暑さを避けて外に出てみると、心惹かれるものに出会います。
近所に酔芙蓉の群生があります。フヨウはずいぶん前から咲いていますが、お目当ての酔芙蓉の群生は毎年花が少し遅かったことを記憶していて、もう9月も終わりに近いと、慌てて見に行ってきました。
酔芙蓉の花。
酔芙蓉は朝咲き始めは白色、夕方にはピンクに色づいて一日の命を終える花。
メシベの柱頭がこんなふうになっていることを知りませんでした。もっと大雑把にみていたのですね。
普通の芙蓉はどうなっているか?見に行きましたとも。
シゲシゲ見てみました。こちらはまあ普通ですよね。
庭にハイビスカスローゼスが咲き始めました。1メートルを超えるような草(寒さが越せなくて一年草扱いです)に蕾がたくさんついています。
メシベがどうなっているか観察してみました。平たくて受粉しやすそう。よくみると受粉してます!
ハスの花は清廉、高貴な感じがありますがオシベがメシベに向かう様は動物的で、初めて気がついた時には息を飲みました。
パッションフルーツは、メシベの方が高い上に、オシベは葯が下向きになっているので、葯を摘んで毎日受粉させないといけないのです。
自然に囲まれて暮らすことは、草の勢いに負けそうになりながらでも、生活に変化を生じさせて季節の移り変わりや発見の喜びにつながりやすいことでもあります。
紫色の花が目立っています。
紫御殿。歳上の男性の友人が「僕はこの花は苦手だな。どんどんのさばるから」と言われたことが
この花をみるたびに思い出されます。「O野先生。のさばってもお花は可憐ですよ」といつも言い訳をしてしまう私です。
トレニアと教えていただいて、そう呼びならわしていましたが、去年FBに友人が「夏スミレ」と書かれていて、その言い方を勝手にいただきました。和風に呼ぶと和風に見えるところが面白い。
ブルーサルビア
今マイブームのバタフライピー
7月半ばから、花の摘み取りができるようになったのですがだいたい10個未満。それから夏枯れっぽくなって。それが最近では20個くらいに盛り返しています。
屋久島の志戸子ガジュマル園からはるばる連れ帰ったサクラランの鉢植えがようやく新しい芽を伸ばし始めました。元気になるのに1ヶ月以上かかりました。新しい部分の方が大きくなってきました。
この子のふるさと。屋久島志戸子ガジュマル園。
7〜8センチもあるこんなサクラランのお花は、いつになったら咲くでしょうか。
蔓性といえばひっそりと大きくなっているキジョラン。アサギマダラが卵を産む植物です。三重で知り合った鳥本さんが送ってくださいました。
アサギマダラの幼生は、体内に毒を持っているため、それをアピールすることで捕食から逃れる術を選んで、みるからに毒々しい派手な色彩だそうです。とにかく見てみないと何もいえないと楽しみにしています。
金時草の花の蜜が成蝶の食餌になるのですが、金時草畑の真ん中にキジョランを植えてあります。アサギマダラがきっとびっくりするだろうと目論んでいるのですが、さて仕上げを御覧じろというところです。
この夏はあまりにも暑くて、部屋に引きこもっていました。夏眠していたわけではありませんが、やはり外に目を向けた方が刺激的だと実感しました。あ、私にとっては。ということで、何に興味関心を持つかは、他ならぬ自分の前頭葉が決めることですから、十人十色です!
by 高槻絹子