『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

2015年もありがとうございました!

2015-12-30 20:16:06 | 赤鬼つれづれ日記
少しずつ冬の寒さが訪れ、世田谷通りの銀杏並木も黄色い葉を散らす昨今。
赤鬼は、本日12月30日を持ちまして、本年の営業を終了させて頂きました。

今年もたくさんのお客さまにいらしていただきました。
永年通ってくださっている方も、
しばらくぶりに訪れてくださった方も、
折に触れてトツトツと御来店くださっている方も、
遠方から旅してきてくださった方も、
ほんとうに、ありがとうございました。
また、美味しいお酒を造ってくださった蔵元さん、
それを届けてくださった酒屋さん、
美味しい素材を卸してくださったみなさま、
そのほかたくさんの方に支えられてきました。
あらためて、感謝いたします。

新年は七日から営業させていただきます。
スタッフ一同心あらたに精進して参りますので、
34年目の赤鬼を、またどうぞよろしくお願い申し上げます。

どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

赤鬼一同
オーナー滝澤、店長中村、板長箕村、大内、藤重、松本、川崎、松林、大西、吉岡

師走12月、今月の六品 その6

2015-12-03 00:35:01 | 酒の肴
「アンコウ鍋」

とぼけた顔をしたアンコウは、深海魚。
七つ道具と言われるように、肝もヒレも皮も捨てるところのないお魚として
お鍋にはフル活用されます。
西のフグ東のアンコウとよく聞きますが、茨城県の名物鍋料理でもありますね。
旬は11月から2月、まさに今!です。

プリプリの身も歯ごたえある皮もみんな美味しい!
そしてもちろん、鮟鱇と言えばあん肝ですよね、
肝は溶いてしっかりと地に使われてます。
きれいな白醤油のお出汁にあん肝のコク、うまみの移った豆腐や根菜。
今年一年がんばったワタシへのご褒美に、
思い切り美味しいものを奢っちゃおう!という気持ちになる、
ご馳走な小鍋立てです。
これで一献、極上の幸せ!

(箕村作)



師走12月、今月の六品 その5

2015-12-03 00:24:19 | 酒の肴
「和牛の燻製」

クリスマスのターキーと並んで「洋のごちそう」なのは
ローストビーフでしょう。
塊のお肉の料理はなかなかまとまってつくれないものですよね。
今回は、お酒のアテということも考えて、
和牛の塊肉をおいしい燻製に仕立ててみました。

お肉自体の品質の良さが、淡くきれいな燻煙でさらにグレードアップ。
噛みしめるほどにゆたかな風味が口中に拡がるおいしさ。
しっとりしたお肉の歯ごたえもまたやみつきになりそうです。
お野菜を巻くとまたちがった味が加わって、二倍三倍に愉しめます。
フレッシュな新酒にも、味のノリノリな14BYにも、よーく合いますよ。
ちょっと贅沢で、粋な肴です。

(大内作)




師走12月、今月の六品 その4

2015-12-03 00:12:43 | 酒の肴
「たらの親子フライ」

魚へんに雪と書くタラは、まさに冬のおさかな。
鱈ちりや湯豆腐などの鍋物には、
真っ白なその身の美しさやほろほろとやさしい食感が欠かせません。
そしてフィッシュアンドチップスなどにも使われるように
淡いなかにしっかりとしたうまみを持った魚でもあります。

タラのフライ。
今回は、身だけではなく白子のフライもつけちゃいました。
さらに、それをタラコ入りのクリームソースで召し上がって頂くという、
まさに「親子」な取り合わせなんです。
身はもちろん美味しい、もっちりした白子のフライもとろけるように美味しい。
そして鱈子の程よい塩加減と食感が活きたソースが
そのふたつを見事に引き立てます。
フライにはタルタル派、ソース派のひとも、絶対これには納得するはず。
鱈の旨さのいいとこ取りであとをひく一品は、
ぜひぜひ、揚げたてをどうぞ!

(松本作)

師走12月、今月の六品 その3

2015-12-03 00:01:56 | 酒の肴
「ロール白菜の海鮮あんかけ」

寒い夜には熱々のお料理がうれしいですね。
冬ならではの、甘みを増した白菜を主役にして
ほっこりするひと品をつくりました。
ロール白菜、芯に巻いたのは里芋です。

ねっとりした里芋の食感と滋味を白菜のやさしい味が包み込み、
そこに、しっかりと出汁を効かせた海鮮あんがかかっています。
あさり、ほたて、海老と、うまみの出るものばかりをつかった
ちょっと贅沢な具沢山の餡です。
海のものと陸のものがそれぞれの美味しさを溶け合わせながら
さあ、食べて!と運ばれてきちゃいます。
あんかけは冷めにくいから、ゆっくり吞みながらのアテにも良いですね。
さあ、どんなお酒を合わせよう、とイメージ膨らむひと皿です。

(藤重作)





師走12月、今月の六品 その2

2015-12-02 23:41:56 | 酒の肴
「ラムと春菊のチーズサラダ」

くせの強いものを合わせてきゅっと練れた酒肴に仕立ててしまう。
実はそれが店長、中村の得意技。
日本酒にパクチー?ゴーダチーズ?キヌア?というような意外な素材で
食べてみれば「おお、アテだ~、酒に合う!」という一品をつくってきました。
今回も本領発揮です。

独特の風味と歯ごたえのあるラム肉と
ブルーチーズ&白味噌の特製ソースはもちろん相性抜群。
しかしこの一品はもともと、
毎年いまの季節に赤鬼御用達の八百屋さんで選んで買ってくる
やわらかでアクのない美味しい春菊を、
ぜひ、生で召し上がって頂きたくて、生まれたんです。
主役の春菊のフレッシュなほろ苦さが引き立ちつつ、
リンゴがきれいなアクセントになって、
シャキシャキなのにねっとり、コクがあるのに爽やか。
絶妙のバランスです。
ぜったい、ひとりで一皿食べたくなる一品ですよ。

(中村作)






師走12月、今月の六品 その1

2015-12-02 23:29:16 | 酒の肴
晩秋から初冬へ、気温もぐっと下がり、
クリスマスのイルミネーションが街に輝き出しました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

今月も、旬の六品ができました。
歳末を彩る、美味しくてお酒にもバッチリな料理たち、
ぜひぜひ、おためしください。
いつものようにひとつずつご紹介してまいります。


「イカの塩辛とジャガバターのホイル焼き」

熱々、ほくほくのじゃがいもはバターだけでも美味しいですね。
塩辛や酒盗を合わせるのも、このごろはポピュラーになりました。
そこをブラッシュアップした、赤鬼の塩辛ジャガバターです。

自家製のイカの塩辛が、コクのあるいい味を出してます。
人気メニューのフライドポテトと同じく丁寧に下拵えした馬鈴薯も、
うまみをぎゅっと受け止めています。
焼きたて、バターがトローリ溶けたところを
ふうふう吹きながらいただくゴールデントリオは、
ビールにも日本酒にもピッタリと合ってしまう魔法の肴。
さあ、今宵はここから行きましょう!

(箕村作)