『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

如月二月、今月の六品 その6

2016-02-07 00:21:10 | 酒の肴
「鯛ご飯の焼きおにぎり茶漬け」

土鍋で炊いたご飯はいいですね。
お米の粒立った、お焦げのあるごはん。
お刺身クラスの鯛をつかって、土鍋で炊いた炊き込みご飯は
それだけでもおかわりしたい美味しさです。
その鯛ごはんをおにぎりにし、こうばしく焼いて、
熱々のお出汁をかけました。
なかなかおうちではかけられないこの手間も含め、
なんとも贅沢な、滋味深い出汁茶漬けになりました。
1日のお酒の締めがこんなひと品だったら、
ほっこりほくほく、幸せな気持ちになれること、請け合いです。

(箕村作)



如月二月、今月の六品 その5

2016-02-07 00:13:13 | 酒の肴
「はまぐりと豚肉の酒煮鍋」

貝類と豚肉を合わせる料理は東西にあります。
例えばポルトガル、アレンテージョ地方では、
浅蜊と豚を煮た料理を出します。
海のものと山のものの出会い、引き立て合いは
昔からよく知られるところだったのですね。
そこで、今月の小鍋立てです。
大ぶりの白はまぐりは貝の旨みがいっぱい。
酒と一番出汁を合わせて酒煮にした殻付き蛤に、
栄養たっぷりの豚肉と野菜を加えました。
蛤から出たスープとやさしい豚の脂がほんのりマッチ、
味の染みた具材すべてが美味しくなりました。
「この汁を肴にお酒が飲めちゃう!」ので、残さず味わってくださいね。
楽しみどころ満載の、贅沢な小鍋です♪

(大内作)




如月二月、今月の六品 その4

2016-02-07 00:04:31 | 酒の肴
「合鴨の溶岩焼き」

赤鬼の仕入れる築地の鶏専門店の朝締めの鶏肉はとても美味しいのですが、
実はそこの新鮮な合鴨も絶品なんです。
寒くなって脂のしっかりと乗った、国産の生の合鴨を、
オーダーをいただいてから溶岩プレートでジワジワと焼き上げます。
合鴨の赤身の歯ごたえとコク、脂のやわらかさとあまさ。
シンプルな塩焼きで、その旨さを最大限に引き出しました。
山椒と山葵でピリッとアクセント、
これはもう、焼きたてをひとりじめしたくなる美味しさです!

(箕村作)



如月二月、今月の六品 その3

2016-02-06 23:56:49 | 酒の肴
「和牛とネギの玉子とじ」

このひと皿は、「廬山人のすき焼き」から生まれました。
下仁田ねぎや曲がりねぎに代表される冬の太葱は甘みも滋味もたっぷり。
さっと甘辛に炊いた和牛の美味しさをひたひたと吸い上げた葱は
さらに美味しさのパワーアップ、最強です。
グツグツと煮上がったところを玉子でとじて旨みをぐっと閉じ込めました。
シンプルなだけに素材の葱もお肉もしっかり厳選。
葱が主役のすき焼きは、きっと大満足の美味しさです。
ぜひ、熱々を召し上がってください!

(中村作)


如月二月、今月の六品 その2

2016-02-06 23:47:05 | 酒の肴
「カレイと芽キャベツの揚げ浸し」

お刺身クラスのカレイを淡い塩味でカラリと揚げ、
別々に炊いた芽キャベツと京人参を合わせて
揚げたてに、上等なお出汁をかけました。
香ばしい衣につつまれ、口の中でほろほろと崩れる鰈は淡白ながら極上の味わい。
そして、合わせた芽キャベツのコクのある甘さ、
キャベツを甘藍と書くのも納得する、ぎゅっと詰まった野菜のうまみが愉しめます。
京人参の深い味と濃い赤、鰈の白、キャベツの緑、
やさしく美しい彩りはまさに味そのものを表しているよう。
上品(じょうぼん)の酒肴、ゆったりと味わってくださいね。

(大内作)





如月2月、今月の六品 その1

2016-02-06 23:33:35 | 酒の肴
更新が遅くなりましてすみません。
二月も好評いただいております「今月の六品」、
あらためてのご紹介です。
ぜひぜひ、お試し下さいませ。

「つぶ貝とあさつきの生海苔和え」

さっと炊いたつぶ貝のゆたかな旨みとプリプリの歯ごたえ。
そしてあさつきの青ものらしいさわやかな香味とキュキュっとした歯ごたえ。
この二つを、きりっと山葵を効かせた生海苔の佃煮で和えました。
貝と海苔の磯の香りのなか、葱のアクセントとほの甘さが拮抗して、
これしかない!というバランスでぴたりと決まった一品です。
フレッシュな新酒に合うことこのうえなし、
お箸もお酒もスイスイとすすみますよ。
粋を尽くした小鉢、今宵のお供にどうぞ。

(松本作)