『銘酒居酒屋・赤鬼』赤鬼だより

東京三軒茶屋にある『銘酒居酒屋・赤鬼』のスタッフが、お酒周り、お店周り、そして旬のよしなしごとをトツトツと綴ります。

弥生三月、今月の六品 その1

2014-03-05 00:58:46 | 酒の肴
三寒四温。梅、桃、桜。
少しずつ、季節は春へ向かっています。
そんなうつりゆく季節の「今月の六品」、
どれもとってもおすすめです!
ぜひ、お試しください。

それではひとつずつ、ご紹介します。


「根三つ葉とササミの柚子胡椒和え」

野菜の苦みは少しずつ、
冬から春へと身体を目覚めさせてくれると言われています。
根三つ葉の歯触りとほろ苦さを存分に味わっていただこうと
つくった一品が、これです。

築地の専門店から仕入れる朝締めの新鮮な鶏肉は
赤鬼のいろんなメニューに登場していますが、
さっと湯引きしたササミの美味しさは、また格別。
しっとりしたササミとシャキシャキの三つ葉、
シンプルな取り合わせはこれ以上ないほどの好相性。
ぴりっと味を引き締める柚子胡椒で
小粋な酒肴になりました。
これで始めるも良し、締めるも良し。
ちょいちょいとつまみたくなる鉄板の一品です。

(中村作)



弥生三月、今月の六品 その2

2014-03-05 00:49:29 | 酒の肴
「桜肉と糸こんにゃくの当座煮」

素材をさっと甘辛く炒め煮にした、当座煮。
おかずにも、箸休めにも、手軽で美味しい小鉢です。
糸こんにゃくとの取り合わせなら牛肉?とおもうところですが、
ここはちょっとひねって、馬肉をつかいました。
その美しいピンク色の身から桜肉と呼ばれる馬肉は、
噛み締めるとしっかりとした旨さが広がる個性派食材。

キンピラの料理屋バージョンとでも言いましょうか、
桜肉のうまみがこんにゃくに染みて、
すこしだけ濃いめに仕上げたところがまた、あとをひきます。
新酒もよし、燗酒もよし。
ついついお箸の伸びる心憎いアテですよ。

(箕村作)





弥生三月、今月の六品 その3

2014-03-05 00:38:09 | 酒の肴
「帆立とアスパラの新玉葱ソース」

新じゃが、新キャベツ、新玉葱。
春の兆しとともに、野菜もフレッシュな新顔が揃います。
軽やかな甘みの新玉葱を活かしたくて、
生の玉葱のソースをつくりました。

帆立貝柱の奥深い旨味と、アスパラガスの瑞々しいほろ苦さ。
そこに絡むおろし玉葱のソースがしっかりと味をまとめます。
新ものならではの辛みを抑えたやさしい味ですが、
素材に馴染みながらも、しっかりと玉葱らしさを主張しています。
玉葱ひとつで、春を感じる。
そんな爽やかな、サラダ仕立ての一品です。

(藤重作)



弥生三月、今月の六品 その4

2014-03-05 00:28:30 | 酒の肴
「ヤリイカと春のキャベツの温サラダ」

ヤリイカが旬をむかえています。
キャベツも、やさしい春ものになってきています。
海の旬と陸の旬との幸せな邂逅。
それが、このひと皿です。

上質な昆布の出汁でさっと火を通したヤリイカとキャベツに、
海のかおり豊かな生海苔のあんをかけました。
柔らかなイカと野菜の甘みが呼ぶ温かさは
馥郁たる春の便り、そのものです。
ゆったりと、味わってみてくださいね。

(池田作)




弥生三月、今月の六品 その5

2014-03-05 00:08:17 | 酒の肴
「金目鯛の利休焼」

深海魚である金目鯛は、柔らかで上品な白身のおさかな。
四季を通じて脂がのっており、さっと煮付けたものなどは
とても高級なイメージがありますね。
その金目鯛を胡麻醤油に漬けて、香ばしく焼き上げました。
利休焼きとは、胡麻をつかった焼きものの総称です。

ふんわりほろほろほどける身にも、パリッと焼けた皮目にも、
ゆたかな胡麻の風味がしみて、余韻嫋々。
ひと口ごとにお酒がすすむ、絶好のアテです。
できたての吟醸酒に、こんなひと皿があれば、
今宵の一献が特別な時間になること間違いなしです♪

(大内作)





弥生三月、今月の六品 その6

2014-03-04 23:52:41 | 酒の肴
「土鍋でウニご飯」

小さな土鍋での鍋ものを、毎月ひとつお出ししてきた「今月の六品」。
ここにきて、初めての試みがなされました。
土鍋で炊いたご飯の登場です!

上品なきれいな一番出汁で、オーダーをいただいてから沸々と炊き上げます。
お米のプチプチと立った炊きたてに、
生ウニの醤油漬けと本わさびをザクザクと混ぜて召し上がっていただきます。
パリッとしたおこげがまた、土鍋ならではの美味しさ!
香ばしさと出汁の滋味にウニの濃厚な旨味が合わさって、
山葵がきりっと引き締めるあとくち、
これはもう、おかわりが進んでしまうこと間違いなしですね。

状況により、お出しするまでに30分から1時間かかってしまうので、
どうぞお早めにご注文ください。
お酒の締めに、ちょっと贅沢でとくべつな一品です。

(箕村作)