『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

第51回赤鬼利き酒会、解答速報!

2008-10-29 10:08:27 | イベント、お知らせ
昨晩は第51回赤鬼利酒会でした。
とりいそぎ、解答速報、第一報です。
参加人数などの内訳は順次更新していきます、
まずはとりいそぎ正解を載せます。

三重錦(2)
澤の花(5)
天寶一(1)
るみ子の酒(3)
鳳凰美田(6)
無風(4)

いかがでしたでしょうか?
今回参加できなかったかた、是非次回に。
次回は来年5月末の開催となります。




◆続報◆

今回は全問正解者、ただお一人でした。
目黒は学芸大学の「件」にお勤めの
北村徳康さんです、おめでとうございます!
赤鬼から心を込めて、スペシャルチケットをお贈りします。
お名前はもう店内のプレートに飾られております。

(「件」は、赤鬼のスタッフとして活躍してくれたこともある
若き大将、川辺輝明さんが切り盛りする、
おいしいおでんとお酒のお店です。)


第51回赤鬼利酒会開催のお知らせ

2008-10-14 17:22:43 | イベント、お知らせ
秋も深まり月のきれいな昨今。
前回5月末に開催いたしました「赤鬼の利き酒会」、
秋の開催日が近づいてきましたのでご案内いたします。
たくさんのかたにご参加いただけたらと思います、
まずはご予約のお電話、お待ちしております!

(以下文面は毎回の当ブログでのご案内を引用しております)

「2008年秋 第51回 赤鬼利酒会」

◆日時◆
10月28日(火)17:30~23:30の間で

◆場所◆
赤鬼店内、入り口のテーブルにて

◆参加費◆
500円(当日前払い制)

◆利酒のしかた◆
制限時間11分、6種類のマッチング方式です。
まず、参加費と引き換えに解答用紙二枚(一枚はご自分用の控えです)を
受け取ります。
スタッフが受付順にお名前をお呼びしますので、
自分の番がきたらお酒の並べてあるテーブルに行きます。
テーブルの左半分に、銘柄の書いてあるお酒が6種類用意されています。
まずこれを利いて、それぞれの特徴を覚えます(メモを取ると良いです)。
次に反対側、テーブル右半分に、銘柄の書いていないお酒がランダムに
6種類並べてあります。
これを利きながら、制限時間の中でどれがどのお酒か用紙に記入します。
時間内であれば、往復してもかまいません。
お水もご用意しています。
11分経ちましたらスタッフが声をかけますので、
ご自分用の控えに答えを写し、解答用紙一枚を回収箱に入れてください。

◆利酒のポイント◆
最初に銘柄のわかっているお酒それぞれの、香り、旨味、癖、特徴などを、
自分なりに印象づけること。
時間内なら何度利きなおしてもよいのですが、オーナーも以前にブログで
書いております通り、一番最初のインスピレーションが大事です。
あとで変えるとだいたい外れる、と経験者は語ります。
意外と当たるのは、「自分の好きな順位」をつけてあてはめていく方法かも。
似たような質のお酒があったり、引っかけ問題があったりするので、
はずれてもおおらかに楽しみましょう!

◆全問正解すると…◆
見事6問正解された方は、名誉あるネームプレートが店内に掲げられます。
副賞として、赤鬼で使える金券一万円分をお贈りいたします。

◆お願い◆
最近、参加してくださる方が増えたので、ご来店後すぐにお申し込み頂いても
少々お待たせしてしまうことがあります。
確実に参加されたい方にはまずお席のご予約をお願いしておりますが、
その場合でも、前が立てこんでいると、ご予約の時間にすぐに利き酒を
始められない場合がございます。
どうかご諒解くださいませ。
少しでも効率よくすすめられますようスタッフも努力してまいります。
また、正解発表後のご連絡のため、解答用紙には忘れずにお名前とご連絡先を
ご記入ください。正解は店内でも当ブログでも発表します。

そのほか、わからないことがございましたら、当日でもご予約時でも
遠慮なくスタッフへお尋ねください。




年に二回の、恒例の赤鬼利酒会。
今春は第50回という節目の数字の回でしたが、
なかなか難しい設問だったようで、
正解者は一人も出ませんでした。
今回はどうなることやら。

ラインナップには普段赤鬼にてお出ししていないお酒が入ります。
いつもとはまた違ったお酒との対話を、
短い時間に集中して愉しんでみてくださいな。
毎回チャレンジされている方も、初めての方も、条件は同じ。
どうぞたくさんの方のご参加をお待ちしております。

