何しろキレイ! とにかくキレイ!! 春が来た!! 芸術!! と歓声が
上がった一品「つくしと菜の花の和風ゼリー寄せ」です。
薬膳て、バリバリに生薬を使うのかなーなんて思っていた
のですが師事する先生は内容を、ふだん食べている野菜、
肉、魚、その他(例えば豆や海草など) が持つ薬効を
メインに組み立てているので小難しくありません(笑)。
日々の食卓や体調にも反映させ易くて楽しいです♪
桑菊茶(そうぎくちゃ) をいただきながら、お教室スタート。
桑菊茶は、桑の葉と菊花と甘草(かんぞう) ブレンド。
春風邪、目の赤み、かゆみ、のぼせとめまい…
これって花粉症の症状緩和ですね。
世の中「春」。春に対応する五臓は肝!! 肝と言えば解毒。
ですので春は冬に溜めたもののデトックス期!!
がんばりましょう、わたし(笑)。
それから、陽気の上昇とともに精神、感情も上昇するので、
クールダウンすることも大切!!
いらいらしてオーバーヒートしてはいけませんよ、わたし(笑)。
実習は、その “肝” に効果のある食材中心。
口に入れた食べ物が、食材そのものが持っている薬効が、
1番最初に肝! に入っていけば “効果がある” というふうに
なるのでしょうね。中医学では帰経(きけい) と言うと習いました。
献立を見ると1番最初にくる帰経が肝! なもの多数。
次に味付け。
春、肝に対応する味覚は「酸味」 なので、献立には甘酢がけと
マリネの “酸” がありました。春野菜の甘酢がけ。
アスパラガス、セロリー、新たまねぎ、うど、パプリカと肝を
補う食材のオンパレード(笑)。
いちごのマリネ。これ、トッピングはマスカルポーネ。
いちごもマスカルポーネ(チーズ) も一番に入るのは肝!
貝類も一番に入るのは肝! 春野菜と帆立の塩炒め。
菜の花も肝! カニも肝! 肝にばかり偏っては逆効果なので
五臓を潤す卵も一緒に使ってバランスを取る。
菜の花の卵とじカニあんかけ。
春、春、と言っても、まだまだ風が冷たかったり、寒が戻ったり
するので、体を温める鶏肉! 塩豚ならぬ “塩鶏” を教えて
いただきました。使う部位はモモ。鶏肉の重さに対して3%の
塩をまぶして冷蔵庫で3日寝かせるそうです。
塩鶏をゆでて、こんがりと焼いた一品。添えるトマトも肝!
砂糖ひとつまみで焼いています。あしらいはアイスプラント。
畑をやってらっしゃる生徒さんからのプレゼントです。
アイスプラントは食塩水で育てるそうです(驚)。なので
食べたら塩味(驚)。はじめて食べましたが肉厚で美味しい葉!
塩鶏のゆで汁はチンゲン菜のスープに。
チンゲン菜も肝! 干しエビも肝!
このスープには生薬、黄耆(おうぎ) を使っています。
薬用部位は根。食品の薬効がそれでも足りない場合に
だけ生薬をたす、という方法です。ハードル低くて好きです(笑)。
ごはんは春菊。春菊も肝!
春に対応する色は青。春に出回る青の野菜 (緑の濃い野菜)、
例えば、ニラ、菜の花、セロリー、せり…どれも肝! なのです。
上手く出来ているなあと思います。
“春には芽吹くもの” も良いということで、ふきのとう。
白和えです。トッピングの松の実が食感を変えて合う!!
松の実は生薬。手っ取り早く摂れていいです(笑)。
今月からBGMも加わった食後の読み聞かせ。心の栄養です。
わたしなりの薬膳が見えてきた感じです♪
Mar 25.