『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

9月長月、今月の五品 その1

2009-09-01 14:03:48 | 酒の肴
夏らしからぬ夏が過ぎ、残暑と涼しさのせめぎあう季節。
選挙結果、台風ニュース、
世の中もいろいろと変動して騒がしい昨今ですが、
みなさまは如何お過ごしでしょうか?

季節の変わり目は身体も変調をきたしやすいもの、
そんなときにはおいしい旬のものの肴と味の乗った生酒で、
ココロにもカラダにもたっぷりと栄養を!
今月も、きのこ、サバ、梨、里芋、南瓜、秋茄子と、
初秋の味覚を満載した「今月の五品」ができました。
また、今月からお手元のメニューでこの月替わりの五品が
見られるようになりました。
ぜひぜひ、おためしくださいませ。

さて、それではいつものとおり、ひとつずつご紹介いたします。


…………………………………


◆骨付き鶏と茸の鍋◆

毎月具を変えてお出ししている「赤鬼の小鍋立て」。
今回は、なかみもぐっと秋らしくなりました。
地鶏ときのこの土鍋仕立てです。
おいしい鶏のスープと一番出汁を合わせ、
骨付き鶏のぶつ切り、椎茸やしめじなどのきのこ、
さらに葱と栃尾揚げ’(大きなしっかりした油揚げです)を加えて、
ふつふつと煮込みました。
素材それぞれのうまみがたっぷり詰まった、滋味溢れるお鍋です。
熱々を、スープごと、召し上がれ。

9月長月、今月の五品 その2

2009-09-01 13:54:20 | 酒の肴
◆〆鯖と梨の酢のもの◆

秋サバはこれからが旬ですね。
つややかに脂が乗って、DHAも豊富なこの鯖を、
さっと酢〆めにしました。
そしてこれから、いくつもの品種が次々に旬を迎える梨。
今回は、ねっとりとした鯖にシャキシャキの梨を取り合わせた
初秋の風のような爽やかな酢のものを、つくってみました。
茗荷と新生姜、若布も添えて、さっぱりと、
甘酢のジュレ仕立てでお出しします。
歯ごたえのちがいや酸味と甘味のハーモニーが愉しめて、
なかなかにお酒のすすむ一品です。

9月長月、今月の五品 その3

2009-09-01 13:46:13 | 酒の肴
◆深雪茄子と里芋の煮もの(冷製)◆

深雪茄子は、有名な新潟の魚沼巾着茄子の系統の小なすです。
皮が柔らかく、肉質が締まっていて煮崩れしにくいので、
煮物にとっても向いた茄子なのです。
(先月までお出ししていたやぶかみ茄子も同じ)。
この、小振りでキュキュっとした茄子と、
秋にどんどんおいしくなってくる里芋とを、
出汁でしっとりと含め煮にし、
さらにすこし冷やして味を染み込ませました。
シンプルながら、
秋野菜の奥深さをしみじみとした味わえる煮ものです。

9月長月、今月の五品 その4

2009-09-01 13:40:20 | 酒の肴
◆南瓜とクリームチーズのコロッケ◆

芋栗南瓜といえば、夏から秋にかけて、おいしくなる素材。
今月の揚げものは、そのかぼちゃをコロッケに仕立ててみました。
かぼちゃのピューレとダイスに切ったクリームチーズに
玉葱と鶏挽肉を加えて混ぜ、衣をつけてさっくりと揚げています。
南瓜と玉葱の甘みに、チーズと挽肉の塩味が絡んだ具は
絶妙のバランスで、このままサラダとして食べてもいいくらい。
繊維質たっぷりなホクホクの揚げものです。
ビールにもお酒にも合いますよ。

9月長月、今月の五品 その5

2009-09-01 13:30:48 | 酒の肴
◆小なすの肉巻き蒸し◆

煮ものでもつかった「深雪茄子」は、
揚げるとお芋のようにほっくりした独特の歯ごたえになるので、
先月まで素揚げでお出しして好評をいただいておりました。
今回は、この小茄子に豚バラ肉を巻いて、
生姜をきかせた出汁醤油でさっと蒸してみました。
ナスと豚肉はもともと相性の良い組み合わせですが、
この茄子特有の歯ごたえを活かしたレアな蒸し具合に、
豚肉のジューシーな脂が絡まって、
ちょっと小粋な、出会いものの酒肴になりました。
ぜひ、おためしあれ。