくる場合があるということです。
あと国民の根本的利益をかかえた喫緊の課題、問題と斯様な休み時間に親しいオッサン同士が世間話で軽くしている話題とを同じ勢いで右翼とか国際連帯とか言い出すのも遠近法のズレのようなものを感じます。問題の出発点に戻れば、標準的な日本人の韓国への反感や憎悪と韓国人の日本人へのそれとを比べると韓国人の方が甚だしい。またそれを”日本のせい”、あるいは”戦後の日本の反省的態度がたりないせい”という点に求めるのは「惑星の運行がおかしい」という天動説のようなことになる【場合もある】ということを考えのどこかにおく必要があると思います。
中央日報韓国日報がサンケイや読売だとしても、そこだけ突出して浮いているのかどうかも重要です。韓国労組の反日は同じぐらいにひどいし、教組に至っては子どもに解同の「にんげん」のようなやりかたで反日を教えています。
スポーツはスポーツの中だけに収めておかないといけませんよね。そういう程度の問題じゃないでしょうか
返信する
WBCルール&チャイニーズ・タイペイ (プレカリアート)
2009-03-25 23:48:49
 WBCプチナショナリズム台頭の背景には、WBCの対戦ルールに起因する要因もあるのではないかと、考えています。
 私は野球の事はあまり良く知らないのですが、WBCの対戦表を見ると、強豪がひしめき各チーム間のランク付けも一定固まっている欧州や南米のチームと比べたら、アジア・チームはどこも団栗の背比べではないのでしょうか。だから、敗者復活戦ごとに順位が入れ替わり、何度も日韓が鉢合わせする事になり、否が応でも御用愛国心が煽られる結果になったのでは。

 それと、中国代表権問題との関連で、台湾チームが国名(中華民国、又は台湾)を名乗れず、「チャイニーズ・タイペイ」の呼称に甘んじなければならない件についても。
 ここではその是非についてまでは立ち入りませんが、ことナショナリズムの論理に立脚する限り、これは許されざる事ではないのでしょうか。日本の靖国派は、何故これを容認しているのか。日頃は、チベット人権問題や台湾独立を擁護しているくせに、何故この問題を看過しているのか。それとも、チベットや台湾の問題も、所詮は靖国問題を言い募る為の道具にしか過ぎなかったのでしょうか。
返信する
こちらこそ、お久しぶり (プレカリアート)
2009-03-25 23:22:45
 修正資本主義者さんへ。「糞青」流・愛国主義の構造についての私の考察ですが、第一には、集団心理特有の現象があると思います。
 上記コメントに登場のKさんの例を見ても分かる様に、個人レベルでは、結構みんな意外と冷静なのです。私の前の配属先でも、ちょうど中国の冷凍餃子事件発生の時期には、もっと露骨な形での「特定アジア叩き」が横行しましたが、こちらも個人レベルで話す段には、意外と冷静でしたから。当該食中毒事件についても、戦後日本のカネミ油症事件に準えて捉えていて、決して「中国人はみんな野蛮民族」みたいな捉え方はしていませんでした。
 これは相手の韓国や中国にも言える事で、決して国民みんながナショナリズム一色に染まっている訳ではないと思います。「反日」日本人が居るのと同様に、「反中」中国人や「反韓」韓国人も居る。ところが、集団になった途端に、「―叩き」の坩堝と化してしまうのは、一体何故か。私は、同時期の中国で見られた「日本叩き」現象も、その構造は日本の其れと同じではないかと思っています。

 第二には、旧帝国主義植民地・半植民地に特有の「鬱屈」ナショナリズムの問題があると思います。侵略を受けた側が全員、「被抑圧民族解放・連帯」の思想になるかというと、そうなる場合もあれば、そうではなく、自分のされた仕打ちをまた別の弱者・他者に転嫁して自慰に耽る場合もあります。
 これは、DVの家庭に育てられた子が虐めっ子になってしまったり、イスラエルの右翼シオニストがホロコーストの恨みつらみをパレスチナ人虐めで鬱憤を晴らしているのと、全く同じ心理です。

