『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

本年も、ありがとうございました!

2012-12-31 11:52:02 | イベント、お知らせ
いつもこのブログをみてくださっている皆さま、
今年一年もお世話になりました。ありがとうございました!
おかげさまで、昨日12月30日をもちまして、
赤鬼の2012年の営業を無事終えました。

今年は開店30周年という節目を迎えた赤鬼でした。
大きな歴史の流れを感じ、また小さな変化もたくさんあった一年でした。
店の内外も壊れたり直したり、またスタッフの出入りも多々あって、
それでもなんとか、休まずに営業してくることができました。
ほんとうに、みなさまのおかげです。
あつく御礼申し上げます。

遠来のお客さま、新たに来て下さるようになったお客さま、
長年トツトツと通い続けてくださるお客さま、
離れていても機会があれば懐かしいお顔を見せてくださったお客さま、
時には暖かく時には厳しく意見してくださったお客さま。
おいしいお酒を造り届けてくださった蔵元さん。
お酒や食材をしっかりと届けてくださったお店の方々。
スタッフを周りから応援してくれた友人知人家族OBの方々。
ほんとうに、ありがとうございました。
皆さまが楽しいひとときを過ごせるお店にすべく、
スタッフ一同これからも精進して参ります。

赤鬼に関わってくださったすべての方々がよいお年を迎えられますように。
心から心から感謝いたしまして、年末のご挨拶とさせていただきます。

新たな一年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました!


2012年12月31日

銘酒居酒屋赤鬼
オーナー 滝澤暁
店長   中村健
料理長  箕村陽一
スタッフ 大内康弘 竹下洋治 松田祐子 戸上翔太 川崎尚子 池田巧 高橋淳 周防愛子 吉岡理絵子

日本酒バル「解放区」岡山にて開店!

2012-12-15 12:37:24 | イベント、お知らせ
2009年の秋から2010年春、赤鬼で働いていた藤井優(まさる)くんが
先日12/1、故郷・岡山に日本酒のお店をオープンしました。

「洋風タパスとともにワイングラスで楽しむ日本酒」
というコンセプトで始めたお店だそうです。
マサルくん曰く
「日本酒はお米と水でできていて、いわばご飯。
ご飯がどんな料理にも合うように、
日本酒も、和食だけでなく、洋食にも合います。
いわゆる星つきのレストランでも日本酒を入れているところは
たくさんありますよね。
日本酒を飲むときはかしこまるイメージもありますが、
うちでは気軽なバル(酒場)スタイルで楽しんでいただけたらと
思います。
すべて半合(90ml)で、いろいろなお酒が楽しめますよ」
とのこと。

川辺氏の学芸大学「件」、仲村氏の大岡山「樋川」、
北原氏の下北沢「こうぜん」と、
赤鬼OBが活躍しているお店はいろいろありますが、
初の関西でのゆかりの開店、
元気に頑張っているマサルくんを応援に、
岡山にいらしたら是非、立ち寄ってくださいませ!


…………………………………

日本酒バル「解放区」
岡山市北区内山下1-3-3 プランドール内山下B-01
TEL 086-227-0933
営業時間 17時~24時
参考記事・http://okamesi.blog32.fc2.com/blog-entry-1650.html
(店内の写真やメニュー、地図が載ってます)




師走12月、今月の六品 その1

2012-12-04 10:35:14 | 酒の肴
冬将軍の到来です。
みなさま、風邪を引いておられませんか?
夜はしっかりと、あたたまっていますか?

冬の夜の一献をあかるくあたたかに彩る
おいしい師走の「今月の六品」が、できました。
どうぞ、ぜひ、ご賞味ください。

いつものように、ひとつずつ、ご紹介して参ります。



「ホタテと酒盗のクリームコロッケ」

塩辛はもともと佳き酒のお供ですが、調味料としても重宝しますね。
アンチョビのかわりにパスタに、油と合わせてバーニャカウダに。
そしてなんと、ホワイトソースとも意外に合うのです。
この、酒盗を入れたホワイトソースで、
みんなが大好きなクリームコロッケをつくりました。
素材は帆立貝。
軽くボイルしてゴロゴロと大きめに切り、上記のソースで和え、
衣をつけて香ばしく揚げています。
カリっとパン粉が粒立って、外側サクサク、中はトロ~リ。
クリームコロッケの本領を発揮しながらも、
ホタテの旨みに絡まった酒盗のアクセントで
ぐぐっと奥行きのある肴になりました。
王道でいてひと味ちがう、居酒屋ならではのコロッケです。
どうぞ熱々、揚げたてを召し上がってくださいな。

