水無月六月、今月の四品 その１

はやくから梅雨入りした今年。
雨がふったり陽が射したり、風が強かったり、
さだまらないお天気のせわしさのなかで、
皆さまは如何お過ごしでしょうか。

利酒会も無事おわり、
初夏の風にさそわれての一献がたのしいこの季節、
充実したお酒のラインナップと夏を迎える酒肴で
赤鬼は皆さまをお待ちしております。

そして、今月も、あたらしい「四品」ができました。
季節感を盛り込んだ、お酒に合う逸品揃いです。
ぜひぜひ、お試しください！

いつものとおり、順番にご紹介していきます。



「鰯たたきの蕪サンド」

この季節、青森県産のやわらかい蕪が出回ります。
鰯や鯵などの初夏の青魚も旬。
DHAたっぷりのおいしい捕れたてのイワシを
梅肉とたたいて合わせ、
その柔らかな蕪にふんわりと挟んでみました。

梅は鰯の生臭みを上手にうまみに持っていく
煮物でもベストなパートナーですが、
新鮮な鰯と合わせればさらに、ほのかな酸味が活かされて、
お酒との相性、抜群です。
かるく浅漬けにした蕪と一緒に口に運べば、
蕪の淡い滋味と青魚のおいしさが渾然一体、
思わず盃がぐっとすすむ、粋な酒肴になりました。
どうぞ、お試しあれ！

（中村作）

水無月六月、今月の四品 その２

「水なすの肉巻き揚げ」

水茄子の出回る季節になりました。
サクサクと、生で食べてもおいしい泉州の水茄子、
お刺身でもお出ししていて毎年好評です。
その水ナスを使って、ちょっとボリュームのある
揚げものをつくってみました。

茄子と豚肉といえば、栄養的にも優れた組み合わせですが、
実は茄子は油との相性も抜群。
豚肉をくるんと巻いてさっくり揚げた水茄子は
それだけでもあとをひくおいしさです。
そこにさらに、少しお酢をしのばせた
葱たっぷりの餡をかけました。
とろ～り、さくさく。
ビールにもお酒にもよく合って、
思わずお箸のすすむ一品です。

（北原作）

水無月６月、今月の四品 その３

「二色ひじきと生ハムのサラダ」

黒いのは海のひじき、そして緑のおかひじき。
どちらも、とてもとても栄養価が高いんです。
そのふたつの「ひじき」を、生ハムと合わせて
洒落たサラダに仕立ててみました。

ひじきは他の海藻類と同じく
水溶性植物繊維やミネラルがたっぷりですが、
中でもカルシウムは牛乳の12倍、鉄分はレバーの6倍、
食物繊維はごぼうの7倍も、含まれています。
カルシウムとのバランスに必要なマグネシウムも豊富。
そして一方のおかひじきも、ミネラルやビタミンAが
たっぷりの、超優秀野菜。
からだのすみずみまできれいになりそうですね。

シャクシャクとした歯ごたえを残すようにこのふたつを合わせ、
さっぱりとした特製ドレッシングで玉葱と和えました。
加えた生ハムのほどよい塩気と食感が名脇役。
海、山、里の素材のハーモニーがつくりだす
元気のもとを、どうぞ召し上がれ。

（中村作）

水無月六月、今月の四品 その４

「あさりと海老のトマト鍋」

この「今月の四品」のなかのひとつに、
必ず小鍋仕立ての一品が加わるようになって、数年。
夏でも根強い人気のお鍋、
ちょうどよいサイズと煮えたての臨場感が
食欲をそそる愉しい酒肴です。
さて、今月は、魚介のお鍋にしてみましたよ。

大ぶりのあさりと海老と烏賊。
うまみのたっぷりと出る海鮮素材に、
トマト、キャベツ、玉葱などの野菜を加えました。
トマト味がほんのり、でもベースはしっかりとお出汁が効いて、
あさりのおいしいスープを残らず啜りたくなります。
和風ブイヤベースとでもいえそうな、
日本酒を引き立てて寄りそうお鍋です。
梅雨寒の宵、色鮮やかな愉しいお鍋で
ほんわかと、あたたまってみませんか。

（北原作）

第56回赤鬼利酒会結果速報！

５月３１日に行われた第５６回恒例赤鬼利酒会、
結果発表です。

まずは正解から。

○　出羽桜　　（　４　）
○　浦　霞　　（　２　）
○　山　和　　（　６　）
○　萩の鶴　　（　１　）
○　写　楽　　（　５　）
○　雪の茅舎　（　３　）


…いかがでしたでしょうか？

さて、結果です。

全問正解　１名出ました！
古谷昌子さんです。おめでとうございます！

４問正解　　４名
３問正解　　４名
２問正解　　１１名
１問正解　　２５名
全問不正解　１９名　　という結果でした。

このところで最も多い６５名という参加人数で、
大盛況だった利酒会です。
順番をお待たせしたみなさま、すみませんでした。
次回は今秋１０月に行います。
また、ふるってご参加くださいませ！