『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

葉月八月、今月の六品 その1

2014-08-07 02:01:10 | 酒の肴
盛夏です、猛暑です。
みなさま、お元気でいらっしゃいますでしょうか。
夏バテしてませんか?
夏ならではのお酒と肴で暑気払い、
元気が出るような「今月の六品」をご用意しました。
どうぞ、召し上がってみてくださいな!

それではいつものように一品ずつご紹介して参ります。



「トマトと鶏の白和え」

鶏の手羽元、美味しいですね。
脂もあって、骨がついていて、よく動く部分なのでお肉の旨味もあります。
毎回登場の、築地の鶏専門店の朝締めの新鮮な鶏肉メニュー、
今回は、この手羽元を使っての一品です。
柔らかく炊いてていねいにほぐした手羽元肉と
ざくざくに切ったトマトを白和えに仕立てました。

和え衣につかったのは、冷や奴でもお出ししている美味しい豆腐。
鶏の旨味とトマトの酸味が大豆のほのかな甘みによってまとまり、
天盛りの絹さやできれいなイタリアンカラーが目に愉しくて。
おなかがすいていてもいっぱいでも食べられてしまう、
バランス良し!な爽やかな夏の酒肴です。

(松本作)









葉月八月、今月の六品 その2

2014-08-07 01:35:18 | 酒の肴
「アジなおろし和え」

夏の青魚と言えば、鯵と鰯!
DHAたっぷりの旨味ノリノリな鯵を自家製一夜干しにし、
焼いてほぐしてゴーヤとおろしポン酢で和えました。
聞いただけで美味しそう!と思ったあなた、大正解です。
しっかりと脂が乗り香ばしいアジにゴーヤの歯ごたえとほろ苦さが
しっかりとタッグを組み、
自家製ポン酢と鬼おろしが絡んで絶妙のうまさ。
手間をかけた分だけ、さりげないひと鉢が印象に残る一品になりました。
旨味が濃いけれどさっぱり、これはもう
箸休めの域をこえてサクサクと箸が進んでしまいそうです。

(藤重作)





葉月八月、今月の六品 その3

2014-08-07 01:26:19 | 酒の肴
「豚トロで一杯」

以前、赤鬼がアド街ック天国に出たときに、
長年のお客さんである関口酔樂囀氏がつくってくれた
「三茶三角地帯ラプソディ」。
そのなかに、 ♪レトロで一杯、中トロで一杯、
豚トロでおかわり、もう一杯♪ という歌詞があります。
それに因んでつくってみました、赤鬼流の美味しい豚トロ。


豚のほっぺの部分のプリプリのお肉を、
蔵元さんが譲ってくださった美味しい酒粕入りのたっぷりのお味噌に漬け、
さっと炙りました。
日本酒にはもちろんバッチリ、添えた玉葱との相性も抜群。
こくがあって、歯ごたえがあって、お酒がすすむ、
これは「おかわりもう一杯」となること必須のアテですね!

(箕村作)





葉月八月、今月の六品 その4

2014-08-07 01:16:30 | 酒の肴
「白身魚と湯葉のかぶらムース」

茶碗蒸しのうつわの蓋を取ると、淡雪が。
白いもの三題噺のような素材でつくった美しいムースは
ふんわりとろっと、後を引く美味しさです!
漬けにした美味しい白身魚、ゆば長さんの美味しいゆば、そして上等な蕪のすりおろし。
出汁と素材の甘みのきれいなきれいなハーモニーが
ひと匙のなかで重層的に味わえます。
人呼んで蒸さないかぶら蒸し。
盛夏のなかでひんやりと、涼しさを連れてくるような逸品、
ぜひぜひお試しあれ♪

(箕村作)



葉月八月、今月の六品 その5

2014-08-07 01:03:34 | 酒の肴
「タコと季節野菜の炊き合わせ」

タウリンたっぷりのタコは夏が旬、
プリプリの真蛸はお刺身でも茹でても美味しいですね。
そのタコを上品な出汁で炊き、別々に煮た野菜と盛り合わせました。
これまた夏が旬の南瓜をはじめ、インゲン、里芋とカラフルですが、
素材ひとつひとつをそれに合うような割合のお出汁で丁寧に炊いています。
野菜それぞれの滋味、そしてしっとりしたタコの滋味が
寄り添って、引き立て合って。
夏らしくつめたくしてお出ししていますので、
味の染み具合もほっこりな、鉄板のひと鉢ですよ!

(大内作)



葉月八月、今月の六品 その6

2014-08-07 00:56:15 | 酒の肴
「イワシつみれ鍋」


冷房で冷えたおなかをあたためたり、汗をかいてすっきりしたり…
意外に夏のお鍋は身体にやさしくて美味しいものです。
疲労回復にも栄養たっぷり、青魚の代表選手「鰯」を
お鍋に仕立ててみました。

新鮮な鰯を叩いてつくったつみれは刻んだ牛蒡の滋味と食感がポイント。
ふんわりさっくり、そして青魚のうまみたっぷりのつみれを、
鰯の魚醤入りのきれいなスープでさっと炊きました。
具の豆腐や茗荷も美味しく煮えて、熱々がまたごちそうです。
汁まで飲み干せばきっと元気が出てくるお鍋ですよ!

(中村作)