怒りとはかくも恐ろしいものかと!
埼玉県ふじみ野市で起きた『人質立てこもり事件』を知って、人の心とはと。
詳細はNHKの記事へ飛んで下さい。
何故に被疑者の心に怒りが増幅されたのか考えてしまった。
人の心は数分すると怒りなどの感情も収まって行くとの事。嬉しい事も楽しい事もなど悲しい事もつらい事も怒って居た事も忘却と言う作用に助けられているのである。心の素晴らしい面の表裏である。
少し話はかわりますが、一度読んだだけでは、勉強して学んだ事も忘却の彼方に消えてします。その為に、この記憶を定着させる為に反復するのである。また、五感を駆使して長期記憶として定着するのである。
今回の怒りも本来であれば、数分後には収まり鎮静化するものが反復されて妄想となり怒りが増してしまった。忘却と言う機能が作用しない状況下であったのである。クレーマーとして、不満をぶつけていたようであるが、その対応が益々被害妄想を拡大させると共に怒りの記憶を定着させてしまった。
社会の中で生活していれば、色々の出来事に遭遇するが、母と自分だけの狭い世界では社会から受ける刺激も情報量も少ない。社会から孤立したからと言って全て、いけない訳ではないが、情報を沢山得る手段を持つことは重要。狭い世界では脳裏の浮かぶのは、一瞬浮かんだ気にくわない出来事が反復して思い出される。怒りや悲しみが忘却と言う心の動きで幸せに過ごせる事を、怒りが反復して短期記憶から長期記憶へと定着させてしまっているのである。
アンガーマネジメントの教えではありませんが、禁煙にも通じる心の動きです。禁煙を始めて、最初に訪れるのがタバコを吸いたいと言う欲求です。でも、ほんの5分待てば吸いたいと言う欲求も忘却の彼方に消え去ります。また、何分後にか何十分後にか?タバコを吸いたいと言う欲求が頭をもたげてきます。全て、ほんの数分我慢する事で忘却するのです。次の欲求の時間が長くなり、ついには吸いたいと欲求もなくなります。
怒りも同じです、数分我慢して楽しい事を思い出し、心休まる何かにしたることです。音楽を聴く事かもしれませんし。本を読む事かもしれませんし。友人など人との関りを持って心を異なる世界で解き放つべきなのかも。
次の述べる事は書くべきでは無いかもしれません。でも、こんな気持ちもありました。被疑者から「母を蘇生してください。」と言われた時、現実を説明して理解を促しても意味は無いのかもと。被疑者は正常な心理状態ではありません。反対に「分かりました、やってみましょう」と応えて「お母さんが大好きなんですね」と彼の心に寄り添い、精神的な健常者と同じ扱いにしないで、一旦はイエスと意見を聞き入れれば、どうだったのかとも考えてしまいました。
社会から孤立する人を如何に少なくすることが重要です。
少子化の時代で、大家族制度の何世代もの家庭が減少した社会です。
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