『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

水無月六月、今月の六品 その1

2013-06-05 09:38:49 | 酒の肴
利酒会も大盛況のうちに終わり、
さて、六月です。
梅雨と晴れ間と、忙しいお天気のなかで
みなさまは、如何お過ごしでしょうか?

今月もできました、旬のものてんこ盛りの「六品」。
いつものようにひとつずつ、ご紹介していきますね。
ぜひぜひぜひ、おためしあれ。



「鰯とツルムラサキの山かけ」

栄養たっぷりの青魚、イワシ。
やわらかい身のこの魚は、一にも二にも鮮度が命です。
新鮮な鰯をつかって、佳きアテを作りましよ。
合わせたのは、ツルムラサキ。
ネバネバしてほろ苦いこの野菜の独特のクセと
丁寧に下拵えしたイワシの滋味が、
芥子醤油ととろろで見事にまとまっています。
それぞれの素材がしっかりと個性を持ちながら、
一緒に食べることでうまみをさらに増す。
これぞ、一品料理の醍醐味!
一見してシンプルですが、じつは
鮮度、調味、食感、すべてが絶妙のバランスで構築された
おいしいハーモニーの逸品なのです。

(中村作)



水無月六月、今月の六品 その2

2013-06-05 09:27:06 | 酒の肴
「海老とずいきの信田巻」

ひらいた油揚げで具材を巻いた料理を
信田巻(しのだまき)といいます。
シンプルな手法ですが、意外に手間がかかりますので
あまりご家庭に食卓にはのぼらないのではないでしょうか。
プリプリの海老と、繊維質たっぷりのズイキを組み合わせた信田巻、
小粋な酒肴が、できました。
海老は身質の食感を最大に活かす酒煮にし、ずいきも別に出汁で下煮。
それをお揚げで丁寧に巻き、さらにおいしい出汁でさっと煮ています。
手間をかさねた三重奏は、出汁のおいしさがこれでもか~!と
舌にたたみかける滋味。
海老の赤と白、一緒に炊いた翡翠色の冬瓜、
目にもきれいでウマウマな一品です♪

(箕村作)


水無月六月、今月の六品 その3

2013-06-05 09:14:53 | 酒の肴
「カマスのみぞれ和え」

こわい顔、変な顔をした魚は、美味い。
そんなイメージがありませんか。
刀のようにシュっとしつつも丸々と脂の乗ったカマスは
その代表格ですね。
この魚のクセと旨味は、一夜干しにすることで
より濃厚に、ぐぐっと、引き出されます。
自家製の一夜干しをつくって、和えものに仕立てました。
さっと焼き上げざっくりほぐしたカマスの身のおいしさに、
鬼おろしで削った夏大根の辛みと
さっぱりとしたすだちポン酢のさわやかさがよく絡んで、
お箸がついついすすんでしまいます。
これから出てくる夏吟醸にもぴったりの、
初夏らしい洒落た酒肴です。

(大内作)




水無月六月、今月の六品 その4

2013-06-05 09:06:36 | 酒の肴
「イカと長芋のワタ焼き」

日本人の魚介類の年間消費量トップは、
鮪でも海老でもなく、断然烏賊なのだそうです。
一年中あるように思えるイカですが、
じつは季節によって、旬の種が違うのですね。
この時期に旬を迎えるのは、
歯ごたえしっかり、うまみたっぷりのスルメイカ。
このスルメイカで一品、つくりました。
新鮮なワタをたっぷり使った特製ソースで
イカの身とサクサクの長芋とを一緒に焼き上げています。
見ただけでも聞いただけでもおいしそうでしょう?
食欲をそそるいい香りを放って焼き上がった一皿は、
もちろん旬の日本酒にも、ドンピシャに合うのです。

(池田作)

水無月六月、今月の六品 その5

2013-06-05 08:57:40 | 酒の肴
「豚レバーの漬け焼き」

お酒を飲む人にも、貧血気味の人にも、
血をきれいにし、肝臓を助けてくれるレバーは
心強い味方ですね。
滋養たっぷりの豚のレバーを、生姜を効かせた割下に漬けこみ、
さっと焼いてお出しします。
臭みが抜け、旨味がしみこみ、ふくよかに焼けたレバーと
さっと火を通した色とりどりの野菜を
一緒に召し上がっていただけば、これひと皿で栄養満点!
おいしくてつよくなる、なんて某コピーを思い出しそうな
味よしバランスよしの一品です。

(箕村作)

水無月六月、今月の六品 その6

2013-06-05 08:43:29 | 酒の肴
「彩り野菜と豚肉の温しゃぶ」

毎月の「小鍋だて」、今月は温しゃぶです。
疲労回復と美容に効き目抜群の豚肉の薄切りと、
水菜や人参、大根などのたっぷりの野菜を
しゃぶしゃぶのようにさっと煮あげて
さっぱりとした自家製梅酢で召し上がっていただきます。
淡いながらに滋味深いお出汁と梅酢の爽やかさ、
いくらでもたべられてしまいそうなヘルシーなお鍋です。
身体の中からリフレッシュしてきれいになりそうな
こんなお鍋、梅雨寒の夜にはぴったりですよ!

(池田作)