「ルツのテーブル」主宰者のY田さん
「ルツのテーブル」のことを知ったのは、今年の6月でした。
もう30年近くも前、友人のM子さんの子供たちがプレスクールのような集まりに参加していたそうです。そこでお世話になったS田先生。M子さんとずーとお付き合いが続いていることにまず感動。お会いしてその若々しさに再び感動。89歳におなりだとか。
みずみずしい感性をお持ちで、少女のように話されます。お土産は「季節に合わせましてね。いかがでしょうか」とアジサイの名がついたお菓子を持ってきてくださいました。「色もかわいくて気に入ってます」という表現も若々しいですね。
「S田先生の生活の中にその若さの源がある」に違いないと尋ねてみました。
「楽しみにしていらっしゃることは何でしょうか?」
「いろいろあるんですけれども、友人が地区のおひとりくらしの方たちのために昼食会をしてましてね。そのお手伝いというか。毎月第2火曜日なんですが、12月にはクリスマス会になるのです。そこで皆さんにプレゼントをお渡ししたいものですから、大体1年かけて作ってます」参加者全員分のランチョンマットとプレゼント用の刺しゅう入り布巾!
その布巾を私にも持ってきてくださいました。
「皆さんで歌も歌うし劇もやるし。楽しいんですよ」
こういうやり取りがあって、12月の「ルツ゚のテーブル」定例会(クリスマス会)に伺うことになったのです。
Y田さんのお話しです。といっても大忙しの一日でしたから、ほんのちょっとだけ伺いました。
「最初は、ご近所のお一人暮らしの方のために何かして差し上げたいと思いました。いろいろ考えたのですが、お食事会なら楽しみにしていただけるかしらと思って、月に一度我が家でランチをご一緒することにしたのです。S田先生はそこから協力してくださって。
そのうちに、主人が病気になって家ではちょっと無理…そうしたらここの鎌倉雪ノ下教会のホールを使わせていただけるようになりました。
教会関係の方も手伝ってくださるし、もう長く続いているんですよ。
それと、男性の方のご協力もありがたいことです。奥さまとご一緒にみえたのですが今ではなくてはならない方。なぜかっておもしろいんですもの。『W田大学理工学部保育学科卒』とご自分でおっしゃるんです。お話もうまいし楽しませ上手」
どういう生き方ができる人が、ボケにくいか皆さん十分に承知していらっしゃる(笑)
協力しているスタッフはクリスチャンの方もそうでない方もいらっしゃるそうですが、クリスマス会は最大イベントなのでしょう。
会場の設営、劇の準備、歌の伴奏、食事の用意、プレゼントの用意…実に手際よくそれぞれの分担をこなしていらっしゃいました。
どれも大変でしょうが、参加者全員に大きな紙袋入りのプレゼントまで用意されていました。
S田先生からのプレゼント
ランチョンマットの左上にのせられている布製お菓子ボックスは、外も中もプレゼント!お菓子がピンクの部分にも緑の部分にもたくさん入っていてワクワクしました。
入り口で好みの色のベルのブローチを付けていただきました(これもプレゼント)が、紙袋の中には、さらなる手芸品も。我が家のクリスマスツリーにやさしさを添えてくれています。
帰宅してから、こんな素敵なプレゼントにも気づきました。本当にありがとうございました。
Y田さんにも、S田先生にもお話ししたのですが
「最初は、ご近所のお年寄りに何かしてあげたいというお気持ちで始められたことでしょうが…」とここまで私が言うと
お二人とも
「今になってみると、ほんとうに自分のため!準備など大変なこともあるのですけれど、自分も楽しいんですよ。そのうえ楽しみにしていただけたり喜んでいただけたりして、生きがいですね。私たちのボケ予防だと実感しております」
「これだけの会ですから、準備はほんとに大変でしょう…」
「いえいえ、みんなでかわいいものを作ることも楽しいんですよ。部屋の飾りはどうしようとかカードはどうしようとか
手芸品の材料や色合いなんか工夫するのも、楽しくて。この帽子はカップヌードルの容器なんですよ」
「今おっしゃったこと、全部右脳の出番です。小物のどれもこれも、シール一つでもクリスマスらしさがプラスされていて楽しくなりました。『大変』と思うか『生きがい』と思うかその決定権は前頭葉にありますね」とエイジングライフ研究所の考え方もチョットだけお話ししてきました。