脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

小布施だよりー替え歌つくり名人北澤さんへ

2021年06月01日 | 小布施町脳のリフレッシュ教室
北澤さま
お変わりなくお元気でいらっしゃいますか?
今年は「脳のリフレッシュ教室交流会」がコロナのために開かれなくて、ほんとに残念でした。それどころか例年の講演会もコロナ自粛で開催されず、20年近く毎年伺っていた小布施に一度も伺わないという年になりました…全く想定外でした。
いよいよ伺えないことが決まったときに、地域包括支援センターと相談して、ビデオレターと色紙をお送りすることになりました。
恥ずかしながら、あのビデオは自分で撮ったんですよ。見てくださいましたか?
「恥ずかしいなあ」とはじめは思ったのですが、話を始めると、ほんとに小布施の皆さん方のお顔が浮かんできて、いつものように「元気でいてください。体も脳も」という気持ちがいっぱいに湧き上がってきました。

色紙は、包括の皆さんがひと工夫してくださって、お名前を入れてラミネート加工してお一人ずつに手渡してくださったのですってね。
「寝室に飾って毎日見ます!」とか「見るたびに元気が出る」というお声も報告してくれました。
そして教室の開催も交流会もなくなったので、皆勤賞のかわりに各教室にプレゼントが!

実は先週、地域包括支援センターから丁寧なお手紙が届きましたので、様子をいろいろに想像することができました。
そのお手紙の中に、北澤さん作の「青い山脈」の替え歌が同封されていました。北澤さんといえば替え歌!
「認知症予防教室で生き方は変えられる。その1」2017年3月4日の記事、終わりに北澤さん登場。替え歌も記録してあります。
さあ、今回の替え歌はどういう歌詞でしょう!

1番から4番まで歌ってしまいました。

口ずさみながら、北澤さんの思いを感じることができてちょっと胸がいっぱいになりました。それは、脳を元気に保つためには何が必要なのかということを、日々の暮らしの中で見つけようとしてくださっていることがわかったからです。小布施に行き続けたこの年月はここに実っていると実感されました。今日近所で撮ってきた写真をお礼の気持ちを込めて入れますね。
城ケ崎海岸に咲く「城ケ崎アジサイ」

ひとしきり歌った後でコメントを読ませていただきました。
一番は「…八十代とハナは似てることに気づきました。歳はとっても花はある…」ほんとにそうです。北澤さんは80歳におなりでしょうか?未だと思いますが。一番最初に北部公会堂でお会いした時のことを不思議に覚えています。田中さんを始め男性が多かったですよね。
お能の世阿弥も歳をとった人にだけある「花」の価値を語っていたと思います。
二番「…体操すると、その時だけでも腰が伸びてしゃんとします。オペラの調子の「栄冠は君に輝く」を歌っていただいた時は感激しました」
体も使わなくては衰える一方ですが使えば応えてくれます。いい歌を聞いて感激できるというところが、うれしいのです。前頭葉や右脳を使う習慣があるということですから。
三番「年2回の散策…歴史館へ行って、昔の農作業の道具とか古い写真をみて再発見…かるたを読む人が、目で読んで笑いだしてしまったことがありました」和気あいあいとした情景が目に浮かぶようです。
四番「コロナ禍の時代ですが、教室を続けてほしいとの切なる願いです」
一番短いコメントでしたが、最も北澤さんの思いがストレートに迫ってきましたよ。
こういうふうに言ってくださってありがとうございます。前頭葉がイキイキとする生き方を考えてくださっていますよね。もしそうならば、お話しし続けてきた甲斐がありました。冨田さんから始まって何代ものセンター長さんはじめスタッフの皆さんのお顔も浮かびます。
ビヨウヤナギ
キンシバイ

北澤さん
地域包括支援センターが、何かとお世話をしてくれることもありがたいことですが、包括の一番の役割は、脳のイキイキ度チェックです。脳の健康状態を調べてもらう、こればかりはスタッフの皆さんにやってもらうしかありません。
でも、地域の皆さんで「脳の健康のために。前頭葉を元気に保つために。みんなの顔を見て元気を確認するために。みんなと一緒に右脳を活性化するために。北部には立派な体育館もあるので使わなくっちゃあ宝の持ち腐れになる!」何でもいいんです。理由を付けて、月に一度は皆さんで集まるようにしてください。コロナも収束すると思います。三密を避けながら、皆さんで集まることはそんなに難しいことでしょうか?
柏葉アジサイ

こうしてお返事を書きながら、交流会や講演会での皆さんとの触れ合いを、目と目でしか挨拶できないこともありましたが、ほんとに懐かしく思い出しています。細かいことは忘れても、暖かい思いや楽しかったことは、こんなにも確実に私の中にあります。
きっと北澤さんの心の中も同じだと思います。
花の大きさが10センチほどの「紅」

替え歌を作ってくださってありがとうございました。とてもうれしかったです。
どうぞおからだを大切に、脳の健康にも心を配ってくださいね。そして地域の皆さんのことも気にかけてあげてくださいね。
またお会いできる時を楽しみにしております。  高槻絹子


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