『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

卯月四月、今月の五品 その5

2018-04-04 18:35:24 | 酒の肴
「ししゃも鍋」

ししゃもを鍋に?とびっくりする方もいらっしゃるでしょうが、
ハタハタをお鍋に仕立てた「しょっつる鍋」を思い浮かべていただくと
かなり近いかと思います。
香ばしく焼いた国産ししゃもをお出汁でさっと煮たお鍋です。
お出汁には魚醤を隠し味に使い、丸ごとししゃもを堪能できます。
魚自体の旨さが葱や豆腐の具材にもうつって、
エキスの溶け込んだスープを一滴残らず飲み干したくなりますよ!
もちろん、日本酒との相性は最高。
目から鱗、の美味しい小鍋立てです。

(箕村作)

卯月四月、今月の五品 その4

2018-04-04 18:23:16 | 酒の肴
「軟骨入り鶏つくねタレ焼き」

赤鬼の鶏肉は、築地のとり専門店から仕入れる朝締めの新鮮な鶏肉です。
これまでも、焼き鳥だけでなく、いろいろな料理にこのお肉を使ってきました。
今回は、このいいお肉の挽肉と叩いた軟骨を合わせたつくねを手作りしました。
焼いて甘辛のタレを絡め、卵黄をつけて召し上がっていただきます。
シンプルにみえるひと皿ですが、
じつは素材も割合も焼き加減もタレにも、しっかりと目配りし
手をかけてつくったコクのある逸品です。
鶏と卵の最高の相性で、お酒も進んでしまいますよ。

(山口作)

卯月四月、今月の五品 その3

2018-04-04 18:08:59 | 酒の肴
「鰆とキャベツの揚げ出し」

魚へんに春と書くサワラは、細長いサバ科の魚。
白い身をしていますが成分的には赤身魚の範疇で、
晩春から初夏にかけての産卵期を前に、ふっくらと脂が乗ってきます。
この旬の鰆を、旨味を閉じ込めてカラッと揚げ、
柔らかな春キャベツと合わせてお出汁をかけました。
双方の甘みがお出汁で引き立つ中、アクセントを効かせる山椒。
「二つの春」とメニューにあるとおりの甘やかな優しいお味に
ピリッと挽きたての山椒が絶妙のバランス!
思わず1人でお皿を独占したくなる佳肴です。

(坂木)


卯月四月、今月の五品 その2

2018-04-04 17:55:14 | 酒の肴
「油揚げでクロックムッシュ」

クロックムッシュのパンを油揚げに変えた、
新鮮な発想のおつまみを作ってみましたよ。
クロックムッシュとは、パンにチーズとハムを挟んで焼いたもの。
目玉焼きが加わるとクロックマダムになるそうで、
これは、ハムとチーズにスクランブルエッグを加え、
両方のいいとこ取りをしています。
もともとクロックとは「カリッとした」という意味らしく、
その通り、パリッと焼けたお揚げがとても香ばしい一品です。
ビール専用かと思いきや、お揚げの味が具材の塩気とよく合って、
日本酒にもぴったり。
手軽だけれど意外にあとを引く、軽くて小粋な酒肴です。

(箕村作)


卯月四月、今月の五品 その1

2018-04-04 17:40:02 | 酒の肴
先日赤鬼のお花見にいらしてくださった方、
ありがとうございました。
来年も店内掲示にておしらせしますので、
みなさまどうぞご参加くださいませ!

さて、アップが遅れましたが、今月もおすすめの「五品」ができました。
是非ぜひ、召し上がってくださいね。
それではいつものように一つずつご紹介してまいります。


「玉葱の味噌漬け」

「新もの」がたくさん出てくる時期になりました。
新キャベツ、新じゃが芋、新ごぼう、新玉ねぎ…
若々しい野菜たちは春を象徴するようですね。
辛みが少なく柔らかな新玉葱を主役にして、一品、作りました。
新玉葱ならではの淡い甘さに味噌漬けでコクを出し、
瑞々しさと歯ごたえはそのままに、旨みを凝縮させています。
スターターとして新鮮さを味わったり、箸休めにしたり、
ちょっともう一品つまみたい時にも。
今の季節ならではの、フレッシュな酒肴です。

(坂木作)