(竹下作)




師走12月、今月の六品 その2

2012-12-04 10:21:18 | 酒の肴
「千切り白菜のそぼろサラダ」

白菜は、霜に当たって甘みを増していく、代表的な冬野菜。
煮てよし、炒めてよし、漬けてよしの器量良し。
しかし、生で食べてもことのほか、美味しいのです。
手作りの鶏と鴨のそぼろに蓮根を加えてさらに風味を増した
出汁いっぱいのおいしいそぼろあんを、
千切りにした白菜に、たっぷりかけました。
やさしいあんの塩味と白菜のほのかな甘みがマッチして、
シャキシャキホロホロと、いくらでも食べられてしまいます。
ありそうでなかった冬のホットサラダは、
どんなお酒にもふしぎと合ってしまう、
酒肴のサラダでもあるのです。

(中村作)



師走12月、今月の六品 その3

2012-12-04 10:05:16 | 酒の肴
「まぐろと青菜のウニ醤油和え」

雲丹のこっくりとした旨味と風味が溶け込んだ極上のうに醤油は、
素材につけて食べるだけでもウマウマな万能の卓上調味料。
今回は、このおいしいお醤油で、
新鮮な鮪の赤身とすっきり湯がいた青菜とを和えてみました。
青菜は春菊、小松菜、蕪の葉など、日替わりで。
まぐろのねっとりしたうまみと青菜のシャキシャキの歯ごたえが
うにの風味で絡み合い、
一見シンプルながら複雑な美味しさがお酒によく合ってあとをひきます。
赤と緑のクリスマスカラーも目に楽しく、
お箸も盃もすすんでしまうという、酒肴の王道。
ぜひ、おためしあれ。

(中村作)





師走12月、今月の六品 その4

2012-12-04 09:46:53 | 酒の肴
「白身魚のかぶら蒸し」

お刺身でお出ししている当店の白身魚は
すべて天然、活け締めです。
一年中、何種類もの白身を比べながら食べられるのは
しっかりした仕入れ元のいいお魚を使っているから。
そんな白身魚を日替わりで、
ちょいと粋な一品に、仕立ててみました。

蕪蒸しとは本来、冬の寒い日にカブのすりおろしを
雪に見立てて食すという風流な料理。
卵白と蕪とでふわふわに包まれ蒸された魚の
上品な美味しさはこたえられません。
きれいな銀あんと野菜の具のうまみも味に華を添えています。
オーダーごとに丁寧につくる蕪蒸し、
お皿の上の雪見を旨い吟醸酒とともに。
冬の夜ならではの、ささやかですてきな贅沢です。

(箕村作)


師走12月、今月の六品 その5

2012-12-04 09:30:47 | 酒の肴
「豚ロースの味噌漬け焼き」

発酵食品の力はすごい!と
小泉先生でなくてもいいたくなるほど、
お肉や魚を麹や酒粕や醤油や味噌に漬けると
ほんとうにおいしくなりますね。
今回は、しっとりときめ細やかな豚のロース肉を
特製ブレンドのお味噌に漬け込み、
直火でこうばしく焼き上げました。
ロースの力強い旨味とよく染み込んだ味噌の香りが
炙られてぐっと凝縮され、
しこしこと噛みしめるとえもいわれぬ柔らかさ、風味が
口いっぱいに拡がります。
お肉の満足感がしっかり味わえて、
おかずの濃さに転ばずアテにすれば後を引く、
その加減の良さもまた身上。
味の乗ったお酒にぴったりと寄り添う、
しみじみ旨いひと皿です。

(箕村作)





師走12月、今月の六品 その6

2012-12-04 09:14:54 | 酒の肴
「鱈(たら)の白味噌鍋」

魚へんに雪と書くタラは、まさに雪のようなきれいな白身、
赤鬼の鱈ですから鮮度抜群、身質も上物です。
鱈ちりは冬のお鍋の定番ですが、
今回は少しアレンジして、お味噌仕立ての鍋にしました。
きれいなお出汁に淡い白味噌、甘さ濃さは控えめにして
素材のおいしさをぐっとひきたてています。
土鍋の蓋をとれば、湯気の中にほどよく煮えた、
白く輝く鱈とたっぷり野菜、茸に堅豆腐。
やっぱり、お鍋はご馳走ですね。
ほろほろと口なかに溶けるような鱈と旨味を吸った白菜や豆腐、
食べ飽きないさっぱりとした味のスープは
飲み干したくなること間違いなしです。
舌もお腹も温めて、シアワセにしてくれるお鍋、
寒い今宵にぜひ、どうぞ。

(大内作)