脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

号外ー奥州市千葉キヌさんの手紙

2008年12月11日 | かくしゃくヒント

奥州市江刺区稲瀬としとらんと会の千葉キヌさんからのお手紙です。
「脳元気いきいき交流会」の報告をくださいました。
とにかく読んでみてください。ちな みに、千葉キヌさんは79歳です。 

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Img_0005_5どうですか?
こういう生き方ができたら、少なくとも「脳の健康」は保障済み!という感じではないですか?

千葉キヌさんや千葉謙さんという、全体のことに目を配ることができる方々がいらっしゃるので、 稲瀬はほんとにいい感じ。

お二人に話を聞いたら、もともとみんな仲良しで、協力して事を為すという地域性だといわれましたが。
そういう風に言われるところがさらにまたいい感じ・・・・・

台本(配役)役名に注目、楽しんで工夫していることがわかります。
秋に亡くなった仲間も主役ゴンタの亡くなった妻役として参加しています。若手3人が旅行で抜けたのですが「森の仲間出張会議」、どうしても参加できなかった人たちは「留守番」として、あくまでも全員参加を図っているところなどは感動ですね。キヌさんの優しさでもあり、稲瀬佐野向の優しさでもあるのでしょう。

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千葉キヌさんと電話でお話しました。
①皆さんが舞台慣れして堂々としてること。
②せりふなしで構成していたら、「せりふが言いたい」といわれて、せりふを作ったこと。
③台本を基に、自分のだけでなくみんなのせりふを覚えたこと。
④だから、マイクの手渡しがスムーズにいったこと。
(練習当初は20分かかったのが本番では16分に収まった)
⑤お面や帽子など小道具作りも楽しんだこと。
(今回も、背景画は謙さんの作品だったようですね)
⑥当日は若手3人が旅行で参加できなかった分、余分にがんばったこと。
⑦岩手日日に掲載されたこと。
⑧ビデオ撮影担当者がいるので、反省会をかねた忘年会が楽しみなこと。
⑨公演して「お花」をもらってみんなでランチを楽しんだこと。etc

お手紙もうれしかったのですが、としとらんと会の活動そのものがうれしいのです。
他教室との交流や公演も、たびたびされますように!
皆さんお元気で。風邪と転倒に気をつけて、冬に負けないでください。


号外ー奥州市脳元気いきいき交流会

2008年12月11日 | 認知症予防教室

岩手県奥州市江刺区の保健師 I本さんからメールが入りました。
余りにもうれしいメールでしたから、ご紹介します。

高槻先生 ご無沙汰しております。
 奥州市では、今年度も脳元気いきいき交流会を12月5日に開催しました。
 奥州市に合併してから3回目の開催となり、旧江刺市時代からは、通算6回目の開催です。会場も900人入る江刺体育文化会館で行い、総勢450名の参加を得ました。(江刺の庁舎の多目的ホールでは収容できない参加者です。)
 今年度は江刺区から9グループ 胆沢区から3グループがステージ発表を行いました。
 さて、今年のステージ発表は、あの「佐野向としとらんと会」がいつものごとく劇を持っての参加でした。025
 内容は妻をなくした狸が喪失感からぽけーっとした生活をしていました。森の仲間達はそんな狸を元気づけようと演芸会で励まします。狸はこのままではいけないと気づきます。
 生活を大きく変える出来事から、以前のような生活を取り戻すというストーリーは、まさに、私達が脳いきいき教室で伝えていたことでした。この項注目!すごい!
 としとらんと会は、今年岩手県南を震源とした地震の被災地に、2年前の交流会で行った劇(ふるさと)を持って慰問をしています。交流会だけの発表ではなく、しっかりと社会貢献しているグループです。
この項も注目!すごい、すごい!
一番最初の「歌劇東京あの頃の思い出」のとき、千葉謙さんに「公演して回るようになってください」とお願いしたことが実現してるとは!稲瀬の皆さんありがとうございます。

 伊手さわやかグループは、全員で踊りを踊ることとしていたのですが、80代の2人の女性が若い頃覚えた股旅物をステージで踊りたいと、2日前に言い出したのです。プログラムは全て印刷済みでしたが、当日ステージに飛び入りとして上がり、会場を沸かせました。踊り終えたお二人は大満足の顔でした。016_2
 他にも、立っていられない人もみんなと一緒にステージに上がり、椅子に座ったままフラダンスを踊っていました。
 中には、代表の数名で立派な踊りを出したところもありましたが、多くのグループは会員全員がステージに上がるようにしていました。 001

I本さん、ありがとうございました。
江刺市のころからがんばってきました。折々の活動ぶりはブログでもお知らせしてありますから、一応列挙してみました。

江刺市(2005年2月)

江刺市脳元気教室交流会(2006年2月)

江刺市稲瀬としとらんと会(2006年2月)

奥州市脳元気教室交流会①②(2006年11月)

千葉さんの手紙「新聞に載りました」(2007年3月)

江刺市の活動の特徴は
①保健師さんが個別生活指導に専念する。

②健康増進サポーターさんたちの育成と活躍。

③交流会は教室生の自主性に任せる。

④交流会を機に教室同士の交流が始まった。
作品展示は、具体的な交流を促す結果につながった。

胆沢町の皆さんも楽しそうに参加されていますよね。
「負けたくない」というお気持ちもひしひしと伝わってきましたが、そういう気持ちは、目標を高く掲げることになって、終了後の達成感や満足度が大きいでしょう。ただし一番大切なことは「楽しい」という一言ですから!

私は会場に参加はできませんでしたが、あの「脳元気いきいき交流会」の様子はいくらでも想像できます。
ステージの皆さんは一生懸命、真剣になさいますよね。上手だったり、ちょっと・・・だったり。いずれにしても皆さんは上気した満足したお顔で退場されます。
会場から見ている方たちは、もちろん大笑いが巻き起こるのですが、一方で、目頭を抑えている方が必ずいらっしゃいます。

1回目のとき、何人もの保健師さんたちが「嬉し涙」を流していましたねえ。
お年寄りの皆さんが、生き生きと楽しむ姿を見せて下さることは、私たちにとっても喜びなのです。明るい社会の象徴のようなものです。

この取り組みを、全国に広めてあげたいですね。
認知症予防の具体的モデルということを、関係している方々は認識してくださってるでしょうか?
保健師さんたち、ほんとによくここまで引っ張ってくださいました。

 


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