なお、当日はもちろんオーナーも上京して一緒に利き酒をします、
どうぞお声をかけてくださいね。


それではさ来週の火曜日、お待ちしております。

※文中の「利酒」の「利く」という字は本来「口へんに利」と書くのですが、
筆者のPCでは変換候補にありませんでした。
正確でなくてごめんなさい。※


神無月10月、今月の四品その1

2008-10-01 16:56:24 | 酒の肴
神様が出雲に大集合するといわれる10月。
地上では稲も蕎麦も果実も収穫を迎え、
みのりの月でもありますね。
今年は晩夏からの雷雨や台風の影響で
いささか身体に変調をきたしている方もいらっしゃると思います。
そんな折りこそ、ゆったりと、
おいしいお酒と肴で秋を感じる至福のときを。

季節感と工夫をこめて、今月もあたらしい四つの料理を
メニューボードにのせてみました。
毎月変わるこの「今月の四品」は、
日々つくっていくうちにマイナーチェンジもあり、
みなさんのご意見と舌に磨かれていくものでもあります。
どうぞぜひ、召し上がってみて、ご感想をお聞かせくださいな。

さて、それでは以下順次、ご紹介していきましょう。





冬瓜の海鮮春雨あんかけ


夏は冷やしてサラダ仕立てに、冬はあたたかいスープに。
冬瓜は半年にわたってその滋味をもたらしてくれる素材。
赤鬼では丸のままの冬瓜をその都度下ごしらえし、
ていねいに出汁で煮含めてつかっています。
水気と繊維をたっぷりふくみ、ほかの素材の味を吸って
ふくらませてくれるこの冬瓜を、今回は
海のもののたっぷり入ったあんかけにしました。

あさりの出汁がきいたあんには、
海老や白身魚、それにプチプチした春雨が入って、
ひすい色の冬瓜をひきたてています。
すこし肌寒くなってきた秋の夜は、
こんなやさしい味の煮もので体を温めてくださいな。





神無月10月、今月の四品その2

2008-10-01 16:33:56 | 酒の肴
戻り鰹と酒盗味噌の共和え

カツオがとてもおいしい季節になりましたね。
お刺身でも、身の引き締まり味の乗ったカツオはよく出ます。
今回はそのカツオを使って、ちょっとひとひねりした酒肴を
つくってみました。

大きめに切ったカツオの身を、白味噌と酒盗、そして
みじん切りの大和芋と穂紫蘇で和えました。
とも和えというとアンコウやイカがよくつくられますね
(さかなの身と肝、のように同じ素材をあわせたものを
とも和えと言います)。
ここでは、ねっとりと旨みのある鰹に、
その内臓の塩辛である「酒盗」の塩味、
大和芋の食感、ぴりりとした穂紫蘇が渾然一体となり、
味噌の優しい味とコクが全体をまとめています。
つまみながらするするとお酒が進む、粋な一品ですよ。

ちなみにこの穂紫蘇は健生庵山愚から直送の無農薬のもの。
お刺身にもお付けしていますので、ぜひ取れたてを
召し上がってください。
口がさっぱりしてお魚との相性も抜群です。

神無月10月、今月の四品その3

2008-10-01 16:07:39 | 酒の肴
マコモタケのもちもち揚げ

料理名を聞かなければ「え、これなあに?」と思われるでしょう。
筆者も「すいとん?ニョッキ?」と、最初は判りませんでした。
じつは、煮たり炒めたりの中華料理で良く使われる、
あの筍と瓜のあいのこのようなマコモタケの、フリットなのです。
マコモ茸と書かれることもあってきのこのように思われがちですが
水生植物の茎なのですね。
擦り下ろしたマコモタケとあらみじんに切ったマコモタケを
片栗粉でまとめてさらっと素揚げにしています。
ほのかな甘味と、モチモチした不思議な食感が、
あとをひきクセになりそうな、楽しい一品です。


神無月10月、今月の四品その4

2008-10-01 15:55:10 | 酒の肴
里芋の煮浸し、茸のジュレがけ

これから冬にかけて、土のものが滋味をたくわえてくる季節ですね。
今回はしっとりと、里芋の煮びたしをつくりました。
上品な出汁で煮含めたほくほくの里芋を冷やし、
濃いめの出汁と醤油で調味したジュレに茸を取り混ぜて
上からトロリとかけたものです。
きのこ類はエノキや舞茸、椎茸、シメジなど、その日によって変わります。
山のものと里のものの取り合わせをさっぱりと、
風味豊かに召し上がってくださいな。