如月二月、今月の六品 その６

「深川鍋」

そのむかし、江戸前のあさりが採れた深川あたりから
名付けられた料理がいくつかあります。
あさりの滋養たっぷりのお鍋を、今月の小鍋だてにしました。
寒いときにはやさしい味噌味がおいしく沁み渡りますね。
ごぼうや厚揚げ、ねぎなどの具材にあさりの旨味がうつり、
汁まで全部飲み干せる、コク旨なお鍋です。
蓋を取ったときの湯気もご馳走、
燗酒にもよく合うこんなお鍋で、今夜は温まっていってくださいな。

（藤重作）

如月二月、今月の六品 その５

「漬けマグロの炙り」

しっかりした味のマグロは、漬けにしても本当に美味しいものです。
なんと、赤鬼で仕入れている築地からのお刺身用のマグロをつかい、
漬けにして炙るという、贅沢な一品を作っちゃいました。
生の本マグロはうまみもコクも歯触りも極上。
醤油とみりんのこうばしさが、さっと炙られて、
とろりととけた脂となじみ、ほっぺの落ちる美味しさです。
これで一献、冬の夜の愉しみがまたひとつ増えますよ！

（箕村作）

如月二月、今月の六品 その４

「釜揚げしらすの茶碗蒸し」

茶碗蒸しが六品に有るとうれしい、という方が
多くいらっしゃいます。
季節の具材を盛り込んだ茶碗蒸しは、いつ食べても楽しい酒肴ですね。
今回は、カルシウムたっぷりの釜揚げしらすがポイントです。
海老と百合根の入った、上質な出汁がベースの茶碗蒸しに、
釜揚げしらすをたっぷりつかった餡をかけました。
ほのかな餡の塩味と、たまごのやさしい滋味がかさなって、
とろりと至福のひと品です。
オーダーごとに蒸し上げますので少々お時間がかかりますが、
できたてのおいしさをぜひ、味わってくださいね。

（大内作）

如月二月、今月の六品 その３

「鶏と菜の花のホイル焼き」

寒い季節に嬉しい熱々のホイル焼き。
チーズなどで濃いめにつくったものが多いですが、
今月は、ササミをつかってさっぱりとした一品をつくりました。
毎回書いていますが、赤鬼の鶏は築地の鶏専門店から仕入れる
朝締めの美味しい鶏肉です。
ササミにもしっかりと味と歯ごたえがあります。
菜の花のやわらかい苦みともマッチして、
さらにトマト、玉葱、ポン酢がさわやかなハーモニー。
イタリアンカラーの鮮やかな焼きたてを
ぜひ、召し上がってください。

（松本作）

如月二月、今月の六品 その２

「お揚げの和風ピザ」

カリカリに焼いた油揚げはちょっとお醤油を垂らして
いい酒の肴になりますね。
今回はちょっと趣向を凝らして、和風ピザにしてみました。
醤油麹と隠し味のかんずりがぴりっと効いたソースに
チーズがよく絡み、彩りよい具材とともにさっくり軽く食べられます。
もちろん、お酒との相性もバッチリ。
具材が日によって変わりますので、その時々のマッチングを
どうぞ、お愉しみくださいね。

（山崎作）

如月二月、今月の六品 その１

「芹と新ジャガのおひたし」

野菜の不足する冬は、青菜のみどりが目にも身体にもうれしいですね。
シャキシャキの新じゃがと、ほろ苦く香り高い芹とを、
おいしい一番だしをベースにしておひたしに仕立てました。
きりっとしたお出汁の味わい、歯ごたえのよさ、
こんな箸休めが冬の一献には欠かせないものかとおもいます。

（中村作）

遅くなりましたが…

新年、バタバタとしているうちにあっという間に立春を過ぎてしまいました。
冬本番、寒さの根付いた季節です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
先月はブログを更新出来ず、申しわけありませんでした。
今月からまた、季節の六品を含めアップしていきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願い申し上げます。

いままでアップの順番を、最後からにしていましたが、今年から、
一番上のものから順番でご紹介したいと思います。
是非、お試しくださいませ。

遅ればせながら、あらためて、
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。