 第三には、右翼メディアによる世論扇動の問題があると思います。修正資本主義者さんがお示しの中央日報や朝鮮日報というのは、日本で言えば産経・読売に相当する、韓国内では右派系のメディアでしょう。それらが取り上げる「日帝批判」も、「万国の労働者・被抑圧民族団結せよ」的立場からのものでは決してなく、あくまでも自民族第一主義に立脚したものでしょう。
 日本の産経や読売は、そういう韓国右派メディアの姿勢に悪乗りしているのです。本エントリーの例で言う所の「泥棒に走る人なぞ出さない、食いっぱくれの無い社会をみんなで作る」のではなく、「相手が泥棒してるから、こっちも泥棒して良いのだ」という論理に、国民を流し込もうとしているのです。
 ここ数十年に渡る産経の論調なんて、正にそうじゃないですか。天安門事件の弾圧やチベット問題、北朝鮮の拉致・核・ミサイル・人権問題まで総動員しての、「野蛮な特定アジア」vs「日米安保体制」「自由と繁栄の弧」キャンペーンを見れば一目瞭然です。
 北朝鮮や中国の人権問題を取り上げてはいても、本心から人権問題を憂えている筈もなく(派遣切り容認論や自己責任論と人権擁護が両立する筈が無い)、本気で戦争を煽っているのでもなく(それは新自由主義にとっても自殺行為にしかならない)、狙いはあくまでも御用愛国心の扇動であり、自民党政治擁護のキャンペーンに他なりません。
返信する
誤解は解けた(多分) (プレカリアート)
2009-03-25 20:06:39
 今日、仕事帰りに送迎バスの中で、本エントリーで取り上げた「韓国にバカにされたら癪なので何としても勝ちたい」発言の中心人物と、早速話を交す機会を得ました。
 この人(Kさん)は、私よりも年長の先輩契約社員で、社内異動で最近こちらに来た人です。実は、Kさんとは、私と帰り道が同じ方面という事もあって、付き合いは短いながらも、既に何度か仕事の話や雑談などを交わした事のある、そういう間柄でした。

 それで今日も、定額給付金の話から入って、「ネットカフェ難民に給付金が行き渡らないのはオカシイ」という所から、小泉政治への批判で一通り盛り上がった後、最低賃金やベーシック・インカムの話題を経て、欧州とアジアの人権意識の違いに話が至った時に、アジアの人権意識の低さの例として、私がWBCプチナショナリズムの話題を出したのです。
 この時点で既に、「当初思っていた程にはウヨク的な人ではない」という感触はありました。以下は、その時のKさんの発言要旨です。

―中国・韓国国民の反日感情には、それなりの理由がある。国民を統制する為に、過去に日本から侵略された歴史を、教育で繰り返し教えられているからだ。その為に、中国では南京虐殺の記念館まで作った。
 日本はその反対に、自国にとって都合の悪い事は、全て曖昧にしてきた。現に今も、敗戦記念日を終戦記念日と言って誤魔化しているではないか。昔、商取引で台湾に行った事があるが、向こうの年寄りは日本語がペラペラで、逆に現地の中国語が上手く喋れない。日本統治下の同化政策によって、自分の国の言葉でありながら、まともに喋れなくされたのだ。ナチスドイツですら、ここまで酷い事はしなかった。だから、相手が怒るのも当然なのだ。
 それなのに、日本は、肝心な事は国民に何も教えず頬かむりし、上辺だけの謝罪でお茶を濁してきた。それに対して中国・韓国は、肝心な事ではあっても、それを国際理解という形ではなく、愛国心育成の為に歪めた形で教えてきた。このまま放っておいたら、両国とも必ず禍根を残す。―

 という感じで、当初思っていたのとは全然違って、ごく自然な感じで意見交換を終える事が出来ました。その後、話題は共産主義や、今のロシアの現状や、北朝鮮の話に飛び、そこでKさんと別れました。
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愛国心? (しろー)
2009-03-25 00:36:51
まさにおっしゃるとおりです。

私の仕事場でも、WBCに関しては日本を熱く応援している人たちが多かったです。
私は「侍ジャパン」というアナクロニズムな呼び方がイヤで、とても応援する気になりませんでした。
それで、対キューバ戦のときに「どちらかというとキューバに勝ってほしいなぁ」と、思わず本音を言ってしまったのです。そうしたら、みんなに「非国民」と言われました。冗談で言ったのだしょうけど、言葉が言葉だけにゾっとしてしまいました。
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日本人以上に韓国人が排外主義 (修正資本主義者)
2009-03-24 23:57:40
プレカリアートさんお久しぶりです
この嫌韓排外主義風の勢いの出所は私が思うに中央日報などの韓国の言論や、韓国選手の行動に重要な一端があると思います。中央日報や朝鮮日報は何を思ったか日本語版でWebページを開いているので、彼ら韓国内のむき出しの国家主義と排外主義を垣間見ることができます。前回もそうだったらしいのですが、韓国が日本に勝利したといってマウンドに韓国国旗の小旗を立てるだとか、やることが国家主義むき出しです。あれが日本世論を煽らないわけがない。そういうのに煽られるとエスカレートするのを見ると情けなくなるのはわかるのですが、日本人に元からあった優越感とか排外主義とか国家主義とかいうお話は【違う】と思いますね。
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