日本でも風見鶏と呼ばれていた首相がいましたが。エリザベス・トラス新英国首相をサッチャー氏を意識してモジったのか、フランスで鉄の風見鶏の愛称が付いたようです。
文民統制の現代政治の中にあって、最高権力者である首相が責任ある責務を果すべきと感じる人物像でありました。記者団に質問されたのか議会で質問されたのか記憶が定かではありません。
が、その回答に私は、大英帝国の宰相にピッタリと感じた次第です。
『トラス氏は党首選期間中に英バーミンガムで行われた演説で、核発射の決定を下す必要が生じた場合、どう対応するかとの質問に対し、「これは首相の重要な責務であると考える、私はこれを行う用意がある」と発言しています。』
今回のウクライナ戦争において、バイデンアメリカ合衆国大統領が関与しないとのコメントを出さなければこの様な事態に至らなかったと今でも思っています。アメリカはプーチンに対してGO-サインを出したに等しいと今でも思っています。反対にうがった見方で、ロシアの戦力を削ぐ為に敢えて黙認する態度を見せて武力侵攻を始めさせてのかもしれませんが。
自分が核所有する国家元首に思う事は、核を持たない国を核で恫喝する事に依って国際政治を動かしてはならない事。かつ、核保有国は核を持たない国に対しては戦術核も戦略核も決して使用してはならない事。
核保有国がひとことあれば、使用することに躊躇しないこと。大変危うい政治の世界にあっても、均等に平和を維持できる手段だと思うからです。核所有国はホットラインで偶発的な核戦争が起こらないように意思の疎通を図る事だと思っています。
地球上で核の保有国が無くなる事が目指すべき姿ですが、今回のウクライナの件でもプーチンは二つの過ちを犯しています。
一つは、ソ連が瓦解して各国独立国に分かれる時に軍事大国であるウクライナから核を撤去した事。アメリカやロシアがウクライナに約束したのにその約束を守って居るとは言い難い。
二つは、今回のロシアのウクライナ侵攻で、ロシアの大統領・首相を務めた事があるメドヴェージェフが核の使用をほのめかしている。勿論、プーチンが言わしめているのである。
一の反省は、核を持ったら決して手放してはいけないと世界に知らしめた事。
ニの反省は、戦術核にせよ核で核を持たない国を恫喝して戦況を有利に導く貧者の兵器として使用ないし威嚇する事。
第二次世界大戦で英国のチェンバレン首相が宥和政策で誤りを犯したが、そんな心配のない信を通す人物であると感じる次第です。
でも、国内政治もありますからいつまで持つことが出来るかが心配です。長く政権が続いてくれることを願っています。
リズ・トラス新首相の政治手腕に対して全体的には知らないも同然の私ですから、後日加筆訂正なのあるかもね。
国権の最高権力者たる心構えとしての同意のみです。
今日の三時のお茶のおやつです。