東京はまだ梅雨入り前の青空もみえる六月朔日から、
「今月の六品」が水無月バージョンになりました。
これからの、蒸し暑さと梅雨寒の混じり合う季節、
お酒を引き立てて口福いっぱいになるような肴を
スタッフめいめいが考え抜き、
工夫をこらしてつくりましたよ。
ぜひぜひ、今月も、召し上がってみてください。
例によってひとつずつ、ご紹介していきます。
「小鰯ぬかみそ炊き」
イワシの栄養価はよく知られるところですが、
血液をサラサラにして頭の働きもよくするというDHA、EPA、
歯や骨のもととなるカルシウム、カルシウムの吸収をよくするビタミンD、
そして良質のたんぱく質などがたっぷり、
毎日でも食べたいような優秀な食材です。
しかし、魚へんに弱いと書くくらい、鮮度が命の魚でもあります。
この時期には梅煮をされるかたも多いでしょうか、
新鮮さと味の工夫が必要で、意外に調理法は単純になりがちです。
その鰯を、ぬかみそで炊いてみました。
丁寧に下拵えをした小鰯を、酒、味醂、醤油で淡く炊き、
最後に糠味噌をいれて汁気がなくなるくらいまで煮あげています。
糠味噌は、昨年から料理長が仕込んで
毎日赤鬼メニューのぬか漬けをつくっている糠床のもの。
だから糠じたいに生姜や唐辛子の風味はもちろん、
熟成された複雑なうまみがよーく乗っているわけです。
青魚独特の生臭みがこの糠によって見事に相殺され、
こっくりとしたうまさに転化されています。
ちょっとした箸休めにも、「あと一杯」のお酒のお供にも。
小イワシならではのしっくり味のしみた小粋な酒肴は、
思わず「んまい!」と唸ること、請け合いです。
(菅作)
「今月の六品」が水無月バージョンになりました。
これからの、蒸し暑さと梅雨寒の混じり合う季節、
お酒を引き立てて口福いっぱいになるような肴を
スタッフめいめいが考え抜き、
工夫をこらしてつくりましたよ。
ぜひぜひ、今月も、召し上がってみてください。
例によってひとつずつ、ご紹介していきます。
「小鰯ぬかみそ炊き」
イワシの栄養価はよく知られるところですが、
血液をサラサラにして頭の働きもよくするというDHA、EPA、
歯や骨のもととなるカルシウム、カルシウムの吸収をよくするビタミンD、
そして良質のたんぱく質などがたっぷり、
毎日でも食べたいような優秀な食材です。
しかし、魚へんに弱いと書くくらい、鮮度が命の魚でもあります。
この時期には梅煮をされるかたも多いでしょうか、
新鮮さと味の工夫が必要で、意外に調理法は単純になりがちです。
その鰯を、ぬかみそで炊いてみました。
丁寧に下拵えをした小鰯を、酒、味醂、醤油で淡く炊き、
最後に糠味噌をいれて汁気がなくなるくらいまで煮あげています。
糠味噌は、昨年から料理長が仕込んで
毎日赤鬼メニューのぬか漬けをつくっている糠床のもの。
だから糠じたいに生姜や唐辛子の風味はもちろん、
熟成された複雑なうまみがよーく乗っているわけです。
青魚独特の生臭みがこの糠によって見事に相殺され、
こっくりとしたうまさに転化されています。
ちょっとした箸休めにも、「あと一杯」のお酒のお供にも。
小イワシならではのしっくり味のしみた小粋な酒肴は、
思わず「んまい!」と唸ること、請け合いです。
(菅作)